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私の仕事について

少し仕事の話をしておこうかなと思います。

私は建築設計の中でもアトリエ系と言われる事務所に勤めています。

建築設計の仕事は大きく纏めると「ゼネコン」、「組織設計」、「アトリエ」にわかれるでしょうか。工務店やハウスメーカーなど細かくすると分類は多いです。

簡単に説明すると「アトリエ」とは1つのことに特化した会社です。

「組織設計」は会社の中に「意匠設計」、「構造設計」、「設備設計」など部署があり、会社内で1つの建物の設計を完結でき、施工は他社に依頼します。

「ゼネコン」は施工部署も持っており、設計から工事までを会社内で完結できます。

私が務めるのは建築の意匠設計事務所です。

アトリエ系で働く多数の人は、薄給が多いと思いますが、修行と捉えて、いずれ独立して自分の事務所を立ち上げることを前提としていると思います。私もその1人です。

仕事としては施主の依頼を受けてヒアリングをし、敷地や地域を深く観察し、建物の配置や形、平面、断面、立面計画、どんな材料を使うかなど細かく設計していき、工事が始まると設計図通り作っているかなど管理してお引き渡しまで関わります。

住宅設計で例えると、

ハウスメーカーの場合、建売などの出来合いの住宅や、ある程度決まったプランの組み合わせなどで、初期の頃から全体のコストがわかる家づくり。自由度は比較的低いですが、予算にあった住宅が初期の頃から提示されるメリットがあります。

設計事務所の場合、模型やCGを制作して検討し、何度もお施主さんと打ち合わせをし、細部までこだわって世界に1つだけの自分だけの家が完成しますが、設計料が発生し、設計を進めていく中で我慢するところや、譲れないところを天秤にかけていき予算に合わせていく工程を踏む不透明性があると言えます。設計段階ではお金かかるので無理ですとは余程のことがない限り言いません。(予算が潤沢だとまた違いますが、なかなかに稀有な事例です)

私の職場では住宅以外にもクリニックや保育園、ショップ、美容室の内装、ホテルの内装など色々と設計をしています。大きな案件になると構造設計者や設備設計者など各プロフェッショナルと共同してプロジェクトを進めます。

どの会社に依頼する場合でもメリットやデメリット、思い入れの強さ、何が大事なのかなど考えて、後悔のないようして欲しいと思います。ほとんどの人にとって人生で一番大きな出費だと思いますので。

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