見出し画像

オンラインコミュニケーションの極意を累計5万部突破『コミュニケーション大全』(鴨頭嘉人著)から学ぶ①

コロナ禍でオンライン会議に参加する機会が増えました。しかし、多くのビジネスマンは今なお苦手意識を抱えています。そのような方は何を話すか(言葉)に意識が向きがちです。

チャンネル登録者数YouTube講演家として実績と信頼を獲得してきた鴨頭 嘉人が、オンラインコミュニケーションの極意をお伝えします!

画面の中でも際立つ存在になる 〜 オンラインコミュニケーションの極意

オンラインコミュニケーションは便利な反面、顔が見えなかったり、リアルタイムではなかったりと、様々な障害が出てしまいます。
そのためオフラインのコミュニケーションよりも「表現力」が大事になっていきます。
そのようなオンラインのコミュニケーションの特徴から、具体的なトレーニング方法を代表的な情報発信ツールを例に解説していきます。

喋っていないときが勝負!鍛えるべきは「ノンバーバル力」

コロナ禍になって初めてオンライン会議を体験した人は多いと思います。
Zoomなどを使ったオンライン会議では、対面のときよりも、自分が話をする機会が圧倒的に少ないと感じませんか。

スポーツでたとえると、対面はドッジボールで、オンラインは野球です。対面のリアルなやりとりでは、参加者それぞれが自分のタイミングで発言できますが、オンラインでは一人ずつが「打席」に立ってからでないと話ができません。

つまり、オンライン会議での勝負は、喋っていない時です。
これを『ノンバーバルコミュニケーション』と言います。
 
『バーバル』とは言葉のことで、言葉以外での要素、例えば聴覚や視覚を『ノンバーバル』と言い、『ノンバーバルコミュニケーション』とは言葉を使わないコミュニケーションのことです。

メラビアンの法則をご存知でしょうか?
「7-38-55ルール」とも呼ばれ『相手を判断する情報』の割合を示した心理学上の法則です。
「55%」とは視覚情報のことで、見た目や表情などで半分以上判断されているのです。
次の「38%」とは聴覚情報で、話すスピードや声のトーンが含まれます。
そして最後の「7%」が、「話している内容」なのです。
 
つまり人は、話している実際の内容よりも、見た目や声で情報を判断しているのです。
これは目の前で話している時の割合なので、オンライン上ではもっと視覚や聴覚の割合が増えるかもしれません。

次のAとBの画像を見比べて、あなたはどちらの会議に参加したいですか?


参加者のプロフィールも、個々の話の内容もこの画像ではわかりません。しかし、多くの人が「B」を選ぶのではないでしょうか。
「モニターから適度に距離を置いているので圧迫感がない」「背景や服装、表情に気を遣っている」といった点が「A」との大きな違いとなり、親近感を与えています。

「ノンバーバル」の情報は、言葉よりも強い影響力を持っているため、「ノンバーバル力」を鍛えることで、オンライン会議では好印象を残せるのです。

次節では、オンラインライフの時代を生き抜くために、必要となるノンバーバル力を鍛えるポイントを紹介します。

<point> 人は話の内容よりも、見た目や声で情報を判断する

ノンバーバル力を鍛える3つのポイント

『ノンバーバルコミュニケーション』には3つの要素があります。
 
1つ目は『聴覚的要素』で、「声色」「声の大小」「声の高さ」「声の太さ」などがあります。
声によって、聞き手の状態が変わるのです。
「……おはよう」と「おはよう!!^^♪」と言われるのとでは、印象やその後のコミュニケーションに大きな違いが出てきますよね。
 
オンラインでは、実際に話している時よりも『物理的な距離』があるため、どうしても『心理的な距離』ができてしまいます。
きっと相手は自分と同じように不安を感じているでしょう。
そこでいつもよりも明るい声のトーンで話すと、安心感を与えることができ、相手の不安も軽減されるでしょう。
オンラインでは、いつもより「2音」高い声で話すように心がけてみましょう。
「声」一つで、信頼関係まで変わってくるのです。
 
2つ目は『視覚的要素』で、笑顔、怒り顔、泣き顔、真剣な顔などの表情です。
オンライン会議で喋っていない時にもっとも使う表情は……「笑顔」。
オンライン会議では笑顔が勝ちます。
これは単に話している人のためだけでなく、自分のためにもなるのです。
 
なぜなら話していない間に「笑顔」というプレゼントを先に与えていると、自分が話す番になったときに「この人のは聞かないと」と自然に思われるからです。
対面とは違い、オンラインでは常に自分の顔を確認できます。つい真顔になっていないか、意識してみましょう。

そして3つ目は『身体感覚的要素』で、身振りや手振り、姿勢、呼吸などがあります。
これはボディーランゲージとも言われ、業界や年齢、育った国、文化が違う人と話す時に使うと、円滑なコミュニケーションを取れます。
あなたも、子どもと話すときに、よく体を動かして話しませんか?
では、職場の人と話す時にやっていますか?
たとえば、経営者と新入社員とでは社会経験のあるなしだけでなく、世代による価値観の違いも生まれているはずです。

身近な人でもいいし、テレビやYouTubeなどで活躍する人たちでもかまいません。コミュニケーション能力の高い人を見つけたら、身振りや手振りを真似してみてください。

<point> オンライン会議ではいつもより豊かなリアクションで参加しよう!

本書ではその他にも明日からオンラインのコミュニケーション力を高める極意を紹介しています。
コロナ禍によって、利用する機会が増えたオンライン会議はすっかり生活の一部になりました。本書の内容を活用してより豊かな人間関係の構築に役立ててください。