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ようこそ笑顔神社へ(48)鶴編

とあるBARのカウンターで、〈PrinceのUptown〉を聴きながら、スパイシートマトジュースを飲んでいると、いつものように、鶴乃長命さんが現れました。
そして、突然、こう言いました。

【亀さんとこうして会うのは、今日で最後になるかも知れませんね】

亀さんは、あまりの衝撃的な言葉に絶句しました。

【例えばですけど、鶴さんは明日も確実に生きているとは限りません。もちろん、お互いに】

確かに言われてみたら、その通りです。

【確実に言えることは、今の鶴さんと一ヶ月後の鶴さんは違います。つまり一ヶ月後、今、目の前にいる鶴さんに会うことはできません。もちろん、お互いに】

亀さんは、妙に納得してしまいました。

ということは、今、こうして鶴さんと会っている時間を大切にしようと思いました。

それを聞きながら、マスターは微笑んでいました。

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