あなたに強くおすすめしたい「簡単に始められて、長続きしやすく、効果が得られる」タスク管理がここにある
前回の記事で、「TaskChute for Notionをリリースしました」というとても大事な情報をお届けしました。
もう少しで100スキに届きそうなので、読んで参考になったけどまだスキを押していない方、ぜひポチッとしてくださるとめちゃくちゃ嬉しいです。
今回の記事は、前回と同様、いやそれ以上と言ってもいいくらい大事なお話をしようと思います。
それはなにか。TaskChute for Notionの根底にある「タスクシュート」というタスク管理手法のお話です。
「タスクシュート?聞いたことないな〜」というあなたや、
「タスクシュート知ってるよ、あのめちゃくちゃめんどくさいやつでしょ」というあなたには特に読んでほしいです。
タイトルにあるように、タスクシュートは「簡単に始められて、長続きしやすく、効果が得られる」タスク管理手法です。
そんな嘘みたいな話があるかと思うかもしれませんが、ちゃんとしたやり方を知っていれば本当にそういうタスク管理が実践できるようになるのです。
タスク管理してますか?うまく機能してますか?
あなたがこの記事を開いてくれたということは、普段からタスク管理をしている、あるいは少なくともタスク管理に関心があるということでしょう。
タスク管理は一般に、仕事やプライベートなどの「やるべきこと」「やりたいこと」を書き出して、頭の中をスッキリ整理することが目的です。
今までに何らかのタスク管理ツールを使ったことがあれば、ごちゃごちゃした頭の中がスッキリした感覚を味わえたと思います。タスク管理のとても良いところです。
ただし、タスク管理にはやや厄介な一面もあります。
それは、必ずしもタスクの実行を後押ししてくれない、ということです。
世の中には多くのタスク管理ツールがあります。そしてそれらは、上で述べたようにタスクの整理の場として機能します。
しかし、そのタスクの実行はまた別の話です。「整理や可視化は支援しておいたから、あとは頑張ってね!」という場合は意外と多いのです。
各タスクに期限が決められるので、それによって実行が後押しされるのでは?と思われるかもしれません。
しかし、期限は実行を後押しというよりも「実行せよ」と迫ってくるようなものに思えてしまうことはないでしょうか?
期限がもうすぐそこまできているぞ、さっさと手をつけないと大変なことになるぞ、期限を守るのが社会人のあるべき姿だぞ、そう急いてくるように僕には思えます。それは、実行を後押しする優しい存在というよりむしろ、冷たいスパルタ教師のような存在です。
最初は優しい顔をしておきながら、時間が経つにつれて厳しい顔へと変わっていく。
期限が迫ってくると、タスクに手をつけるのに緊張が走ります。緊張感が生まれるとむしろ逃げたくなってしまいます。
しかし、もちろん基本的に期限は守った方がいいものです。期限ギリギリになっていろんなことを投げ出して、どうにかこうにかやり遂げる。終わった時には疲弊している。
もしあなたがタスク管理で疲弊しているとしたら、ツールは違っても根底にあるタスク管理の仕組みそのものがそういうもので、あなたに合っていないから、ということも少なくないと思います。
僕も元々きちんと勉強や研究、仕事をしたいという気持ちが強くて、そのためにいろんなタスク管理ツールを試してきました。
古くからよくあるToDoリスト、サブタスクへの分解、一時期(今も?)流行ったカンバン方式、タイムライン、、いろんな形で試してきました。
もちろん最初はうまくいきます。始めたてはやる気も勢いもあり、一番整理された状態ですから。でも、どの方法もだんだんと機能しなくなっていってしまいました。数ヶ月続けば御の字、そんな感じでした。
でも、最終的にタスクシュートに行き着いてから、この「タスク管理ツールを探す旅」はついに終わりました。
タスクシュートに出会ってから、いつの間にか4年が経とうとしています。
疲弊するのとは真逆で、むしろ生活の相棒として機能し、日々の生活に満足できるようになりました。そして、自分でも驚くくらいのことが色々できてきました。
タスクシュートは何が一味違うのか?
タスクシュートは「簡単に始められて、長続きしやすく、効果が得られる」と言いました。
僕が約4年間毎日タスクシュートを続けられていろんなことを成し遂げられてきた、という事実だけではこの特長を伝え尽くせないので、もっとじっくりこの特長をあなたに知ってもらいたいと思います。
簡単に始められる
タスクシュートは、最長で1日単位でやることを管理します。1日というのは最短ではなく最長です。まずここが多くのタスク管理方法と大きく異なるところです。
頭の中にある「やらなきゃいけないタスク」を全部書き出すといった大変な作業は必要ありません。それぞれに期限を決めたり優先度を決めたりすることもしません。
その代わりに「今日確実に手をつけたいタスク」を数個選び、それにかかりそうな見積時間をざっくりと決めて、実行したい時間帯や順番に合わせてタスクを配置します。これがタスクシュートでいうプランです。
最近僕が開発したTaskChute for Notionでこれをやると以下のようになります。タスクは3つぐらいから始めてみるのがいいです。
もしあなたがNotionユーザーでしたら、TaskChute for Notionを自分のワークスペースに複製して、試しに真似してタスクを登録してみてください。
厳選して「今日やる」と決めたタスクを並べたので、実際にその日のうちにそれに着手しましょう。着手するときには「開始ボタン(▶︎)」を押します。そうするとボタンを押した時の開始時刻が入力され、そのタスクを実行している状態になります。この時間は他の何よりもそのタスクに集中していい時間になります。
そのタスクが完了したり、途中で切り上げようと思ったりしたら、「停止ボタン(■)」を押します。そうすると今度はタスクを終了した時刻が反映され、着手済みの状態になります。
これを、今日のタスクとして追加したことに対して繰り返します。そうすると、「今日やろうとしたこと」が「今日やったこと」へと塗り変わっていきます。これがタスクシュートでいうログです。
これだけ?と思うかもしれませんが、最初はこれだけで十分です。ちょっと不安になるくらい簡単ではないですか?
よくある誤解として、「タスクシュートは自分の行動をもれなく分単位で全部記録する」や「タスクシュート上に載せたことはその順番にきっちりと全てやり遂げなければいけない」といったことがあります。
しかし、今述べたようにこれらは完全に誤解です。見た目からそういうふうに見えてしまうかもしれませんが、実はそうではありません。タスクシュートは「時間割」ではありませんから。
1日過ごしている間に「今日はちょっと厳しくなってきたな。。」と思ったら、その時の状態に応じてまた少し内容を修正すればいいのです。やろうと思う順番を入れ替えたり、「見積時間」を短くしてちょっとだけ手をつけるくらいまでハードルを下げたり。色々と工夫しつつ、小さな「できた」を目指します。
こうして1日の終わりに残るのは、現実を優先しながら「今日1日の間に自分ができたこと」です。数個のタスクから始めて、「今日はこれができた!」と自信を得る。スモールスタートから始めてスモールウィンを得られるのがタスクシュートの特長の1つです。
長続きしやすい
スモールウィンが得られたら、次の日もまたやってみようと思えるはずです。
「今日やったこと」が並んでいるログを眺めてみると、今日1日の単発タスクではなく繰り返しやる必要があったり、1日の間に終わらないこともあったりするでしょう。
そういったものは繰り返し実行できるような仕組みを作りましょう。これがタスクシュートでいうルーチンです。
ポイントは、今日やったことを元にルーチン化することです。理想から逆算してできるかわからないことを無理やり繰り返そうと決めるのではなく、実際にできたことをもとに、翌日以降の実行タイミングや見積時間を決めます。そして、そのルーチンがまた翌日のプランに反映されます。
実際にできたからこそ、翌日以降もきっと続けられる。こうして無理なく続けられる仕組みによって、少しずつ習慣が形作られていきます。ほかのタスク管理には見られない、とてもユニークな考え方ではないでしょうか。
ただし、このルーチンはあくまで「実績に基づいて、繰り返し実行できるように仕組み化したもの」に過ぎないのであって「毎日やらなきゃいけないもの」ではありません。
日によっては他の緊急のタスクばかりで溢れかえっている時もあるかもしれません。どうも体調が優れない。。という日もあるでしょう。
ここで「タスクシュートは1日単位」というのが重要になってきます。ルーチンであっても、実行するかどうかはその日に応じて自分で取捨選択します。
波に乗って調子がいいから日々のルーチンをガンガン進めようと思える日もあれば、コンディションがイマイチだから今日やるルーチンを最小限に抑えたりする日もあります。そしてまた調子がよくなってきたら少しずつできることを増やしたり(そのまま維持したり)していけばいいのです。
習慣化を強力にサポートするルーチンという仕組みを存分に活かしつつも、そのルーチンに溺れないように1日単位で「今日やること」をチューニングする。この自分にとって丁度いい難易度を自分自身で日々コントロールすることができるので、破綻することなく継続することができるわけです。
冒頭で、僕がタスクシュートをして約4年が経つと言いました。年単位で実践していっても破綻しないのはこういった仕組みによるものです。
実は、この4年というのはタスクシュートの実践者の中でそこまで長い期間ではありません。年単位で実践している人は僕以外にもザラにいますし、10年選手だって数多く見受けられます。
タスクシュートの最長記録はタスクシュート考案者の大橋悦夫さん。驚くことに、タスクシュートの原型を編み出してから26年間も実践しているようです。もちろん今もタスクシュートを実践しています(タスクシュート協会の代表理事です)。
時間が経っても破綻せずに長続きする。これはタスクシュートという仕組みがかなり完成度高く洗練されたものになっているからこそ実現できることです。本当によくできている手法だと思います。
効果が得られる
1日のタスクを並べてプランを作り、その開始時刻と終了時刻を記録しながらログへと置き換わっていき、それを翌日以降も繰り返すようにルーチン化する。そしてルーチン化したタスクも含めて次の日になったらまた1日のプランを作るところから始める。こういった流れが理解してもらえたでしょうか。
タスクシュートでは、この「プラン→ログ→ルーチン→プラン→…」というサイクルをたどります。これをタスクシュート・サイクルと言います。
最初は少ないタスク数から始めます。開始・終了ボタンをポチポチしていきながら、今このタスクに集中していればいいという安心感・没頭感も感じながらタスクを実行していきます。1日の終わりには「今日はこれだけのことができた!」という達成感が得られます。そして、それを翌日以降も繰り返すように仕組み化することで、自分のやる気に頼ることなく物事の習慣が形成されます。
こういったタスクシュートの効果を感じられてきたら、少しずつタスクシュート上で実行していくタスクの数を増やしていくといいでしょう。まさにタスクシュートを育てていくような感覚です。こうして日常のいろんなことも記録するようになると、自分にとってのしっくりくる1日の流れというものが掴めるようになります。
しっくりくる1日の流れの中で、日々やる必要のあることにコツコツ取り組んでいくと、自然とそのタスクが片付いていたり、思っても見なかった成果が実ったりします。
締切駆動で「期限ギリギリ」でいつも疲弊していた毎日から、「毎日コツコツ」と物事に取り組んで実りのある生活へと移行できます。タスクシュートで得られる効果は計り知れず、ぜひ1人でも多くその効果を体験してほしいとずっと思っています。
タスクシュートの基礎を学んで実践に活かそう
タスクシュートというタスク管理手法がどういうものか、またその魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?
今回お伝えしたことは、タスクシュートの魅力をごく一部切り取ってお伝えしたに過ぎません。なんとなくプラン・ログ・ルーチンというものがわかったかもしれませんが、実際に使ってみないとイメージが湧かないことも多いと思います。
僕が開発した、Notion上で使えるTaskChute for Notion含め、タスクシュートはさまざまなアプリがあります。アナログ派のあなたには手帳もあります。好きなツールから入って、ぜひタスクシュートに触れてみてください。
そして、タスクシュートについてもっと知りたくなってきたあなたに朗報です。タスクシュートの基礎から実践までしっかりと学べるタスクシュートベーシック講座が今週末の日曜日(2024年10月20日)にオンライン開催されます。当日予定が合わなくてもアーカイブ受講も可能です。
タスクシュート・サイクルについての詳細な説明はもちろん、実際の生活の中でどのようにタスクシュートを実践すればいいかを実例とともにお伝えします。
また、つまづきやすいポイントも押さえながら、困った時の対処法も伝授します。
さらに、最近リリースされたTaskChute for Notionの操作画面も見せながら、タスクシュート・サイクルをツール上で回していく方法を実演します。
講師は僕かめりんとタスクシュート協会理事のjMatsuzakiさんです。私たち2人は、初回ベーシック講座の講師を務めたありひとさんとともにベーシック講座の制作に携わった張本人です。
余すことなくタスクシュートの魅力と実践方法をお伝えしようと思うので、少しでも興味が湧いたらぜひ以下のリンクを覗いてみてください。
おまけですが、最新のタスクシュートツールはこちらが詳しいです。自分に合ったタスクシュート公式ツールを探してみてください。
もしもしかめよ かめりんでした。
本記事はタスクシュート協会メンバーが運営する「ユタカジン」への寄稿記事です。
ユタカジンとは「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマとして、時間や習慣、タスクシュートなどなどにまつわるお話が連載されていくマガジンです。
明日以降も続々と「ユタカジン」に記事がアップされていきます。
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