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京都市長選挙が若者に投票してほしそうにこちらを見ている

いま、京都市長選挙がアツい。

本日、2024年1月21日に告示され、2月4日の投開票が迫る京都市長選挙は、告示直前、元京都市議の村山祥栄氏に政治資金についての疑惑が噴出し維新が不戦敗を余儀なくされ、「非共産対共産」の構図に一変。
昨今の「政治と金」についての報道の過熱も相まって、注目を集めている。

わたしにとっても、京都に住民票を移してから初の選挙だ。もっとはやく移せよという話だけれど、大学のうちはいいかなと先延ばしにしていたら遅くなってしまい……反省。
(1行自己紹介:上村です。23歳。九州から京都に引っ越し、学生をしています)

で、なんで京都市長選挙がアツいか。理由がもうひとつあるんです。
それが、「今回の広報、めちゃくちゃ若者に向いている!」ということ。
こちらの選挙ポスターを見れば一目瞭然。

画像は毎日新聞 2024年1月20日配信「京都市長選あす告示 未来託す「推し」は? SNSも活用、若年層へ投票PR /京都 」より引用

「推し選」である。

TikTok世代のキャッチャー・イン・ザ・ライ!と持ち上げられた「推し、燃ゆ」が発表されてから3年、アニメ化で人気冷めやらぬ「推しの子」の連載開始から4年。
ついに選挙にも「推し」のビッグウェーブがきたらしい。

ちなみにキャッチコピーはこう。

同上より引用

わたしのようなSNSに毒されたポリティカルコレクトネスコンプライアンス世代には、
『推し』って、選挙は人気投票じゃない
『推し』みたいな軽い気持ちで投票するなんてけしからん
『推し』って民主主義をなんだと思ってるの
みたいな批判がパパッと10個くらい思いついてしまうキャッチコピーだけれど、そんな容易に想像できる批判はなんのその。
今回の京都市長選挙は選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから2度目の市長選。若者に投票してもらうためならちょっとの炎上も気にしないというつよい意志(あるいは鈍感さなのか?)がうかがえます。

だからこその強さがあるわけですよここには。

若者の投票率を伸ばしたいんだろうなあ。眩しいなあ。会議室でみなさんで一生懸命考えはったんでしょうなあ、ホワイトボードにいっぱい書きこんで……眩しおすなあ。ぶぶ漬けでもどうどす?

もう本当に、維新の方々は眩しすぎてポスター見られないんじゃないかなあ……。

だって11月27日に京都市内で開かれた記者会見では維新の馬場伸幸代表、「村山さんなら一緒にスクラムを組んで戦える。最後まで全力で戦う」って語ってるわけで。

来年2月4日投開票の京都市長選の構図がほぼ固まった。長く続いた「非共産対共産」の構図が崩れ、自民・立憲民主・公明3党と、国民民主党と日本維新の会、共産党の主要政党が「3極」で相対する選挙になる見通しだ。一方で、京都市が地元の前原誠司衆院議員が新党結成を表明するなど、次の衆院選を見据えた動きも活発化してきた。

朝日新聞デジタル2023年12月15日 配信「京都市長選、維新が念願の「参戦」 長年の構図崩れ主要政党は3極に」より引用

ここからまだ2か月も経ってないのに、構図は一変。

門川大作京都市長(こういう場合って現職っていうの? 表記がよくわからん)が不出馬を表明して、いままで食い込めなかった維新が「京都の壁を突破するか!」とわやわや盛り上がっていたところに推薦取り消し。

なんとも……おもしろい展開じゃないですか……!

あ〜こういうの、不謹慎って言われんのかなあ。政治をエンタメ的に消費するって結構きらうひと多い気がする。
まあでも、いいと思うんですよ。個人的にはね。みんな「若い世代が投票に行かない〜」って言うじゃないですか。関心がない!って怒るじゃないですか。

じゃあ「選挙おもしろい!」って言うことくらい許してくれていいと思うんですよ。
そうして選挙自体をおもしろがることが興味関心につながり、投票行動につながればいいわけで。京都市がやってる「若いチカラで投票率アップを!」みたいな事業も重要なんでしょうが、心持ちひとつで変わるもんもありますわな〜と思っているのです。

ということで京都市長選挙がアツいらしいので、じみ〜に動向を追ったり、せっかく京都にいるのでじみ〜に選挙演説聞きに行ったりできたらうれしいなあ。
おわり! つづくはず!

【追記】原稿がめちゃくちゃ忙しくてつづきませんでした。次回はもっと選挙ウォッチャーしたいです。最近選挙ドキュメンタリー映画がアツいので見てみると楽しいと思います。

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