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紹介したいnote記事「この美しい月夜に乾杯」

冬月剣太郎 猫詩人🐈さんの「この美しい月夜に乾杯」という記事を紹介します。

今宵は
ことのほか美しい月夜
飲めるんだったら一升酒でもかまわないと
主治医は保証してくれた
わずかな酒で
ひさしぶりに酔いどれて
妻と手をつないで
夜の街を散歩した
おのれの老いと愚かさと無力を受け容れて
これ以上
苦しむのはやめよう
できないことを
おのれに求めるのはもうやめよう
今宵はもう
三匹の黒猫とすれちがった
黒猫は幸せの使者だという
わたしたち夫婦が
幸せになることを拒む理由は
もはやなくなったと
おのれに言い聞かせよう

この美しい月夜に乾杯| 冬月剣太郎 猫詩人🐈 (note.com)

「今宵はことのほか美しい月夜。飲めるんだったら一升酒でもかまわないと、主治医は保証してくれた。わずかな酒でひさしぶりに酔いどれて、妻と手をつないで夜の街を散歩した」

 「美しい月夜」とありますから、綺麗な満月でしょうか。病気のために好きな酒を我慢していたのでしょう。久しぶりの酒のせいで酔いが回ったようで、奥様と手を繋いで気分良く散歩するが目に浮かびます。

「おのれの老いと愚かさと無力を受け容れて、これ以上苦しむのはやめよう。できないことをおのれに求めるのはもうやめよう」

 心は若くても、体は日に日に老いていきます。それまで出来ていた事が出来なくなって苦しんできたのでしょう。でも、そんな自分を受け入れようと決めたようです。

「今宵はもう、三匹の黒猫とすれちがった。黒猫は幸せの使者だという。わたしたち夫婦が幸せになることを拒む理由はもはやなくなったと、おのれに言い聞かせよう」

 歩いていたら黒猫がいました。それも3匹も。黒猫に関してはいろいろなとらえ方があるようです。

3-1.黒猫を「不吉の象徴」とする言い伝え
魔女狩りが行われていたヨーロッパでは、黒猫は不吉の象徴と見なされることもあります。主な言い伝えとしては以下のようなものがあります。 
・目の前を黒猫が横切ると大きな不幸が起こる(フランス)
・黒猫を見るとけんかや対立が起こる(トルコ)
・飼っている黒猫が姿を消すと家族に死の危険がある(イタリア・南フランス)


3-2.黒猫を「幸運のシンボル」とする言い伝え
黒猫は不吉といわれる一方で、幸運のシンボルとされる言い伝えもあります。

特に日本では、黒猫の瞳は暗闇でも良く見えることから、魔よけや幸運の象徴と考えられていたようです。黒猫を幸運のシンボルとする言い伝えとしては、以下のようなものがあります。 
・黒猫を飼うと家族に幸運が訪れる(アメリカ)
・黒猫の白い毛はお守りになる(アメリカ)
・黒猫を見ると幸運が舞い込む(イギリス北部)
・賭け事の前に黒猫の背中を7回なでると勝てる(イギリス)
・若い女性が黒猫と一緒に暮らすと男性にモテる(イギリス)
・婚礼の朝に花嫁のそばで黒猫がくしゃみをすると幸せな結婚になる(フランス)
・満月の夜にメスの黒猫とすれちがうと富がもたらされる(フランス)
・自宅で生まれた黒猫を隣人に贈ると隣家が幸運に恵まれる(オランダ)
・黒猫には守護のパワーがある(ブラジル)
・黒猫は悪霊を祓うことができる(中国)
・強烈な乾季の後黒猫が現れるのは雨のまえぶれ(カンボジア)
・黒猫を飼うと結核が治る(日本)
・恋わずらいに黒猫が効く(日本)

黒猫は不吉?幸運を呼ぶ?黒猫の歴史や言い伝えをご紹介! - ねこかぞくブログ (neko-222.jp)

 「病は気から」と言います。思い悩んでいると、自律神経が上手く働かなくなります。「きっと大丈夫」そう言いながら歩くご夫婦に、幸多あらん事を祈っております。


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