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好きな曲を語るだけ・その2

タイトルそのまま。と言いつつ、好きな音楽を自分の哲学や人生観に取り込んで生きてる人間だからほぼ自分語りのような気持ちです。匿名性のある場じゃないと好きな曲を思いっきり語れない拗らせた人間が好きな曲をつらつらと並べていきます。
ちなみに前回の記事はこちら↓
好きな曲を語るだけ|かみつれ (note.com)


1.「Last Continue」

人間というカタチのまま たりない夢を満たせるかな
人間というカタチのまま 一体どこまで歩けるかな

生まれ変わって会いに行けば 千切れた心も癒せるかな
誰かに操られていたのさ 作り物の羽に酔ったのさ
あの日に戻れたらいいのにな あの日に戻れたらいいのにな
前世と来世に挟まれて 一方通行の道は続く

ピノキオピー - Last Continue feat. 初音ミク

ピコピコした懐かしさのあるサウンドの明るさとは裏腹に人生の不可逆を突き付けてくる歌詞の重たい鋭さがとても好き。深夜、戻りたい「あの日」を記憶の中から探しながら聴くと泣く。前向きになりたくてもなりきれない、まだほんのちょっと沈んだままでいたい気分の時によく聴く曲。

2.「からっぽのまにまに」

目に映るもの全てを「奇跡」に塗り替えてみても
心うつろい全てを「無意味」と意味づけてみても
いつか ここで生きていたことなど 忘れちまうから、ねえ
触れて狂える 泡沫の日々をよく見ておくよ

ピノキオピー - からっぽのまにまに feat. 初音ミク

2曲続けてピノキオピーの曲になってしまったがそれだけ大好きってことで許してほしい。上で引用した部分の歌詞が特に好き。今感じてる感情がいつか泡沫のように消え去ってしまうものなら、酸いも甘いも全て味わっておこうかと思える。全体通してフランクな口調の歌詞で軽く背中を押してくれるのが本当に好き。

3.「1.0」

季節外れの海水浴場にて 寄せては返す過去と未来
出会いと別れ、光と陰 そんなものと遠く離れて
ただ息をしてたいだけなのに 涙がこぼれそうになって
もう無理かもなって もう無理かもなって

それでも逃げ出せない因果を かつての嘲笑も罵倒も
後ろ指差されたこととか 全部帳消しにできるもの
嵐でも折れない旗の様に 絶対的に誇れるものが
見つかりますように 見つかりますように

amazarashi 『1.0』Music Video feat. チ。

前回の記事でもamazarashiの曲を挙げたけどやっぱり変わらずamazarashiが大好き。特に好きで自分の中でお守りのように握りしめてる2番のサビの歌詞を上で引用したけどこの曲の歌詞は本当に全部良い。人生にもがいている人には特に刺さると思う。ぜひとも一回読んでほしいし聴いてほしい。私にとっての「1」の構成成分はamazarashi。

4.「命ばっかり」

知らないを知りたかった  知り得ることはなかった
水圧で動けなくなっていく また蝶の夢を見る
好きになりたかったんだ  好きになれなかったんだ
「正しい」を理想としていたら 置いて行かれた 追いつけなくなったんだ

命ばっかり - Flower・結月ゆかり / It's Just Life - nulut

今回はこの曲の話がしたくて記事を書き始めたと言っても過言ではない。あまりにも歌詞が自分に刺さる。引用部分の刺さるしそれ以外も全部。そしてそれ以上にMVの終盤で登場する文字の

こんなに分かれない人生だと思って生きていなかったでしょう。
これから先あなたの人生は何が大切だったかわからないし
みんなが何に惹かれて生きてるのかわからないし
その自分をきっと特別な存在だと思って生きるでしょう。
でもそれはあなたに穿った視点を与えられたのではなくて、
ただあなたが何も分かれないだけなのに。

命ばっかり - Flower・結月ゆかり / It's Just Life - nulut

これ。これが刺さりすぎる。「普通」に手が届かなくて、こんなにも自分ができないとは思ってなかったもんだから打ちのめされて。そうなると自分を正当化して意地を張って「普通じゃない自分」をアイデンティティーとして現実から逃避しないと生きていくのが息苦しくて。でもそうやって自分のことを特別だと思い込んで生きていくのはこの先は通用しなさそうだと気づいた瞬間の恐怖というか…。そういうものを自分の中でぐるぐると考えていた時期に出会ったこの曲は本当に衝撃だった。聴くたびに自分の現状と結びついて胸が締め付けられるんだけど、音楽にこんなにも私という人間に迫られたのは初めてでどうにも聴くのをやめられない。大好きな曲。


今回はこの辺で。ここ最近あんまり心が元気じゃなかったのもあって重ための曲が多くなってしまった。でもそういう時でも一緒に沈んでくれる曲や緩く寄り添ってくれる曲があるからこそ生きていけるなぁと思う今日この頃です。今日も音楽に生かされている。


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