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歴史・時代小説~いつか来た道~

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読書日記から歴史に関する本、時代小説などをまとめました
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記事一覧

【読書日記R6】6/16 父と子の連弾(つれびき)を聴く梅雨の夜。「独り剣客山辺久…

独り剣客山辺久弥 おやこ見習い帖 著者:笹目いく子 発行:アルファポリス ※盛大に話の内…

【読書日記R6】 2/2 「光る君へ」の副読本に推薦したい。「この世をば」と「歴史…

この世をば(上下) 永井路子 著 新潮文庫 ※今は朝日新聞出版から出ているようです 令和6…

【読書日記R6】1/30 地方の読書家。「本売る日々/青山文平」

本売る日々 著 青山文平  文藝春秋 時はお江戸、文政5(1822)年、11代徳川家斉の時代。 …

【雑記R6】1/7 「光る君へ」へおくるエール

大河ドラマ「光る君へ」始まりますね。 歴史上の人物で一番好きなひとは?と聞かれて「紫式部…

【読書日記】12/14 「明日 またるる その宝船」「忠臣蔵の決算書/山本博文」

時は元禄15年師走半ばの14日 はい、12月14日、赤穂浪士吉良邸討ち入りの日でございます。 子…

【読書日記:補遺】6/28 葛飾北斎・日新除魔図

 昨日、葛飾北斎とその娘・応為の物語、「応為坦坦録/山本昌代」を読みました。  その中に…

【読書日記】6/27 たんたん、たんたん。「応為坦坦禄/山本昌代」

応為坦坦禄 山本昌代 河出書房新社 南から梅雨明けの報が届き始め、ふと見上げた空にはいつのまにか夏雲がうかび、六月が終わろうとしています。 「父の日」のあるこの六月、父と娘の物語である「応為坦坦禄」を読みました。 父と娘、今生に親と子として生まれ合わせることの縁の不思議さ。 父、葛飾北斎(鉄蔵)。 娘 お栄(応為)。 北斎84歳、応為40に手が届くくらいの頃から物語は始まります。 大川を眺めながら「仙人ッていうのはどうしたらなれるもんだろうなあ」などと考えている、もう十

【読書できない日記】6/22 人間って色々難しい。「鬼平」を極める

「鬼平」を極める 愛蔵版 TV鬼平犯科帳大百科  発行 フジテレビ出版 発売 扶桑社 昨…

【読書日記】6/19 追悼 平岩弓枝さん 「御宿かわせみ」

昨日、ラジオで平岩弓枝さんの訃報を聞きました。91才とのこと。 私は平岩弓枝さんの作品を…

【読書日記】6/10 私の好きな古典。平安少女も色々。「堤中納言物語」

日本の古典の中で源氏物語は殿堂入りなので除きますが、私の中で一位、二位を争うのが「堤中納…

【読書日記】1/4 仕事始め『日本永代蔵/井原西鶴』

新版 日本永代蔵 現代語訳付き 著者:井原西鶴,訳注:堀切実 /角川ソフィア文庫  早いもの…

【読書日記】1/5 この道はいつか来た道?『大名倒産 /浅田次郎』

大名倒産 上・下  浅田次郎 文春文庫 昨日1月4日は、各界で仕事始め。それぞれの長が年頭…

【読書日記】1/6 武家社会の弱点。『武士の家計簿/磯田道史』

武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新  著者 磯田道史 新潮新書 「大名倒産 /浅田…

【読書日記】1/8新大河始まったけど。『はじめは駄馬のごとく/永井路子』

はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学 著:永井路子 / 文春文庫  新しい大河ドラマ始まりました。今川義元(By野村萬斎氏)の舞、素敵でした。いきなり桶狭間で首になってましたが。  でも、私はまだ「鎌倉殿」から抜けていないようです。  もともと古代史から鎌倉初期までの歴史が好きなのと、永井路子ファンなので鎌倉初期を舞台とした小説を中高生の頃によく読み、私なりの登場人物像を持っていて、ドラマを答え合わせ感覚で見ていて思い入れがあるのです。  とはいえ、中学生には小説はやや