各自衛隊官品マーク_note

官品 かんぴん

 自衛官の子供として生まれた者のこと。お尻の右側に官品マークが付いている。まれに左側に付いている者がいるが、それは選ばれし者である。

 国から貸与される物品を、自衛隊では官品と言います。要は官給品のこと。官品には、判子のように小さな桜のマークが付いています。その中にQuartermaster(需品)のQとか、Weapon(武器)のWなどの記号が書かれています。制服や戦闘服など個人に支給される物から始まり、小銃や拳銃などの武器、机やロッカー、椅子などの事務用品などにも、すべての物に付いています。消耗品以外は返納義務があり、定期的に検査もあります。これを紛失すると、非常に大変なことになります。国民の税金で賄っている物を失くすとは何たることだ、とすべての活動を停止して紛失物の捜索に当たるのです。

 これは物品愛護の面もありますが、何よりも自衛官への偽装を防ぐことの意味合いの方が大きいのです。
 当然、戦車などの大型装備品にもマークが付いています。これは各自衛隊でマークが違います。個人的には海上自衛隊のマークが秀逸。

 そう、私のnoteやTwitterのアイコン、ウェブサイトのロゴはこの官品マークなのです。自衛官は依願退職しても心の帰属はそのまま自衛隊にあることが多いのです。

第13回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞して自衛隊ミステリー『深山の桜』で作家デビューしました。 プロフィールはウェブサイトにてご確認ください。 https://kamiya-masanari.com/Profile.html 皆様のご声援が何よりも励みになります!