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物価上昇と金利のバランス ~隠岐育ち松江市在住FPの豆知識~

皆さんこんにちは!
島根県松江市のファイナンシャルプランナーかみです。

弊所HPからnoteへ移設のため、過去の記事を掲載しています。
今でも役立つ内容ですので読んでいただけたら嬉しいです。


2018.4.9 物価上昇と金利のバランス


消費税増税と物価の値上げは同時に起こると思いますか?

4月からなら起こるかもしれないですね。

さて、消費税が10%に上がるときはどうなるでしょう。


過去の消費税増税の際に、私が体験したことをお話しします。


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消費税が5%から8%へ上がったのは2014年です。


当時のことをよく覚えています。あることに違和感を持ったからです。


私は、ウインナーが大好きで、毎週あるお店で最安値の298円のウインナーを買っていました。

週替わりで、違うメーカーの商品が298円で買えるので、それも楽しみでした。


そのお店は当時、税込の価格で表示していたんですね。


2014年の4月から消費税が8%になり、そのお店は税抜価格の表示になったのです。


ウインナーの価格を見てみると、298円(税抜)年間最安値!!と表示。 


「 ??? なんかおかしいぞ」


普通なら298円から消費税5%分を引いて283円と表示すべきところ、15円分値上げしてたんですね。


本来なら・・・

・283円×8%=305円   305円-298円=7円(消費税増税分のみ)


実際は・・・

・298円×8%=321円   298円×5%=312円    321円-312円=9円(消費税増税分)

 9円(消費税増税分)+15円(値上げ分)=24円


24円-7円=17円の差


当時、便乗値上げだ!と騒いだことを覚えています。といっても知人に話しただけですけどね。

誰も相手にしてくれませんでしたが・・・

まあ製造会社もコスト上昇で値上げしないといけなかったのでしょうけどね・・・

たかだか17円くらいで騒いで!と思われるかもしれませんが、一度買い物に行くとたくさんの商品を購入されますよね。


年間で考えると、かなりの金額になります。これがボディーブローのように家計に響いてくるのです。


来年には、消費税が10%に上がります。


たかだか2%ですが、年間で考えるといくら負担が増えることになるでしょうか。



あるご家庭で、消費税がかかる生活費毎月20万円×12か月=240万円 だとすると・・・

 

・現在の消費税負担

240万円÷108×8=約178,000円


・10%後の消費税負担

240万円÷108×10=約222,000円


222,000円-178,000円=44,000円の負担増


年間で見てみると大きな金額ですね。

これに物価上昇が加わると、かなりの金額になるはずです。


消費税増税や、物価上昇に負けない、強い家計を作っていきたいものですね。


まずは皆さんのご家庭で支払っている消費税を計算してみることが、家計改善や強い家計づくりの第一歩になるのではないでしょうか。

生活費240万円使うご家庭では・・・


消費税が10%になった場合、8%の時との差 = 44,000円消費税増


では支払いが44,000円増えますが44,000円貯蓄出来てるでしょうか?または収入が増えてるでしょうか?


そもそも収入(収入利息)と支出(支払利息)のバランスがおかしいご家庭が多いように見受けられます。

「そんなこと言っても、今のような超低金利時代ではしょうがない」と思っていませんか?


昔は・・・


物価上昇率、消費税増税 ≦ 金利、賃金上昇率


昔は預金等金利が高かったですし、賃金も上昇している時代でしたので、生活していて苦しく感じなかったでしょうし、保険や定期預金で教育資金や老後の資金を準備出来ていました。


でもこれからは・・・


物価上昇率、消費税増税 > 金利、賃金上昇率

( 2%  、 2% )    ( 0.02% 、? )


金利や賃金上昇率そして運用率が、物価上昇率や消費税増税に 負けています ね。



このように物価と金利のバランスが崩れると、収入が増えず、年々支出が増えていき、生活にゆとりを感じられないのが、多くの方の悩みではないかと思います。


しかしいまだに多くの方が、教育資金は学資保険で、老後の備えは定期預金や保険と金利の低い金融商品で準備しようとしているのです。


「元本割れは嫌だ」という 失敗したくないという心理 が、どうしても強くなっちゃうんでしょうね。


その 思考を変えること と 金融商品の正しい知識と理解  が、これから私たちが生活するうえで必要になってくることを、一人でも多くの方が知ってほしいなと思います。


その思考に変化と金融商品の正しい知識と理解を身に着ければ、教育資金を貯めながら老後の資金を準備する、そして住宅ローンを無理なく払っていけるようになります。


教育資金だけを必死に貯め、その後は必死に住宅ローンを払い、定年までの数年で老後資金を準備するという非効率な資金準備という流れを変えてみたくないですか?

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