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紹介したいnote記事「遅すぎた愛」

冬月剣太郎 猫詩人🐈さんの「遅すぎた愛」という記事を紹介します。

スマホを切った瞬間
いままで自分でも気づいていなかった感情が
胸の奥からほとばしりでてきた
年老いた母親から
彼女の死を告げられた瞬間
わたしは彼女への永遠の愛を自覚したのだった
彼女と別れたのは二人が二十二歳のときだった
そしていまわたしは六十九歳になっていた

遅すぎた愛| 冬月剣太郎 猫詩人🐈 (note.com)

 この詩を読んだ時、冬月さんの「前略、元恋人さま」と言う作品を思い出しました。

 以前、私のnoteでも紹介させていただいております。

 この「前略、元恋人さま」では、次のように書かれています。

妻の誕生日の夜
秋風の便りで
貴女の死を知らされて
妻に内緒で泣いています

前略、元恋人さま| 冬月剣太郎 猫詩人🐈 (note.com)

 奥様に内緒で泣くほどに「貴女」の訃報がショックだったわけですから、ただならぬ関係だったと思います。

「スマホを切った瞬間、いままで自分でも気づいていなかった感情が、胸の奥からほとばしりでてきた。年老いた母親から彼女の死を告げられた瞬間、わたしは彼女への永遠の愛を自覚したのだった」

 母親から彼女が亡くなった事を告げられた瞬間、「自分でも気づいていなかった感情が、胸の奥からほとばしりでてきた」と。

 その「自分でも気づかなった感情」がすなわち、「彼女に対する永遠の愛」を自覚させたのだと。

 「遅すぎた愛」とは、22歳の時に別れてしまった事を未だにずっと後悔し続けている作者の心の叫びでしょうか。

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