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【Freelance Coworkation@指宿市】に参加して

鹿児島県指宿(いぶすき)市にて1泊2日のコワーケーションを体験してきました。
指宿市フリーランスに優しいまちづくりPLAN作成事業

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今回は
●仕事作業は外を中心に
●時間があれば地元の人と交流

この2点に重点を置いて時間を過ごさせてもらいました。

前提として
●車移動
●1泊2日滞在
●仕事はPC作業のみ
●外での作業(夏、冬は難しいかも)

上記を踏まえて以下の内容で報告をさせていただきます。
① 【仕事作業について】
② 【地元の人との交流について】
③ 【宿泊施設について】
④ 【体験を通しての情報共有】

① 【仕事作業について】
こちらについては以下のことを意識して作業を行いました。
●wifiが飛んでいるか(飛んでいるなら、どの範囲まで)
指宿市観光協会HPに記載されている情報を参考
●トイレがあるか
●食べ物、飲み物が近くで購入できるか
●人目を気にせず作業できるか(zoomを行う際に声を出しやすいか)
●滞在できる時間
●地元(指宿)ならではの時間を体感できるか

「道の駅いぶすき」
こちらでは店内、店外半径5~6mはwifiが届いていました。夏や冬は難しいかもしれませんが、店前のテーブルや海沿いの芝生に座って作業もいいかもしれません。海の向こうには小さいですが桜島も見えます。小さく見える桜島は案外薩摩半島で見えるエリアは限られているので、指宿ならではの光景かもしれませんね。芝生エリアであれば、zoom会議を行う際に声を出しやすいと感じました。ただ、観光客の人も多いので、周りの声とかが気になってしまうのがネックかなとも。zoomは少し人が集中するエリアから離れて行う等の配慮は必要かと感じました。トイレはすぐ近くにあり、飲食もできるので、そこは困りません。

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「指宿駅」
指宿フリーwifiがあり、構内はもちろん、構外半径20m程はwifiが届いているように感じました。例えば、駅前の足湯ゾーン。そこで足湯に浸かりながら、PC作業を行う。机のようなものもあるので、デスクワークしながら温泉に入っている感覚になります。これも指宿ならではですね。トイレはすぐ近くにあり、飲食店も周辺にあるので、ランチや夜ご飯には困らないと思います。ただし、他の観光客もいるので、あまり長時間使うことは望ましくないと感じました。その時は指宿駅前の広場や構内、「ディーリンクス」にて作業することをオススメします(事務所の方に使っていいか一声かけてみてください)。zoomに関しては、他の観光客にも配慮が必要なので難しいと感じました。

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「西大山駅」
こちらでは駅のホーム、自転車置き場がある周辺のあずま屋(机、椅子あり)にwifiが届いていました。土日は観光客が多いので難しいかもしれませんが、平日だと観光客が少なめで、かつ、電車の便も少ないのでホームやあずま屋で作業は可能(zoomも含め)と感じました。近くにトイレあり、飲み物が購入できる自動販売機もありました。ただ、ご飯が食べられる場所や弁当が売っているお店はないので、あらかじめご飯は持参するのをオススメします。
日本最南端の駅、開聞岳が見え、季節によっては菜の花やひまわりが彩るこの場所での作業も指宿ならではの体験ではないでしょうか。

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「かいもん山麓ふれあい公園」
この公園の敷地は広いのでwifiがどこで使えるのか探すのに苦労しました(他にも長崎鼻、池田湖)。結果、公園管理事務所から半径10m以内の範囲で使えることが判明。一番手前の駐車場まで届くので車の中での作業、そして、ゲートボールエリアの芝生の入り口までは作業ができました。ゲートボールエリアに関してはベンチがあったので、そこに座って、鳥のさえずりを聴きながら作業を行いました。中々こういった山の麓で自然を感じながらPC作業ができる経験はないと思います。トイレは管理事務所にあり、飲み物も買えます。近くに蕎麦屋さんがあるみたいですが、滞在時にお店を見つけることができませんでした。ここも平日であればお客さんの数は落ち着いているので、zoom等の声を出す仕事もできるかと感じました。

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仕事の作業については以上になります。

以上を踏まえて感じたことを整理しました。
気になった点であり否定ではありませんので、予めご了承ください。
(1) wifiが使えるエリアを具体的に表示してもらえたら
これは参考にした情報のみでの視点でありますが、例えば「長崎鼻」「池田湖」と記載してあっても、それらは範囲がとても広いので、そのエリアのどこで作業ができるかわかりませんでした。人によるかもしれませんが、wifiを探す時間をもったいないと感じる人もいると思います。そして、滞在先の苦い思い出はずっとその人にとって影響し続ける可能性もありますし、その情報が違う誰かに伝わって評判が落ちる可能性もあります。なので、wifiが使えるエリアのリスト化と具体的にどの範囲まで届くか、わかると助かる気がしました。
(2) wifiを使えることを地元の人がわかっていない可能性がある
PC作業をしていて「何をしているのですか?」と声をかけられることがちょくちょくありました。その中でwifiを使える場所の職員さんもいらして「そうなんですね!」と言われたことも。今後ワーケーションを進めていくのであれば、使える場所や受け入れ先のスタッフさん等は、そういった情報を把握していただけると外から来た人もスムーズに作業に入れると感じました。

② 【地元の人との交流について】
仕事以外の時間は指宿在住の方と交流させていただきました。

「内田勝朗」さん
築108年の古民家を改装しながらご自身もフリーランスとして指宿の人を対象にPCや携帯等の使い方講座を行っています。今回は改装中の古民家に伺い巻いた。このエリアでは公民館がないとのこと、古民家を改装したことで、近所の皆さんが集まれるスペースになっており「携帯の使い方がわからないから教えてほしい」と小さなことでも訪問してくれる人が増えてきたみたいです。今月はこの場所でフリーランス交流会を開催予定で、今後の展開が楽しみになりました。

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「高橋佑弥」さん
尾下地区在住の今年の春まで指宿市地域おこし協力隊として活動されていた高橋さん。ご夫婦で今後拠点となる宿を運営するため古民家を改修されています。屋根の改修がほとんど終わり、中の改修をされているところでした。トイレや宿泊施設、お店がない尾下地区。今後滞在できるようになることで今までにないお客さんが足を運んでくれたり、尾下地区での過ごし方が生まれてくると考えるとワクワクしてきました。宿を開業されたら泊まりに行きたいと思います。

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「神野正樹」さん
現在、指宿市の地域おこし協力隊として活動されている神野さん。元々商店だった場所を改修し、新たな拠点作りに精を出されています。指宿に移住後にお世話になっている市役所職員や大工さん、地区の人たちの協力もあり、少しずつ作業が進んでいるようです。こちらも今後どのような場所になっていくか楽しみです。

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地元で交流させていただいた方は以上になります。

③ 【宿泊施設について】
木の香の宿 ゆのとこ』へ宿泊。こちらでは個室を予約。ワーケーション(仕事)するにあたって、睡眠時間や一人でいる時間も非常に大事です。ゲストハウスにおいてドミトリールームもあるが、音や人の気配が気になったりして眠れないこともある。でも、金額は抑えたいし、せっかくだから宿の人(地元の人)や旅人とも交流したい気持ちもあります。そんな時にゲストハウスで個室があると非常に助かります。そして、ありがたいことに目の前には市営温泉である「元湯温泉」があり、宿泊者は無料チケットをもらえます。地元の方の利用も多いので、指宿の元湯周辺の日常を感じられるひとときでした。朝食も付いており、朝7時から。朝早くから仕事したい人にとってはありがたい。鰹節を自分で削って、その風味を味わいながら朝食を食べるというのは同じ鹿児島でも南薩だからこその特色だと思いました。

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④ 【体験を通しての情報共有】

今回の滞在を経て、参考になる事例や情報が思い浮かんだので共有します。地域によって実情は違うので、あくまでも参考という意味での情報提供です(「こうしてください」という意味ではありません)。

●ワーケーションにおけるフリーランスの滞在拠点について
現在、フリーランスの多くはゲストハウスやホステルを拠点に地方で仕事をする人が多いです。こちらのゲストハウス紹介サイトを参考に回る人もいたり、

最近だと定額サービスで提携している宿なら泊まり放題というサービスもあります。


また滞在といっても、数日滞在、長期滞在とパターンが分かれます。数日滞在なら宿が準備した食事や飲食店で済ます人もいるかと思いますが、長期滞在の人は違ってきます。少しでもお金を節約したい人も多いので、キッチン設備が整っている宿に泊まりたい、もしくは、宿主や宿泊客とシェア飯という形で交流しながら食材を浮かす方法もあったりするのです。そういった状況も踏まえて、指宿市内の宿泊施設のリスト化もしたほうがワーケーションする側からすると選択しやすいと思います。
ゲストハウス同士の関係性でお客さんを紹介し合うケースも増えてきています(言葉でもですが、最近だと御宿印帳というのもあります)。

●ワーケーションの目的について
ほとんどの場合、都市部のフリーランスが地方で仕事をする、という観点で仕事環境の面を考えられることが多いです。しかし、中にはUターン、Iターン等といった目的でワーケーションをされる方も増えています。仕事環境もですが、そこの地域の人や生活環境をみて、後に移住というパターンもあったりします。例えば、行政主体の取り組みだと福井県鯖江市の『ゆるい移住。これはワーケーションが流行る前からの取り組みでありますが、フリーランスや地方に関わりたい学生向けとして取り組まれ、多くの移住者や関係人口作りに貢献したといいます。菜の花マラソンのような地域のイベント(鯖江でいうと『RENEW』)の運営に携わりながら地域の人たちと関係性を作り上げ、次の仕事を作っていったり、また遊びに行くきっかけにしたりと様々です。ワーケーションの先にあるものは仕事だけじゃない。もしかしたら、その人の人生の大きな選択のきっかけにもなるかもしれません。

●ワーケーションを通じて”その地ならでは”のことを体感する
淡路島青森県十和田市十和田湖エリアでは”地域ならでは”のワーケーションの滞在を提案しています(私の把握している範囲です)。
淡路島・シマトワークス

十和田湖・yamaju

指宿も自然豊かなエリアで温泉や農地、池田湖、開聞岳といった要素がたくさんあります。そういった地域資源を活用したワーケーションの時間の提案をするのも一つの手段かもしれません。
シマトワークスについては行政や地元金融機関と連携してワーケーションの提供を行っています(洲本市は淡路島内にあります)。

池田湖があるので十和田湖の事例は参考になると思います。

フリーランス対象ではないですが企業研修をメインにしたワーケーションを高知県の土佐山アカデミーが行っています。こちらも参考に共有しておきます。

以上が今回の【Freelance Coworkation@指宿市】に関する報告になります。

今回は素敵な時間をありがとうございました。また必ず指宿市へワーケーションや他の用事でも伺いたいと思います。

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