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本「[10巻] 准教授・高槻彰良の推察10 帰る家は何処に」

澤村 御影著。
オーディオブックにて。

楽しみにしていた10巻!

今回の物語のテーマは「帰る家」。

ちょっと切ないテーマ。
だってさ、この本の主人公たちには
安心して帰れる家がないのだもの。

「家」という物はある。
でも、
「お前は家族じゃない」なんて扱いされたり
変なふうに気を遣われて
落ち着くことができなかったり。

今回、謎を解く事件。
高校生の男の子が遺体で見つかった事件。
彼も安心して帰れる家はなかった。
家族は良い人たちで
家もある。
でも彼は本当の自分を知ってそのままの彼を受け入れてくれる場所と
人が必要だった。
その場所が家であり
彼をそのまま受け入れてくれるのが家族だった。

切ないね。

これって現実の世界でもあるよ。
小説の中だけじゃない。

家は大切。
安心して過ごせないと
色んな面で支障が出てくるもの。

小さくても
古くてもいい。
安心して過ごせる場所。
安心して眠れる場所。
全ての人にあるといいな。
そんな世界になるといいな。



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