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フランスの巨石、えっ?こんな所にドルメンが!

「マネ・ケリオネ」(Les dolmens de Mané Kerioned) は、

ブルターニュ地方のカルナックにあるドルメン、

ここには、3つの回廊式ドルメンがあります。


しかし、この場所に着くと、2つのドルメンしか見えません。

実は、もう一つのドルメンは、階段を降りて、

地下トンネルに入っていくかたちのドルメンなのです。

発掘調査では、磨製石斧、火打石片、紡錘形旋盤2個、陶磁器が発見されています。


マネ・ケリオネ



この3つのドルメンの2つは互いに平行で、入り口は南にあり、

もう一つは、東に入り口があります。


南に入り口のある2つのうちの一つは、

重要なドルメンで、内部の長さ11m以上、

27本の柱のうち6本が装飾されているのです!

装飾には、弓、斧などの表現がいくつかあり、

連なった正方形も見る事ができます。


メガリット・ロックマリアケール(Mégalithes de Locmariaquer )の

「Table des Marchand」 にも、似たような装飾が見られます。


Mégalithes de Locmariaquer


「コリガン塚」と呼ばれるマネ・ケリオネ



コリガン塚とも呼ばれている「マネ・ケリオネ」のドルメン。

コリガンとは、神話に登場する"あの世の地下住居に出没する小さな生き物"です。

コリガンは、人間にいたずらするのが好きで、

特に夜になると人を道に迷わせるのです。

コリガンは、エルフに匹敵するブルターニュ地方の伝説上の生き物。


10月31日の夜には、ドルメン付近でコリガンは暴れ回り、

悪行した者を冥界に引きずり込み、死者に復讐させると言われています。

この伝統は、ケルトの新年であるサメインの祭りを起源としており、

この日は、現在「ハロウィン」となっています。



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