ただ背中だけでも|推し語りと短歌
仮面ライダーにハマりたての私は今まさに激動だけど、50年以上前の作品で推しの中の人は引退済みだし、本編視聴後は不定期に来るキャスト様方の露出を待ちつつゆっくり咀嚼する日々かな。
などと呑気に構えていた、そんな時期もありました。
もうね、大パニック。
メモリアルブックでの対談の告知で、それ自体も衝撃でしたが、とにかく画像を一目見て「滝和也だ」と思ってしまって。
この2人の間でこんなにも美しく立つって、それはもう滝和也だよ、と。
戦う者の背中に、憧れと悲哀みたいなものを見出しがちです。
先日の投稿でも、背中の歌を詠みました。
73話の敵がシオマネキングだから「しお」の「かに」、というのはさておき。
敵を前にすると、周りを庇うようにすぐ一歩前に出る滝が好きです。
なんなら隣が仮面ライダーでも前に出ます。庇うよね、誰だろうと隣にいたら。そういう人ですよね。
そして、「そういう人」なのは共に戦う本郷猛と一文字隼人も同じで。
2人の仮面ライダーと1人のFBI捜査官、それぞれが己の身を盾にして、誰かの前に立って戦い続けるんですよね。
人類の自由のため、そしていつか、仮面ライダーという存在が必要のない世界にするために。
そんな3人の青年が、肩を並べて戦っていく。そしてその中で、互いに相棒となり友となる。
その姿に、「ヒーローの救済」について考える機会の多かった私は救われた心地でした。
でも私の気持ちじゃなく、彼ら自身の救済ってなんだろう。そんなことも考えながら、50年後の背中を何度も眺めています。
…こんな具合に背中だけでとんでもなく噛み締めているのに、3人で肩を組んで笑う画像の他に、書籍では新規台詞まで出てきてさあ大変。
次回、「そしてリアルイベントへ」
ご期待はしなくていいです。
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