見出し画像

広島オフィス開設に際して

広島そして地方におけるDX推進のための拠点
広島にオフィスを開設しました。プレスリリースに書いたとおり、広島、そして地方におけるDX人材の育成を進めていくことを目的としています。Rejouiではかねてよりデータサイエンティスト育成をビジネスとして行ってきました。また、私が委員を務めているデータサイエンティスト協会スキル定義委員では「1億 総データサイエンティスト」を目標に活動をしています。DXの推進にはデジタルツールへの広い理解が必要ですが、デジタルシフトするには情報の機械判読性を理解すること、デジタルツールにインプットするデータを見極められるかどうかが大きなカギとなります。これらはデータサイエンティストに求められる入門スキルに重なるものが多く、Rejoui でこれまで行ってきたノウハウを活かし社会の大きな変革に役立てることができると考えています。地方、過疎な地域こそデジタル技術を使い倒し、自然と共生し「開疎」な空間を実現していかなければならない。そのためには人材の育成が急務です。それをRejoui が情熱をもって取り組むための拠点として、広島に拠点を構えました。

なぜ広島そして地方なのか ー 地方・過疎地のデジタル・ディバイドを阻止し変革に変える
広島県はイノベーション推進、デジタル技術の活用にたいへん熱心な地方自治体です。令和2年度10月に広島県が定めた「安心・誇り・挑戦 ひろしまビジョン」にはデジタル技術の活用が明記され、広島県にはDX推進のための専門部署も設置されています。その部署の皆様の取組もたいへん熱量の高いものです。そして湯崎県知事は起業家として成功された方でもあり、広島県は起業家の支援にも大変熱心です。「ひろしまビジョン」には「県民の挑戦を後押しする」とありますが、まさに広島県自体が「挑戦」しています。今回、Rejoui の挑戦が広島からスタートとなるのは、私が広島県で生まれ育ち、地縁があることも理由の一つですが、広島県がこの領域の企業誘致に熱心であること、広島県自体が変革を行おうとしていることが大きな理由です。今回のオフィス開設に際しても、広島県の助成制度にお世話になりました。デジタル領域はどうしても首都圏・東京が先行し、このままでは地方は大きく取り残されるのではないかという危機感が私にはあります。そもそも日本が世界から大きく遅れている現在、東京では起ころうとしている変革が広島、地方、過疎の地域に届かないということは絶対に避けたい。地方の開疎な場所こそ大いなるチャンスであるのに、人材が首都圏に集中してしまっては感染症対策との合わせ技でデジタル・ディバイドがますます進んでしまうことになります。これを阻止し変革するチャレンジを、まずは地縁のある広島からスタートし、あらゆる地域社会・中小規模の企業のDX人材の育成へつなげていきたいと思っています。

社名に込めた思い ー 逆流に向かって泳げ!
Rejoui は哲学者のカントが唱えた人間の「心」の3つの働き「知情意 ー 知:知性、情:感情、意:意志」にヒントを得た「理・情・意」が社名の由来です。実はありったけの思いを込めたこの社名は、2016年9月の創業前夜、社名を色々と思い浮かべてはピンとくるものがなく思いあぐねていたとき、カープの優勝を見届けるために広島入りし(現地では決まらず東京に戻ってドームで決まりましたけれども 笑)バスセンターから広島城を眺めて閃いたものです。広島城は別名 「鯉城」と呼ばれています。広島は錦鯉の生産地でもあります。御存知の通り鯉は縁起物とされており、「逆流に向かって泳ぐ、鯉の滝登り」は正にスタートアップ精神そのものだと考えています。Rejoui 創業前夜は様々なことが起きていました。「この状況でも起業するのか」と問われ、逆流でしかない状況でした。決断は早かったですが痛みも苦しみも、もちろんありました。それでも逆流を泳ぎ切って滝を登り続けよう。このような「意志」を理情と鯉城に誓った、それがRejoui のもう一つの由来です。ちなみに、いつか大好きな故郷でビジネスを行うときが来たら、広島の方に耳馴染みの良い「リジョウイ」は浸透しやすかろうという打算がなかったわけではありません(笑)。

フルリモートで成果を上げたRejoui 女性社員たち
Rejouiでは2020年2月から一部の社員が、3月から全員で在宅勤務を1年続けています。もとより社員の女性比率100%であったRejouiでは、リモートワークは行っていましたが「全社員」「最初から長期を見据えて」切り替えたことは昨年の最も大きな意思決定でした。「感染症対策は長期で続く、その覚悟でビジネスも働き方も変革させます」と社員向けに話した1年前のことを今でもよく覚えています。リモート勤務となってから、社員それぞれが自分自身の働き方を工夫し、社員同士のコミュニケーションのアイデアを考えて働いてくれています。昨年2月からしばらくの対面で行っていたセミナーやイベントの相次ぐ中止による広報、営業活動への影響、そして売上の減少は社員の皆にとって不安材料でしかなかったと思いますが、あらゆることを「リモート対応」「オンライン対応」で徹底した結果、この1年でRejouiのビジネスは売上・領域ともに拡大することができました。「リモートワークで、むしろ成果をあげた」素晴らしい仲間たちとであれば、広島に拠点を持ち、私が広島や地方に出かけていても「いつでもどこでも、しっかりと成果をあげることができる」、この確信は今回の広島進出の意思決定を後押ししてくれています。社員の皆さんには心から深く感謝しています。

「いざ広島」チームワーク
昨年の8月にWiDS HIROSHIMAアイデアソン開催で社員数名を伴い時折 広島入りして来ました。日頃はリモートワークで数ヶ月対面していない社員も居ましたが、WiDSの活動などをはじめとした広島でのビジネスのため、社員は感染症対策をしっかりと行ったうえで時々広島を訪れています。この「ときどきの広島入り」がほぼ唯一の対面のコミュニケーションの機会でもあり、イベント運営など「同じプロジェクト」を遂行する、これが良いチームワーク醸成の機会となっています。移動に際しては現在もかなりの制約はありますが、広島や他の地方での対面でのコミュニケーションを貴重なチームワーク醸成の機会として活用して行きたいと思います。

広島から地方を、地方から日本を変えて行きます。日本をDX人材、データサイエンティストで溢れる国に! Rejoui 第2の創業です。皆様、ぜひ厳しい目で応援してください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?