【読書日記】6/27 たんたん、たんたん。「応為坦坦禄/山本昌代」
応為坦坦禄
山本昌代 河出書房新社
南から梅雨明けの報が届き始め、ふと見上げた空にはいつのまにか夏雲がうかび、六月が終わろうとしています。
「父の日」のあるこの六月、父と娘の物語である「応為坦坦禄」を読みました。
父と娘、今生に親と子として生まれ合わせることの縁の不思議さ。
父、葛飾北斎(鉄蔵)。 娘 お栄(応為)。
北斎84歳、応為40に手が届くくらいの頃から物語は始まります。
大川を眺めながら「仙人ッていうのはどうしたらなれるもんだろうなあ」などと考えている、もう十