【読書日記】5/5こどもの日+物価高騰を考える。「宝の山/梶よう子」
宝の山 商い同心お調べ帖
梶よう子 著 実業之日本社
澤本神人は、北町奉行の諸色調掛同心。
新任のお奉行様の「お主、顔が濃い」の一言で隠密廻りから諸色調掛にお役替えになったという逸話のある二枚目。
妹の忘れ形見の姪っ子を男手ひとつで育てている三十路。
諸色調掛とは、「市中にあふれる品物の値を監察し、またお上の許しなく出版物が出ていないかを調べる。あまりにも悪質な場合は奉行所にて訓諭するというお役目」です。
だから、神人のもとには、「物」と「商売」に関する様々なもめごとが