話の上手い人は「思いは伝わらない」を前提に話している

あなたは自分の話したことが相手に伝わっていると思いますか?「思いは伝わるものだ」という考えでいると、話し方は上達しません。なぜなら、相手の立場に立って受け取りやすい話し方をしようという工夫を考えないからです。

とある会社の事例

ある会社の社長が営業マンに対して「売上目標を達成してほしい」と思っているとします。

そして営業担当に
「もっと売上をあげろ!!ちゃんと目標達成しろよ!!
目標達成しなかったらどうなるかわかってるだろうな!」

と激を飛ばしたらどうなるでしょうか?

社長のこの思いは嘘ではありませんし、思いと言葉は一致しています。

しかし、これを言われた営業担当は、社長の思いの通りに
「売上目標を達成しよう!」
という行動をしてくれるか……

むしろ、やる気が削がれたり、転職さえ考えるかもしれませんね。

だから、自分の思いはそのまま伝えてはいけないのです。

もしも、言い方を変えたなら


例えば、社長がこんな風に伝えたらどうでしょうか?

「○○くん、いつも会社のために営業を頑張ってくれてありがとう。

先日、君が契約を結んできてくれたお客様から
『○○さんの熱いプレゼンで、購入を決めました!』

という言葉をもらって、私も嬉しかったよ。今月も、売上目標まであとわずかだね!頑張ろう!」

これなら社長の「想い」が叶いやすくなるのではないでしょうか。
思いが伝わらないことを前提に、言葉を選んで相手に伝えましょう。

POINT

思いはそのまま伝えない!

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