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『カモガワGブックスVol.3 〈未来の文学〉完結記念号』刊行のお知らせ

 今、ここに集められた二十冊、過去の叡智と想像力の結晶は、永遠に若い輝きを宿しながら、未来の座標に在り続ける。 ――伴名練「〈未来の文学〉完結に寄す」(第Ⅲ期パンフレットより)

 創刊から第3号となる本号は、60年代〜80年代の伝説の未訳海外SFを続々と出し続けた海外SF叢書〈未来の文学〉(国書刊行会)の完結を記念し、全19作品+未刊行作品1作の全作品レビューに加え、評論/コラム/未邦訳短編/関係者エッセイ/トリビュート創作など盛りだくさんでお送りする「完結記念号」となります。

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以下目次。

○目次
・〈未来の文学〉全レビュー
:蟹味噌啜り太郎/空舟千帆/鯨井久志/呉衣悠介/坂永雄一/桃山千里/鷲羽巧/xcloche

 ジーン・ウルフ、アルフレッド・ベスター、サミュエル・R・ディレイニー、R・A・ラファティらによる錚々たる名作群を集めた叢書〈未来の文学〉全19作(+未刊行作品1作)をまるっと全レビュー。

未邦訳短編翻訳 ジョン・スラデック&トマス・M・ディッシュ「超巨大ホットドック」(鯨井久志訳)
 未訳にして、〈未来の文学〉収録作家2人(スラデックは未刊)による、パニックホラーSF短編。人食い巨大ホットドックが出ます。

・イベントレポート 〈未来の文学〉完結記念トークショーレポ:編集部
 7月に本屋B&Bにて行われた『海の鎖』刊行&〈未来の文学〉完結記念トークショー(大森望×橋本輝幸×樽本周馬×柳下毅一郎)の模様をレポート。

・コラム 『ゴーレム100』の超絶翻訳を原文と比較して検証してみた:鯨井久志
 タイポグラフィや言語実験の嵐で、〈未来の文学〉きっての奇書と名高いアルフレッド・ベスター『ゴーレム100』の渡辺佐智江訳を、原文と比較して検証。結論は……ガチでした。

・エッセイ 〈未来の文学〉とわたし
:若島正/柳下毅一郎/渡辺佐智江/山形浩生/酉島伝法/橋本輝幸/水上志郎(竹書房)

 翻訳者・編者・作家など、様々な形で〈未来の文学〉と関わりのある方々からの特別エッセイ寄稿企画。

・創作 〈未来の文学〉トリビュート
:茂木英世/鷲羽巧/呉衣悠介/巨大健造/坂永雄一

 ラファティ、ウルフ、ディッシュ、ディレイニーetc……。〈未来の文学〉を彩った名作たちを、現代でトリビュート。 
収録内容:世界の穴は世界で(茂木英世)、返却期限日(鷲羽巧)、イルカと老人(呉衣悠介)、ピンチベック(巨大健造)、衣装箪笥の果てへの短い旅(坂永雄一)

・評論 ジョン・スラデック『ロデリック』を読む――自閉症スペクトラムとして見るロデリック――:鯨井久志
 ジョン・スラデックの〈ロボットSF最高傑作〉を、精神病理学的観点から読み解く。

・編集後記・奥付


頒布時期:11月23日 文学フリマ東京
頒布価格:1000円
判型・ページ数:A5 166ページ

BOOTH上で予約販売も開始しております。
何卒宜しくお願いします。

 また、CAVA BOOKSさまtoi booksさま、本屋B&Bさまなど、一般書店でもお取り扱いいただく予定です。


※お問い合わせは、サークル主催者(https://twitter.com/hanfpen)ないしはkgbbooks2019@gmail.com までお願い致します。
※内容は変更になる場合があります。

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