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世田谷殿の13人 ~そもそも区議会の仕組み編~

setakami

「区議会議員って、どんなことをしているの?」と聞かれることがあります―― 。
今回は、「そもそも議会の仕組み編」と題し、世田谷殿(世田谷区政)の13人の主戦場となる区議会について分かりやすく説明したいと思います。
―― 本当はこれが先にあった方が良かったですねm(_ _)m。

議会の始まり


区議会は議員の任期に関わらず存在していますが、4年に一度の選挙を経て再構築されます。

再構築というのは、会議の進め方や基本的ルール、また議長などの人事を決めて、選挙を経てあらためて議会を形作るからです。
通常、議会の始まりはここからとなります。

まず第一歩は会派の組成が重要になります。
議会が始まると、会派構成が議会内の力関係、役所との関係、すなわち議会の流れを左右する大きな要素となることから、重要なはじめの一歩となります。
選挙が終わり、議会の任期が始まる5月1日前から当選した議員同士が連絡を取り合い、会派にかんする相談が行われます。
→ 会派についてはあらためて「会派編」にて記します。

任期の始まって以降の初のウィークデーに議員協議会(全議員が集まって開く会議)が開かれます。
ここで、今後の議会の進め方などを決めていきます。

議員協議会は都合3回開催され、会派構成や議会での基本的ルール、そして臨時会の素案を確認し議員協議会は閉じられます。

その後、日を改めて第1回臨時会が開催されます。
臨時会では、設置する委員会とそのメンバーの正式な決定や、議員協議会で決めた諸々の議会の関する事柄を正式に決定し、幹となる議会運営委員会を設置し、最後に議長・副議長を選出してようやく議会の形ができあがります。

ちょうどゴールデンウィークも挟んでしまうこともあり、毎回、5月中旬頃となります。

(以上は、選挙後のみで4年に一度のこととなりまます。ただし、議会人事については、その後毎年の部分と2年に一度の部分と細かく違いは出ますが、第1回臨時会は概ね同様に行われます。)

議会の一年

世田谷区議会では、基本的に一年を通じ4つの定例会と1つの臨時会が開催されます。
(多くの地方議会では大凡このようなペースです)

先の令和3年であれば、
第1回定例会    2月24日~  3月29日
第1回臨時会    5月13日~  5月19日
第2回定例会    6月14日~  6月23日
第3回定例会    9月15日~10月19日
第4回定例会  11月29日~12月  8日
第2回臨時会  12月21日~12月21日

※第2回臨時会は臨時特別給付金事業の早期執行の補正予算を成立するために一日だけ特別に開催されました。

以下に、定例会の流れを示します。

定例会の流れ

定例会の流れ

以下、定例会における主に重要な場面についてお伝えします。

区長の挨拶


世田谷区議会の開会後の冒頭は、区長の招集挨拶から始まります。
区長の招集挨拶は所信表明のようなもので、その時々の区長の考えを述べると共に、提案する議案に関してのコメントなどを表明します。

ここでの発言は、その後に行われる質問に大きく影響する重要なものです。

代表質問


代表質問の意味は、「会派を代表して行う質問」ということです。
世田谷区の場合、4人以上の議員で構成されている会派が、代表質問を行えます。
代表質問の時間は自民が40分(答弁を含めて約80分)、公明が30分(答弁を含めて約60分)、立憲が20分(答弁を含めて約40分)、F行革が20分(答弁を含めて約40分)、令和4年2月現在はこの四会派が代表質問を行っています。

代表質問は、各交渉会派の総意として行われるもので、その主張は執行機関にとって特に重く受け止めていただくべきものとなります。

一般質問


一般質問は、各々の議員が一議員の立場で行う質問で、一般質問の意味は、「区政一般に関する質問」ということです。
世田谷区の場合、1人あたり10分(答弁を含めて約20分)で、現在31名が質問に立ちます。

※なぜ31名かというと、所属議員数48名のうち、議会役職分(議長・副議長で2名分、議会運営委員長・副委員長で2名分、監査委員で2名分)は本会議場での質問者にカウントされておらず、さらに代表質問に使う時間はその会派の一般質問の時間を融通して行うこととなっており、直近では、自民4人分、公明3人分、立憲2人分、F行革2人分(上記の代表質問の時間を参照)も一般質問から外されるため、一般質問の人数は
全議員数48人-議会役職分6人ー自民分4人ー公明分3人ー立憲分2人ーF行革分2人=31人 となります。

また、一議員の立場の質問であるといっても、質問者が所属する会派の主張と違うことは基本的にあってはならないことですが、テーマによってはそのように聞こえなくもないこともたまにあります。もちろん、その場合は区としては会派の主張を優先することになります。

つまり、代表質問では主張を重く受け止めるというのに比べ、一般質問では区民度代表である質問者が疑問に思っていることに誠実に答えるということに、より重きが置かれる場面となります。

委員会


議案審査は本会議から議案ごとに対象となるそれぞれの委員会に委ねられ、委員会にて審議をし、まず委員会として質疑し、賛否の結果を出します。

委員会は常任委員会5つ、特別委員会4つがあり、世田谷区議会の場合、各議員は常任委員会、特別委員会にそれぞれ一つだけに属することになります。会派の重要性はこの委員会審議にコミットすることにあるという考え方もあります。

※常任委員会であれば5つありますが、5人以上いなければ会派として全ての委員会に所属することができず、4人以下の会派では委員として出席できない委員会が必ず生じます。
特別委員会の場合は3人以下の会派で同様に委員になれない委員会が出てきます。委員でなければ委員会を傍聴することはできても、委員会にて質問や主張をすることはできません。
全ての委員会(区の全ての議論)に参画できるか否か。これは、議会活動にとって非常に重要な要素の一つです。

ただし、議案審査は全ての委員会で必ずあるとは限りません。
各委員会は議論の対象となる担当領域部署が決まっているため、その担当部署から議案が提出されてなければ、議案審査は行われません。

最終本会議(本会議最終日)


各委員会での審議内容や賛否の結果は、各委員長が本会議で報告をし、議会としての本審査を行います。基本的に採決のみです。

※委員会の報告に疑義がある場合、本会議場での質疑は委員長に対し行うことができますが、執行機関にすることはできません。執行機関への質疑は議案を付託された委員会までとなることからも、委員会に出席できるか否かは重要になります。

また、世田谷区議会の場合、委員会に所属できなかった会派には、その議案に対する意見を述べることができるようになっていますが、委員会で意見を言える会派には本会議場で意見を述べることはできません。
※つまり人数の多い会派ほど、本会議で議案に対する意見を直接述べることができず、状況によっては不満の出るところとなります。

委員会での結果は本会議でもそのまま同じ結果になることがほとんどですが、中には内容によって、また委員会の構成と本会議での構成が若干違う委員会によって、委員会で可決したものが本会議で否決されたり、また否決されたがもの可決されたりとなる可能性もあります。

また、委員会での賛否が会派の判断と違えてしまったということも希にあり、その場合、委員会に出席し誤った採決をしてしまった議員が本会議場での本採決を離席して委員会の結果と違う結果になることもあります。

ところで議会が開催されていない時は何してる?

先に令和3年の議会日程を示しましたが、数えてみれば分かりますが、一年間365日の内、議会開催日数はわずか97日!です。

「休みが沢山あっていいな!」と思われる方もいるかも知れませんが、議会がないからといって遊んでいるわけにはいきません。

このことについては、次回「~議員は議会がないとき何してる?編」でお伝えします。


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