なぜ私たちは【ニセ情報・フェイクニュース】に騙されてしまうのか?
情報という銃弾を毎日浴びるのは、現代人の宿命でしょう。
そこには根も葉もないフェイクニュースや裏付けの乏しい知識、客観性のない個人的意見で溢れ返っています。
時に私たちはその情報に振り回され、無駄や損をする羽目になりますね。
(自覚があるない関わらず)
これには私たちヒトが進化的に獲得してきた、他者を信用し過ぎるという特徴が大きく影響しています。
ヒトは他者を信用し、集団を形成し、協力することができたからこそこの惑星を支配できたのです。
しかしその能力は、現代の情報カオス社会とは相成れず、騙されやすさとして問題化していますここではそんな私たちの認知的な傾向とその問題への対策を、書籍の内容を引用して解説していきます。
要因となる認知バイアス①|ハロー効果
私たちの騙されやすさに繋がる認知バイアスの一つ目は『ハロー効果』と呼ばれるものです。
ハロー効果とは、ある人の一部の印象がその人の全体的な評価に影響を及ぼすこと。
ではどういった評価要素が信用に繋がるのでしょうか?
1.魅力的な人
(モデル、タレント、アスリートなど)
2.権威を持つ人
(教授、科学者、弁護士、医者など)
3.自信があるように見える人
(堂々としてる、声が大きいなど)
私たちはこのような特徴をもつ人のことを盲目的に、中身を吟味することなく信用する傾向があるようです。
だからこそ利益第一主義の企業や専門家はこの傾向を逆手に取り、マーケティング戦略に多額の投資をするわけです。
要因となる認知バイアス②|確証バイアス
続いては『確証バイアス』と言われる特徴について。
確証バイアスとは、自分が一度形成した信念を後押しする情報や現象にのみ目を向け、信念にそぐわない情報や現象は無視する傾向のこと。
またここで重要となるのは、確証バイアスのサブグループに属する『内集団バイアス』。
こちらは、自分が属する集団やグループの意見や考えを支持する情報にのみ目を配り、反対グループの意見についてはあら捜しを始める傾向のことです。
美容健康業界でも、ある特定のメーカーや企業のことを信仰するあまりそのメーカーの製品を押し付けてくる情報(や人)に対しては特に気を付ける必要があるでしょう。
(発信者側に金銭的見返りがある場合はさらに!)
情報リテラシーを高める|理由&過程を問う
さて、ここで紹介した『ハロー効果』や『確証バイアス』に加え私たちの脳にはある程度固定配線された傾向があります。
重要なのは、他者を信用し過ぎるな!ということではなく、自分たちが抱える認知的な傾向を知った上で、他者が発信する情報を“確からしさの天秤”に掛けること。
ポイントは次の2つ。
・理由を問う
(なぜそうなるの?)
・過程(メカニズム)を問う
(いかにしてそうなるの?)
客観的合理性や論理的思考はインテリぶっててダサいかもしれませんが、それでもあなたを銃弾から守る盾となってくれるでしょう。
まとめ&ラストメッセージ
いかがでしたでしょう?
(もし質問や相談などがあれば気軽にコメ欄に打ち込んで下さい😏)
私たち人類は、最も合理的な生き物であると同時に非合理的な判断も平気でする生き物です。
確かに、たまには直感のみに従うロックな生き方も悪くないでしょう。
しかし思慮深い熟考、批判的思考の欠如は現代のネット社会では、丸裸で戦場に立つようなものかもしれません。
まずは自分たちの愚かな側面を理解し、容認することから始めるとしましょう。
それでようやく正しい問いかけができるのだから。
では皆さんの健闘を祈っております😎
[引用図書]
目的に合わない進化
著:アダム・ハート
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