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本 「赤毛のアン」

L.M. モンゴメリ, 松本 侑子 著。
オーディオブックにて。

わたくし、おばちゃんが子供の頃
「赤毛のアン」っていうアニメが放送されていた。
多分ジブリ。
毎週見ていたし、確か
絵本(アニメと同じ絵だった)も持っていたと思う。

でも、たいして好きにならなかった。
おばちゃんは、フランダースの犬とか
あらいぐまラスカルとか
アルプスの少女ハイジ。
そういうのが好きだった。

どうもね、アンがね
可愛くなかったのよ。
キャラが。
当時のアニメっていうのは
主人公が可愛いのが普通。
でもね、アンは別に可愛くないい。
その上、おしゃべりで
おしゃまな女子。

だから、この本をオーディオブックで見つけた時
なんで聞く気になったんだろう。

懐かしかった?
ちょうど読むものがなかったからかな(笑)

これまで読んできたものとちょっと違うものが読みたい気分だったし。

しっかし・・・
長かったわ。
普通の小説の2倍ぐらいあるのよ。

しかも、さっき調べて知ったんだけど
これ、シリーズもので、
10冊にも及ぶものらしい。
その1冊目。

孤児のアンがカスパード家に引き取られて
成長していくっていうストーリーなんだけどね。

私が聴いたこの1冊目。
最後は16才のアン。
優秀な成績をおさめて
これから村の学校の先生になることが決まった、ってところで終わる。

シリーズ10冊の間に、
アンは仕事をして
学問をおさめ、結婚して
夫を助け
戦争を経験し
子供達を育てて年老いる。

長い。
すごい。
アンの生涯じゃないか。

それと、調べて驚いた。
「赤毛のアン」って原作のタイトルじゃないじゃないか!
原作は「Anne of Green Gables」
Green Gablesは、カスパード家の屋号。
緑の三角屋根だからそう呼ばれたのね。

だれよ、これを赤毛のアンって
タイトルにしたの。
なんだかなー

でも、覚えやすいよね。確かに。

でも、ANNE
っというのもポイントなんだけどなー。
最後に Eがつく
ANNE。
(これは物語を聴いて知ったこと)

面白かったけど
やっぱり翻訳だからなー
原語で受け取るのとはちょっと違うのかもしれない。

こればっかりは仕方ないけどね。

アンが前向きすぎて
ロマンチックすぎて
「こんな人が友達だったら、正直疲れそう・・・」って思ったわ(笑)

でも、いつでも前向きで
いつでも自分を見つめるアンちゃんは
えらいなあと思う。
そして今回、小説で気づいた。
これはアンだけのストーリーでは決してないのだ。
と。
これはGreen Gablesみんなの成長物語。
人の成長。喜び。悲しみの物語。

シリーズの1作目だけ読んだだけだから
なんとも言えないけど
他のシリーズはまだオーディオブック化されていないみたい。

とりあえず、原語でも聞いてみちゃおうかな。

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