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英国流離譚:人生を変えた留学:日本留学準備編(3)なぜ「英国」だったのか。

なぜ英国に行こうと思ったのか。
今日はこれを話してみたいと思う。
ただ、あくまで2000年3月、31歳の時点での私の考えで会って、今思うとおかしなところもあるのは断っておきたい。

この体験記、今の私を書いてしまうと、大事な部分が隠されてしまうと思うので、そこは正直にと思います。

実は、そんなに難しい理由はなかった。簡単な消去法である。

まず、アメリカには行きたくなかったのである。日本で留学というと、まずアメリカだ。日本の学者、役人、企業派遣から政治家の子弟まで、政治学系の学問での留学というとまずアメリカに行く。

日本の政界でアメリカ留学は全然珍しくないのである。
希少価値がない。だから却下。

じゃあ、他の国はというと、ドイツ、フランス、イタリアは語学ができないから留学は不可能。

今から新たにゼロから語学をやる時間も金もない。

英語圏でも、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、などはちょっとマイナーだ。日本でこれらの国に留学するのがどれくらい価値あるのか、ちょっとわからない。

残ったのが、イギリスだった。
英語圏である。
アメリカの次に留学の価値があると思われる。

今思えば、誠に浅はかな考えだった(笑)。

もちろん議会制民主主義、
政治思想の本家本元であることは頭にはあった。

あと、日本の政界でイギリスの政治制度を参考に制度改革をしようという流れがあった。小選挙区制の導入、国会での党首討論の導入などである。

いずれにせよ、素人の、非常に浅はかな考えの域でしかない。
私の留学準備は非常にいいかげんにスタートしたのである。

ただ、それでもこれは私の政治学者としての原点であり、なにをするために学者になったのかは、わかるわけですよね。

「英国流浪譚:人生を変えた留学」バックナンバーはこちら。


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