僕らはネット上で6つの立場に分かれて議論している
おはようございます、神島竜です。
今日はブログで、発信をしていくうえで押さえておくべき大事なことを話します。それは僕らはネット上で6つの立場に分かれて議論している、ということです。
Twitter、ブログ、いろいろな配信媒体を介して、僕らは様々なことを話しあっています。そのうえで、僕らがついついわすれがちになってしまうことが、それぞれの人がそれぞれの立場で意見を言っているんだ、ということです。
今回、僕はそれぞれの立場に6つの名前をつけて分けてみました。
それが、市民、商人、軍人、哲学者、学者、道化の6つです。
今回、それらを説明していくうえで、なにか集団の中で問題が起きたり特定の興味関心を引く話題について意見を発信するうえでは自分がどの立場にいるのかを意識してしゃべり、その立場から別の立場に変わろうとするとこんなデメリットがあるよ、という話をします。
これらの立場に対する説明は、実際の職業でなく、チェスとか将棋の駒の説明だと思って聞いてみてください。
では、順に話していきましょう。
まずは市民について。
市民は、目の前の問題を自身の生活と比較してリアクションをとる人のことを刺します。彼らの発信の目的は共感です。
例えば、ある話題に対して許せないと感じたら。なぜ許せないのか、どう許せないのかを、自分の中の生活の中での体験や経験を例に話します。そうすることで、今の自分の中にある感情に対しての共感を求めるのが市民が目指すゴールです。
商人は、目の前の問題に対して、解決法を発信します。そのうえで、自分、あるいは自分の所属する集団の利益になる意見を言います。彼らの発信の目的は解決です。
例えば、ある問題が発生したとき、その問題に対しての解決法を提示するのが商人です。そして、自分の意見によって問題が解決することが商人の目指すゴールです。
ここで言う、所属する集団とは、コミュニティや会社、家族ではなく。ネット上で自身がふるまった結果できあがる同じ思想、価値観を持った集団のことです。
軍人も、目の前の問題に対して、解決法を発信します。そのうえで、自分、あるいは自分の所属する集団の誇りを守る意見を言います。彼らの目的もその問題が解決することです。
ここで、商人と軍人は似た立場にあることがわかります。しかし、二つの立場にはその意見を言ううえで守るべきものが違うことがわかります。だからこそ、商人と軍人が対立した場合、利益を高めるための解決法と誇りを守るための解決法での対立になります。これはどちらが正しいとか、悪いというわけでもなく、そういうものだ、ということです。
さらに似ているが異なる立場で、学者と哲学者がいます。
学者は、その事件に対して自分の専門とする知識に基づいた解釈を話します。彼らの目的はその事件がどういうものであるのか、という結論です。
同じく哲学者も、知識に基づいた解釈を話し、結論を求めます。
しかし、二つの求めている結論は似ているようで違う。両者はどちらも正しさを求めているが、片方は理論的に正しいであり、もう片方は道徳的に正しいを求めています。
どう違うかと言えば、たとえばミッキーマウスに対して、着ぐるみの中に人がいるというのが理論的で、ミッキーマウスがいるというのが道徳的なんです。
これもどっちが悪いというわけではありません。
さらに、今回の話にはここまで関わらないのですが、道化というのがいます。
彼らの目的は注目です。事件に対して突飛なことを言うことで、目立つことが彼らにとってのゴールです。
このように、ネットというのは、一つの議題に対してそれぞれの立場の人がそれぞれのゴールのために意見を交わす場となっています。そのため、話がこじれたり、平行線になりやすい。
さて、大事なのはここからです。こういった6つの立場に分かれて、意見を言うわけなのですが、ネットでは、この6つの立場のだれもが思うルール違反が存在します。
それは議論の途中で立場を変えることです。
もともと、軍人として話していた人が、ネット上で突っ込まれたとたんに、これでも俺だって大変なんだ、と市民としての情の共感を求めた場合。それで矛を収めた後で、軍人としての権威をちらつかせたら、卑怯者と思われます。学者や哲学者もそうです。
また、ふだん市民や道化として話している人が、議論の途中で学者や軍人になるのも卑怯です。
しかし、その議論がはじまるときに、じつは俺はそのことには詳しいから今回は学者として話す、と前置きをした場合は大丈夫です。問題は議論の途中で立場を変えることです。
ネット上でなにか意見を発信する際は自分の意見や目的はどの立場に近いか考え、できるだけそこからブレないようにしていくのが大事なので、気にしてみてください。
では、また明日。神島竜でした。
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