ものを残すため、文化を知る
この先も、手仕事や工芸や紙を残していくために わたしにできることは何だろうと考えています。
和紙の面白さを知った3年前からずっと。
漠然といろんなお仕事や人、地域と関わって、いろんなものに触れて、
ものだけを残そうとしても残っていかないことに気づきました。
ものを使う文脈とともに残していかないと、ものはものとして機能しなくなります。
芸術品として 華美な装飾や精巧な技術を施すものも美しいけれど、それだけではダメなんだろうな、と思います。
生活の中や、定期的に訪れる行事・しきたりの中で いかに使うか。
ものを長生きさせるためには、文脈とともにものを捉え、文化の中に落とし込んでいくことが必要なんじゃないか。
落とし込む文脈や文化の流れを思った時に、今すでにあるお祭りやしきたり、習わしというものの凄さを感じます。
墓石に手を合わせたり、叫びながら豆を外に投げつけたり、文脈知らなきゃ狂気の沙汰。
わけもわからず、疑問にも思わず、わたしたちが行うその行為を「当たり前」にしている文化の効力に、もっと気づきたい。
そんな気持ちで日々を眺めたら、なんでも面白く見えそうです。
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こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!