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V系母川に回帰した化石BBAバンギャの驚愕

今回はヴィジュアル系(V系)創世記の時代にバンギャであったBBAが語る「私のV系」である。<<いにしえ>>のバンギャ、BBAバンギャがV系を語ろうと思う。

ちなみにタイトルの「V系母川回帰」は最近、ハマっている漫画(後述)に出てきて、まさしく、って思って使わせていただいた。

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ババァのバンギャは『オバンギャ』と呼ばれるらしいのだが、私は、おばちゃんというか、もう初老のババァなのでBBAバンギャ(ババァバンギャ)と名乗ることにした。なんせ、ルナシーをライブハウスで見たことがある化石、遺跡ばりのババァ・バンギャなのである。その頃、河村隆一は長いエクステの髪が電車のドアに挟まれると言っていた。つまり、河村氏ががっつり・こってりメイクの頃からのBBAバンギャなのである。

筋肉少女帯の歌に、Nirvana (ニルヴァナ)というのがあるのだが大好きな曲である。

ママは15であがる気でいた 娘産んでさえ親子でバンギャ
娘恐山で孫息子産んで これが女装子(じょそこ)で早くもバンギャ
アレだ世界は何様の罰 ガラガラバック引きズッて
夜バスに飛び乗れ
バンバンバンギャ数珠つなぎ 東名阪 & 水戸ライトハウス
坊主も恋すりゃ踊り出す これがカルマだ 涅槃で待ってろ

筋肉少女帯:Nirvana

残念なことに娘を生んでいないので、親子と孫でバンギャはできないが、東名阪 & 水戸ライトハウスには行っていた。ガラガラ(ちっちゃいスーツケースみたいの)引きずって。夜バスで!行ってたのよ!筋肉少女帯はV系ではないが、昔からよく聴いている。このニルヴァナの他には、元祖高木ブー伝説戦え!何を!?人生を!また会えたらいいねという曲が特に好きである。

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まだV系なる言葉もなく、推しなる言葉もなかった時代。携帯すらなく、ネットもなかった。ついでに言えば、XにJAPANがついてなかった時代に私はハマった。14歳である。Hide(X)が開始点。特に理由はない。雑誌でHideを見て「……好き……」と思ったのだ。

大層な入れ込み具合であった。あの時のエネルギーがあれば人力発電とか余裕でできたと思う。朝も昼も夜も、Hideそして他のV系バンドのことだけを考えて生きていた(ので大学も落ちた)。

思春期特有のあの、強烈な爆発しそうな謎のエナジーである。LADIES ROOMというバンドが熱烈に好きであったのだが、彼らはがっつり化粧とかいかにもV系という感じとはまた違ったのだが、もう狂おしい程にイカれていたのである。日本のペプシのCMにも出ていたのだよ!知ってる人少ないかも、っていうかいないかもだけど。

大学に上がるまでは、V系一筋であったが、Hideさんが亡くなったのがあがった(辞める)理由。この記事を挙げているのもHideさんの命日だからであるよ。5万人だかが集まったという彼の葬儀。私もあそこにいた。

あと、大学に入り、メロコア。メロディック・ハードコアなる『音楽ジャンルのひとつである。ハードコア・パンクのサブジャンルの一種で、ギターのメロディに強い重点を置いているのが特徴』(Wiki)に流れたのである。理由は簡単である。当時、好きだった人がそのようなバンドをしていたから。メロコアバンドのベースをしていた。

基本的に、V系の歌でもそうだし、いまだにそうなのだけど、どんなジャンルの歌も、私は、ぎゃんぎゃんやかましい音楽が好きなのだ。バラードなどは昔から全く好まない。

メロコア・スカコア系に移動し、で、アメリカに来たため、V系とはすっかりおさらば、V系あがったわ~と思っていたのだが。なぜか、出戻りである。ここでもまた、なぜなのかはわからん。気が付いたら戻っていた。まるでサケの母川回帰のように。ほら、冒頭の筋肉少女帯の歌よ。♪ これがカルマだ 涅槃で待ってろ ♪ 因みに出戻ったきっかけは lynch.というバンドである。

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ビジュアル系、追っかけ等の文化を知らないアメリカ人である夫アルゴ。しかも私が特に好むぎゃんぎゃんやかましい音楽はあまり好きでない。ヒップホップ/ラップの人だし。そんな彼が、古(いにしえ)のがっつりメイクのバンドなどを見て、ぎゃー!などと妻が一人で大騒ぎしている姿をどう思っているか。

呆れている+生ぬるい視線で見守っている。

ちなみにこの態度は私が夫アルゴの趣味を見守るものと同じものなので、お互い様なのである。

最初に見た時は「なぜメイクを?」「男なのか?女なのか?」「なぜこのようなナヨっとした男性にきゃぁきゃぁ言うのか?」などと真顔で色々、質問攻めにされたが。「まぁ、KISSみてーなもん。ハノイロックス…マリリンマンソンのメイクみてーなもんよ」とか随時、適当に返事をしておいたら、納得したのか、聞いても無駄と思ったのか、最近はあまり聞かれない。仕方ないではないか、好きなものは、好きなのである(以上)

そもそも私は物心ついた頃には石川五右衛門(ルパン3世)に恋をしていたので、4歳くらいの頃からずっと、長髪・細身・眼光鋭い・爬虫類系顔の人がとても、とても、とても好きであるのだ。夫アルゴは全然違うけど。

夫アルゴからは、干渉されたりしないし、車の中で流していると普通にフンフンいいながら聴いている。X JAPANのドキュメンタリー映画を見た(見せられた)時などは、「YOSHIKIサン、すごい……トシサンは、がんばれ」と日本語で言っていた。アメリカ人的にはトシサンが洗脳された理由がまったく理解不能らしい。私なんぞはもう、出川サン(=トシ)が幸せに歌い続けてくれるだけでね!もう!いいの!!それだけで!!(叫)

因みに私はいまだにHideさんの画像を見るとガン泣きしてしまうので、このドキュメンタリーを見るたびに(もちろん100回くらいみている)ガン泣きしている私を見て「俺が死んでもそんなに泣かないのではないか?むぎぎ、Hide…むぎぎぎぎ」と嫉妬濃厚+疑いの言葉を口にしていた。それとこれとは違うのである。

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諸説が存在し、決定的な証拠はないのだが、心理学の研究の中には、Neural Nostalgia(神経ノスタルジア)なる言葉が存在する。

our brains bind us to the music we heard as teenagers more tightly than anything we'll hear as adults—a connection that doesn't weaken as we age. Musical nostalgia, in other words, isn't just a cultural phenomenon: It's a neuronic command.
私たちの脳は、私たちが大人として聞くものよりも、ティーンエイジャーとして聞いた音楽にしっかりと結びついていることを示唆しています。これは、私たちが年をとっても弱まらないつながりです。 言い換えれば、音楽的な郷愁は単なる文化的現象ではなく、神経的な命令です。

https://slate.com/technology/2014/08/musical-nostalgia-the-psychology-and-neuroscience-for-song-preference-and-the-reminiscence-bump.html

V系母川回帰、神経命令説。

ぶひゃひゃ。おもしろい。だが、高校の時の同級の子(私がV系を教えた)もいまだにV系好きでライブとかに行っているらしいし、当時のバンギャ友達もずっとそのバンドのライブにいってるらしいので、あながち眉唾ものの説でもないのだと思う。

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90年代~00年代は、J-Pop全盛期時代である。米米クラブ、ドリカム、サザン、宇多田ヒカル、SMAPさん、リンドバーグ、SPEED,ブルーハーツ、モーニング娘、安室奈美恵、浜崎あゆみ、ダウンタウンのハマちゃん氏や篠原涼子さんも小室氏と組みものっそいヒット曲を飛ばしていた。ちなみに嵐さんがARASHIなるシングルを出したのもこの頃。ちなみに妹が、ガチのジャニーズオタクなので、私は何故かSMAP,嵐にサン付けしてしまう。

そんな時代。私は、黒服系だった。全身、黒服着用、なぜか腕章をつけ(仲良しグループ的な?何故か揃いの腕章を作っていたがこれはヤンキー文化の名残だったのであろう。多分)髪の毛を立て、ゴルチェのバッグ(御用達)なぞを身に着け、なぜかやたらと仲間内で身の上話(大体、暗い)をしながら、せっせとオタク活動に励んでいた。

凶器にもなりえるこのバッグ。このバッグかメイクボックス的な箱にバンドステッカーを張りまくりったものを使用していた。香水ももちろんゴルチェである。ピンクの女性マネキン型の瓶に入ったやつ。

こちらのNoteにバンギャのコス・ファッションが詳しくまとめられているが☟☟私は、黒服、特攻服、ゴスパン、麺コスの時代の人である。白衣に赤インクつけて、同じく赤インクつけた包帯ぐるぐる巻いて、マッドサイエンティスト的なコスもしていた。あれはなんだったのだ……(答:ジルドレイというバンドの影響です)

麺コス。メンバーコスプレは、HIDE、スギゾー(ルナシー)であった。当時、スギゾーさんはぴったぴたのショートパンツであり、私も痩せていたのでぴったぴた半ズボン。もちろん、現代のようにコスプレ服は売っていないため、手作りである。最近はネットを見ていて、アニメでも麺コスでも、色々、既製品がめちゃくちゃ沢山あるし、オンラインオーダーとかもじゃんじゃんできるので、素晴らしいと思った。因みに、メンバーを麺と略すのも回帰してから知ったよ

特攻服というのは、暴走族のアレである。アレにバンドの名前だとかなんかやっぱり暴走族っぽい漢字の色々とかそんなんを刺繍してもらうのだ。最初にやり始めたのは、東京ヤンキース(っていうバンドがあった)とHideだったと思う。そして地方住みの私の世代とそのちょっと上の世代はヤンキー文化黎明期でもあったため、特攻服だの、腕章だの、がっつり刺繍をするアレは、商店街の●●服飾店みたいなとこでオーダーできたのだ。

高校生までは地方住まいで、お金もないため、近く(といっても地元から夜バス)に来るライブとせっせと雑誌などを買い集め、地元の仲間たちと集うというもの。今思えばおっそろしいが、当時は雑誌などに「文通欄」などがあり、直に住所とか交換し、仲間を増やすというシステムが存在した(怖)。そういった場所で、地方・地元に生息する同じようなバンギャと知り合い、週末だとか黒服で集まっては、何時間も延々とバンド愛を語り、メンバー愛を語っていたのであるよ……

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推し、という言葉と同じように。同担拒否(同じ人のファンは駄目)、ガチ恋(メンバーに真剣に恋するころ)などと言う言語も存在しなかった。そして、約12年ほどのブランクを経て、母川に回帰した化石BBAバンギャ。私は驚いたのだ。現代のV系の世界に戻って。とても。以下、驚いたことを書こう。

SNSで好きなメンバーと交流できる。
:ひぃ!!!なんということでしょう。インターネット万歳。えぇ、好きなバンドの人とSNS。リリース諸々、ネットで迅速に知れる。すげぇ。BBAの頃はなぁ、おっかけて手紙渡すくらいのもんよ!Youtubeとかもびっくりよ!もう!生配信とかもう!もう!なんなん!なんなの!(喜)

☆ ギャ男の存在
:V系バンド好きの男子を示す言葉、 ギャ男、なる言葉が存在することにBBAびっくり。昔も男の子でV系好きな子もいたにはいたけど、そんなに数は多くなかった。多分、今でも数的には多くないのかもしれないけど。なぜバン男ではないのかが謎である。

☆ バンギャたち、お洒落。
これはアニメや声優オタク界隈でも言えるが、なんといってもお洒落な子が!多い!昔は人目で「あ、V系好きなのね!」ってわかったものだが(なんせ黒いから。ただただ黒いから)最近は、そうでない子が多い気がする。因みに、私の世代などでもがっつり追っかけをしている人はキャバ系などのバイトをしている人も多かった。そういう人は大抵、めっちゃおしゃれで、黒く(洋服。ゴルチェとかギャルソン)綺麗だった(伝説?の少女漫画NANAにもなんかそういう綺麗なお姉さん的キャラがいた気がする)。

☆ 生誕祭・生誕ライブ
:生誕祭なんてホストクラブでしか聞いたことのなかったBBA。最近では、誕生日にライブ、誕生日ライブ限定のグッズ、誕生日ライブには花を贈る、と、まんまホストクラブでの生誕祭的なイベントがあり、BBAは驚いた。

☆振付が!ある!
:なんということでしょう。BBAの時代には、髪をわっさわさと振り回すヘドバン、ダイブ、モッシュくらいのもんだったけれど、振付があり、しかもメンバー自らその振付を教える動画とかもあってびっくり。こちらのNoteに振付のお話がもっと詳しくのっている。

思うに、振付はBBAの時代、マリスミゼル(ガクト氏いた)とかラレーヌくらいからのものなのか?そういやLUNASEAとかシャズナにもそれっぽいものはあった気はするけど、こう、みんなが、がっつりそろって振付して踊る。メンバーが振付動画作ってる、ってもうそうれが、すごいのよ、ババァ的にさ。

☆チェキ販売
:いくらBBAでもチェキは、私が渡米する前から販売されていた。カメラの方な。ここで私が言っているのは、メンバーのチェキ写真が売られていること。しかも大抵、ランダム、サイン入りとかで。どうやらアイドル・地下アイドルなんかもグッズとしてメンバーのチェキを売っているらしいので、それと同じようなものであろう。1枚1000円とか。

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ふぅ、こんな感じであろうか。最近はspotifyなどでリリースされた曲もすぐ聴くことができるし、バージョン別CDをすべて回収したい場合は、日本のアマゾンさんでオーダーできるし、何かと良き時代である

日本に帰ったらライブ行きたいなぁとは思うけど、若バンギャさんたちにBBAが混じれるか謎だし、下手すらメンバーのかぁちゃんと同じ年のBBAなんである。遠慮しとくわ。体力持ちそうにないしね?そもそも帰国するなんて滅多にないこと故、タイミングも会わなければ、時間もないため、結局ライブは我慢することになるのだけど。

で、何でこんなことを語っているかというと、こちらの漫画。これに出会い、私も語りたくなったのである。V系に興味がなくとも、面白いと思うので、是非!私のような化石BBAバンギャには、めちゃくちゃツボなので、元ギャの方にはめちゃくちゃおすすめです。

この漫画についてはまた後程、熱く語ろうと思っている。いや、なんか古(いにしえ)のバンド話なんて書いてみたら、自分がものすごく盛り上がったって話なのですよ。ふふふ





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