見出し画像

厚さ1㎜のコースターの紙や、虹色にキラキラ輝く紙、透け感のある紙など合計6種類の紙でTetra Styleさんの作品をテスト印刷!!!(前編)

こんにちは、紙谷 刷太郎です!
これまでも、note「なるほどなPAPER」からイラストレーターさんに向けた新企画「体験 ! ! なるほどなPAPER」についてお伝えしていますが、本日は、その「体験 ! ! なるほどなPAPER Vol.02」にお申込み頂いた新たなイラストレーターさんの、テスト印刷の様子をお伝えしたいと思いますっ!

「体験 ! ! なるほどなPAPER」ってどんな企画なの??という方は、下記の記事をお読み頂ければと思いますっ!(紙と印刷にとことんこだわった作品作りにご興味がある方はぜひ~)


「体験 ! ! なるほどなPAPER Vol.02」にご参加頂くのは、クリエイターのTetra Styleさんです!

さて、今回「体験 ! ! なるほどなPAPER」にご参加頂いたのは、クリエイターで、おおかみずきんの「てとら」を中心としたキャラクターを描かれて、グッズ制作をされているTetra Style(てとらすたいる)さんですっ!!!
「体験 ! ! なるほどなPAPER Vol.02」へのご参加、本当にありがとうございます~!!!

Tetra Styleさんにはテスト印刷に入る前に、作品を印刷して頂く印刷会社のショウエイさんを一緒に見学!実際に機械が動いているところや、これまでの作品などを見て頂き、紙や印刷に関する質問に、わたしとショウエイさんがお答えするという場をつくりました!

その後、候補となる作品を2つに絞り込んで頂き、作品のデータを見ながらわたしは主に紙の部分を、ショウエイさんは印刷についてのアドバイスをさせて頂き、オンラインでのミーティングなども行いながら紙と印刷方法を決め、テスト印刷に向けて準備をすすめました~!

こちらがその2作品のデータになります!!!

「365days」

温かみのある作品を紙でどう表現するか???
きれいな色が忠実に再現できる紙はどんな紙があるか???
大きなサイズになった時に、ぴったりくる紙は???
色々な想像が頭の中をぐるぐるを回り始めました!


「Tetra Style 10th Anniversary」

Tetra Styleさんの10周年の記念に合わせて作られた作品ということで、
「おめでたい!」という感じをキラキラした紙と印刷で表現できるかも!?
その他にどんな紙がぴったりと合うのかなど、妄想が止まらなくなりましたっ!

ここで大事な紙選びに入りますっ!

「体験 ! ! なるほどなPAPER」のテスト印刷では、1つの作品につき3種類まで紙を選ぶことができるため、まずはTetra Styleさんに「この紙に印刷してみたい!」という紙を選んで頂きました!わたしの方では、イラストを見ながら「頭の中ではっきりとした仕上がりのイメージができないけれど、もしかしたら面白い表現ができるかも!」という紙をご提案させて頂き、最終的に各3種類、計6種類の紙を選定したのでした!

◇「365days」はこちらの3種類の紙で決定!◇
①HSKクッションF 1.0㎜

グラスの下に敷く「コースター」用途のが多いHSKクッションFは、
結露した水分をよく吸うように作られています。
紙の厚さは0.6㎜、0.8㎜、1.0㎜の3種類。
今回は一番厚い1.0㎜を選びました!

②LPマット 1.0㎜

こちらもコースター用途に開発したクラフト調のクッション紙です。
ナチュラルな質感が特徴で、0.5㎜、0.8㎜。1.0㎜の3種類の厚さがあります!
やさしい、温かみのある作品と相性が良さそう?!


③エスプリVエンボス モメン 270㎏

キャストコートと呼ばれるグロスPPを貼ったようなツヤッとした質感が特徴の紙です。
全部で8種類の柄があり、今回は作品のイメージとぴったりの「モメン」エンボスを選択!


◇「 Tetra Style 10th Anniversary」はこちらの3種の紙で決定!◇

①アートドリープ 紫雲(しうん)96㎏

シャリシャリした質感でトレーシングペーパーのような透け感のある紙です!
全部で7種類の柄があり、お菓子の包材に使われることも!

②ハイボーンAサイコロMS ♯300

メタリックシルバーの紙で、見る角度によってサイコロ柄が浮かび上がったり、
消えたりするのが特徴です!お酒や健康食品のパッケージとしてよく使用されています!

③コンパッソ H-10 ホワイトレインボー 315g/㎡

見る角度によってブルーから紫、ピンクへと紙色が変化する、
かなり個性が強い紙です!化粧品のパッケージに使用されています!

また、紙の選定と並行してショウエイさんにアドバイスを頂きながら、作品のイメージに合った印刷方法を決めました!2作品ともカラーインクだけでなく、ホワイトインクやクリアインク(ニス)を用いて立体的な作品にするために、イラストのどの部分にホワイトインク、クリアインク(ニス)を使用すると効果が出るのかや、インクの濃度についても相談をしながら決めて、いざテスト印刷へっ!!!

厚さ1㎜のコースターの紙が「モノ」感を醸し出す!

テスト印刷立ち会い当日、打ち合わせテーブルの上に広がった「365days」と「 Tetra Style 10th Anniversary」のテスト印刷物たちを前に、わたしだけでなく立ち会いに参加して頂いたイラストレーターさんも一気にテンションが上がり、さっそくそれぞれの紙による仕上がりの違いなどを見比べることに!!!(この瞬間がたまらないのですっ!)

テーブルの上に広がったテスト印刷を目にしたとたん、わたし紙谷と、
立ち会いにお越し頂いたイラストレーターさんのスイッチが「パチン」と入りました!

画像ではわかりにくいかもしれませんが、作品「365days」のイラスト部分を指でそっと触れると、ベースにホワイトインクが印刷され、その上からカラーのインクが乗っているので、少し盛り上がっているのがわかります!

更に仕上げにクリアインクという艶の出る印刷がされているので、見る角度によってイラスト部分だけがテカっグロスに仕上がっているのです!!!(3種類の紙による仕上がりの違いを感じて頂くために、動画を撮影しました!紙やインクの質感が少しでも伝わってほしい~。)


「365days 」は鮮やかな緑やオレンジの色がどこまで再現できるかが重要でしたが、
3種類の中ではHSKクッションFが一番きれいに色が出ました!

「365days」に選定した紙3種類のうち2種類が、実は一般的な印刷用紙ではなく、コースター用紙と呼ばれている紙でした!真っ白で紙に張りがある「HSKクッションF」と、クラフト紙のような素朴な質感の「LPマット」という紙になりますっ!

ふだんはグラスの下に敷かれるあの「コースター」として使用されることが多い「HSKクッションF」と「LPマット」ですが、今回初めてイラスト作品を印刷することになりましたっ!!!

HSKクッションF、LPマット共に、一番厚い1.0㎜(紙としてはかなりぶ厚い!)を選んだこともあり、仕上がったテスト印刷物を遠目から見ても、「モノ感」強く感じさせ、これまで見てきた作品とは、何かが違って見えて、それがとても新鮮でしたっ!

結果的には、印刷の仕上がりも非常にきれいで、文句なしの仕上がりにっ!
コースターの紙で作品がつくれるという、今回も新たな発見がありましたっ!!!

まるで薄い木の板に印刷されているようにも見え、
不思議な「モノ」感のある仕上がりに~!

と、ここまで「体験 ! ! なるほどなPAPER」にご参加頂いたTetra Styleさんの作品作りについて、紙の選定から1つめの作品「365days」のテスト印刷についてご説明してきました!

次回、「厚さ1㎜のコースターの紙や、虹色にキラキラ輝く紙、透け感のある紙など合計6種類の紙でTetra Styleさんの作品をテスト印刷!!!(後編)」では、2つ目の作品「Tetra Style 10th Anniversary 」のテスト印刷について詳しくご説明したいと思いますっ!「これぞテスト印刷立ち会いの醍醐味!」という場面もありますので、次回もお楽しみに~!

本日も紙谷がご案内いたしました~、ありがとうございました~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?