『犬王』を、観た!!


こんばんは。
新年二日目、いかがお過ごしでしょうか。

わたくしめは親族宅を訪ね…

なんと下のいとこに恋人恋人恋人!!
で、おまけにひとりは結婚間近!!

わたしアラサーなんですけど、
そんな話ぜんぜんないわよぉおおおん!?


まあ、そんなことは置いておいて。


観ましたよ、ついに。

犬王!

まずは平家物語を読もうか


河出書房新社から出ている日本文学全集のひとつ。
平家物語の訳者この『犬王』の作者。

となれば、まあ読むのが一番良いです。
というか、私も全集読んでから観たくちなんでね。


もっといえば、
アニメ化した『平家物語』を観るのがよいです。

合わせて大河の『平清盛』も観たんだけど、
多分アニメの『平家物語』を見るだけでいいかな。

アニメもめっちゃいいから!!


羊文学に惚れました。


平清盛の長南、重盛公とね、
徳子さまが主に主眼となるというか。

このお二方が、
素晴らしいんだこれが。

どう素晴らしいかってのは、
そりゃあんた、観るしかねえよ。

半日あれば観れるので、ぜひ。
Netflixなら課金なしでOKよ。


犬王について、そろそろ頼むよ

犬王ってのは一応、実在の能楽師です。
でもなんだか史料がないとかなんとかで、
その存在についての話はどうも有耶無耶みたいね。

観阿弥世阿弥って、
ほらカンアミゼアミって、世界史専攻でも覚えてるくらいだから聞き覚えあるんじゃなかろうかね。

その親子の間に活躍してたみたいね。

その人の名を主題に冠しているくらいだから、
主人公であることにかわりはないのよね。

もうひとり主人公がいるんだけど、
それは平家物語と切っても切れない琵琶法師。
生い立ちも平家と切れねえとこがよい。

そんな2人が魅せてくれる南北朝。

おうおうおうおう、
日本人なら日本史すこしは齧ってるよなぁ!!

ってのも関係ないくらい、
胸熱な物語がはじまるよ!!!


てめえと関係ないところで結びつけられた念、
それと向き合いながら、ほぐしていく絡んだ糸。

その先に待つのが、栄光ならよかったのにね。


ままならない世の中


それを艶やかに、鮮明に描き切ったのが
この作品なんじゃなかろうか。

この作品を観ずには一年終われねえなぁ!!

と、

思った私を、大いに満足させてくれた作品でした。

小説を読んでたら尚のこと、
自分のイメージがぐわわ!と広がる楽しさを感じてほしいね。


すごくよかったよ。

音声は女王蜂・アヴちゃんなんだな

女王蜂って知ってる?

恥ずかしいねえ、
私はアンデッドアンラックのアニメ観るまで
しらなったんよ…


聴いてみ?「01」を!!!


アヴちゃんマジですげえから!!!!

声がさ…
音域広くね?とかそういう素人な感じなものしかないんだけど、

この『犬王』のうたを聴いたら

ああ、犬王っていたんだろうな


って、


平家のみんながどんな気持ちで、
滅びの時を受け入れていたのかってのを
想像して泣きたくなるってもんなのよ。

すっげえ力強く、儚く、美しく、

歌い上げてくれる犬王の声がな、
もうアヴちゃんでしかねえんだ。


平重盛が、徳子様が、
すきなわたしにはたまらん映画だったです。

選べない親の下、
選べない時代の流れ、

そのなかで受けた命で懸命に生きた結果。


1人のいのちさ。

でも、令和を生きる私の元に
たしかに届いたよ。

あなたたちの声が。
あなたたちの想いが。

そんな気持ちになるんだ。

ー盛者必衰のことわり 沙羅双樹の鐘の声ー


一文を国語の授業のテストのために覚えたガキの心さえ
盛大に揺らして、
大晦日の夜に瞳を涙で濡らした。

1000年を超える祈りの力。


日本語ってすごいね。
歌う心よ、繋ぐ祈り。

そんなことに思いを馳せたくなった時、
ぜひとも観てほしいと思う一本でした。

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