読書雑記【クリスマスにおすすめの一冊】

明日はクリスマスですね。クリスマスにピッタリの本をご紹介します。

『エーミルとクリスマスのごちそう』
アストリッド・リンドグレーン作/ 石井登志子訳/ 岩波少年文庫


エーミルはとんでもないイタズラっ子なのだが、本人はいつだって良いことをしようとしている。でも結果的に、大人を怒らせてしまう。

周りの大人たちはエーミルを遠くのアメリカへ追い出したいが、エーミルのお母さんだけは、

「エーミルはかわいい、いい子です!あのまんまのエーミルが好きなんです。」

と頑としてゆずらない。

そしてお母さんは、毎日エーミルがどんなイタズラをしたか書き留めている。いつか大人になってエーミルが読むときのために。お母さんの白髪がこんなに増えている理由を、大人になったエーミルは知るだろう、と。


お母さんは、エーミルを悪い子だなんて思っていない。エーミルがしでかしたイタズラと共に、エーミルがどんなにかわいくて天使のようにいい子かというのを書き留めているのだから。

いかにしてエーミルが、とんでもないイタズラをしでかすかという内容だが、なんだかもうお母さん目線でハラハラしてしまう。そして予想外のエーミルの行動に笑ってしまう。


もうね、沁みます。

子育て中のお母さんにオススメです。

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