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【The Guardian】The Guardian view on calls for a second lockdown: yes, prime minister

 『The Guardian view on calls for a second lockdown: yes, prime minister』
第二のロックダウンのためのよびかけ:はい、首相
担当:レイン

【日本語概要】
 ボリスジョンソンが3月23日に講演した後、英国でコロナの感染率と死亡率が急上昇したため、閣僚達の行動がおそかったと批難されていた。ポジティブに考える人は春に大きな教訓を得たと感じているが、それは最悪の結果になり得る。英国が再び過ちを犯さないという根拠はどこにもない。ある論文によると、SAGE(緊急科学諮問会議) によって「サーキットブレイカー」としてロックダウンを推奨したが閣僚は拒否したとしている。
 国家として「みんなで行なう」という団結感は人々の幸福の意識や、苦難に耐えようとする気持ち、感謝などにプラスに働いている。

 パンデミックは中央集権国家にとって、特別な課題となっている。マンチェスターやリバプールなどの都市が独自に検査・追跡・調査プログラムに責任を持っていれば、痛みはより扱いやすくてすんだかもしれない。それどころか、首相の地方への地方分権政権より扱いが高圧的になっている。不平等な扱いへの怒りと混乱は予測可能な結果だ。そのような感情は4.1%から4.5%へ上昇した失業率(150万人程度)という形で出てきている。
 このような厳しい中で政府の失敗は厳しく律しなければならない。失敗した接触者追跡システム(Test and Trace)の失敗による大きな浪費はウイルスの感染対策にわずかな効果しかなかったとSAGEは行っており、国家の恥だ。

 我々が繰り返し主張したように信頼は本質的な物だ。SAGEの意見を無視したことで、政府は他の圧力の賭け先を求めている。むしろこの機会に政府は立ち上がるかと思いきや困惑したような反応をしている。この中でも労働党のKeir Starmer氏はSAGEの現実的なプランを支持している。政府の実績が芳しくないならばそうしないのは難しいだろう。

【その他の記事】
1『The Guardian view on Boris Johnson's anti-Covid method: it isn't working』
 各国政府はコロナウイルスの様々な対策をとっているがボリスジョンソン首相の政策は基礎的な戦略がなく失敗しており、惨状となっている。ジョンソン首相はコロナ対策が後世に語り継がれる遺産になることを理解し、早急に手を打つべきだ。

2『The Guardian view on Boris Johnson's Cop26: ask if GDP growth is sustainable』
 地球を救う事は、目標であり、経済政策とは分けて考えるべきだ。英国財務省が炭素税を課すことを検討している。これは「排出量を削りながら利益を上げる」方法であるが、気候変動への有効性よりも収入の量を基準に考えられがちだが、期をつけなければならない。

3『Tackle fuel poverty and the climate crisis』
 専門家は低炭素化を実現するために、家庭用ガスの消費税率引き下げをやめるべきと主張している。低炭素暖房エネルギーの技術革新と投資を邪魔している。光熱費は上がるが、低炭素システムを導入することでむしろ安くなるとともに環境問題も取り組める。

4『Put the planet before GDP growth』
 実質GDPの成長が地球の生態系を不安定化させすぎているのではないかという問いにNemonte Nenquimoは、気候変動と大災害を防ぐために再生可能エネルギーを使うべきだと答えた。指導者はこれを呼び飛ばして「緊急の問題」に対処している。


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