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【告知】『カモガワGブックスVol.2 英米文学特集』頒布のお知らせ

 こんにちは。カモガワ編集室です。
 今週末の9月6日(日)開催の文学フリマ大阪にて、新刊『カモガワGブックスVol.2 英米文学特集』を頒布します。海外文学レビュー&評論同人誌です。今回も全レビュー×2評論×2その他インタビューレビュー等盛り沢山でお届けします。
 スペースはH-24。当日無料頒布ペーパーもあります(後述)。

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 A5版・86ページ・500円。BOOTH上にて通信販売も開始しています。

 書籍全レビューは
クリストファー・プリースト全レビュー
柴田元幸編アンソロジー全レビュー
の2つ。
 その他にも、バベルうおインタビュー【完全版】イアン・ワトスン『オルガス・マシン』復刊記念レビューリービ英雄と越境文学論ボルヘス唯一の未訳短編の謎に迫る論考を掲載。

以下、具体的な掲載内容の紹介です。

○クリストファー・プリースト邦訳作品全レビュー
 イギリスを代表するSF作家にして、その幻想的な語りから、真実、記憶の性質、現実といった事柄に疑問を投げかける作風で、SF読者のみならず、純文学やミステリ方面からも人気を博す作家、クリストファー・プリースト。
 今回はそんな彼の邦訳作品をまるっと全レビュー。翻訳集団バベルうおやTwitterでも活躍中の空舟千帆氏による、冷静かつプリースト愛に満ちた評が読めるのは、カモガワGブックスだけ!

○柴田元幸編アンソロジー全レビュー
 
現代日本における英米文学最良の紹介者・翻訳者の一人である柴田元幸氏。今回は彼が編んだアンソロジー全11冊を全レビュー。紹介された作家は約100人。奇想に満ちたシュールで幻想的な作品から、悲哀に満ちた少年小説までバラエティ豊かな短編群を紹介します。執筆は、Vol.1で《フィクションのエルドラード全レビュー》を担当した鯨井久志氏。

○謎の翻訳集団・バベルうおインタビュー【完全版】
 先日創刊された『BABELZINE』がSFファンから熱い視線を浴びている翻訳集団・バベルうおへのインタビュー記事。設立経緯や実際の翻訳作業から、面白い未訳作品の探し方まで、様々なことをお聞きしたインタビュー記事です。
 note公開時には諸事情で削除した箇所も今回は復活(1ページ分だけですが)。『BABELZINE』と合わせてどうぞ。

○イアン・ワトスン『オルガスマシン』復刊記念レビュー
フェミニズムは カスタムメイド・ガールのもの
 今年10月に竹書房文庫から復刊されるイアン・ワトスン『オルガスマシン』。「サイバーポルノ版『家畜人ヤプー』とも言うべきSF史上もっとも危険な小説」と謳われた怪作の復刊を記念して、カモガワGブックスが誇る隠し玉・蟹味噌啜り太郎氏入魂のレビューを掲載。「『股間に伊勢海老をぶら下げた老人が主人公を追いかける場面』の話がしたくて書いた」とは本人談。
 入稿日前日に前触れもなく突如送られてきた、ほぼテロ同然の原稿に瞠目せよ!

○リービ英雄、越境を書き継ぐひと
 
母語の英語ではなく、日本語を通して文学を書くアメリカ人、リービ英雄。「故郷」を後にしたのち来日、万葉集の英訳を経て、中上健次の言葉をきっかけに物語を紡ぎ始めた彼の生涯を辿りながら、越境文学の魅力に迫る論考です。執筆はFourmi氏。

○失われた短編を求めて――ボルヘス唯一の未訳短編「シェイクスピアの記憶」について
 アルゼンチンが誇る「知の工匠」ホルヘ・ルイス・ボルヘス。日本でも人気の高い彼の短編には、なぜか1つだけ、未邦訳なものがあった。しかもそれは、彼の生涯最後の作品だという……。
 謎多きボルヘス唯一の未訳短編「シェイクスピアの記憶」について、その執筆経緯や訳されなかった理由などを考察した記事となっております。ボルヘスファンはぜひ一読を。なお、「ボルヘスって英米文学ではなくないですか?」「……まあシェイクスピア絡みではあるし……」との会話があったとかなかったとか。執筆は鯨井氏。

 これらに加えて、文フリ大阪会場では、無料ペーパーを頒布予定。内容は会場限定のお楽しみ……なんですが、一応ヒントとしては「アルゼンチン絡み」「あんまり詳細の言えないやつ」という感じです。バレバレ……?


 会場では、Vol.1の増刷分(9/3 15:00追記:通販分にて完売してしまったため、当日の頒布はありません。)のほか、『BABELZINE』(委託)も頒布する予定です。当日はよろしくお願い致します。来場頂けない方は通販も。通販サイトに本文のサンプル画像もありますので、そちらもぜひ。


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