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10/4 誕生日


10/3はわたしの26歳の誕生日だった。

誕生日っていうのは、祝ってもらえて嬉しい日だから、その一つ一つを、宝箱に大事にしまうように、取り出して何度でも嬉しい気持ちになれるように、ここにつらつらと書き出していく。





26歳になった瞬間、わたしはシンクを磨いていた。

彼氏の太郎が、誕生日を祝いにうちに来てくれるからだ(彼氏の太郎とは3年以上の付き合いになるが、いまだに彼が家に来る前は、部屋・キッチン・洗面台・お風呂・トイレなど全部をピカピカに掃除して、洗濯カゴの中の洗濯物は全て洗って干し、シーツなどの寝具もすべて洗濯する。顔や身体、髪のお手入れはもちろん、家から出ないことがわかっていても、直前にはちゃんとフルでお化粧もする)。


誕生日当日なので、SOMIちゃんのBIRTHDAYを聞いて、一人深夜に自分の26歳の門出を祝った。きゃわいいなあ。本当にわたしはこういう世界観が大好きなんだ、表に出さないようにしてるけど。


  

  

  

  

  

  


さて(?)、以下はメッセージを送ってくれた人たち。
  


1. 日付が変わって、一番最初におめでとうのLINEをくれたのは、10歳年下のいとこのR子ちゃんだった。

彼女とは今年の春にLINEを交換してから、しばしば終わりのない恋バナをしに電話をかけて来るのでちょっと困っていたりもするのだが、身内だし、全力で慕ってくれるし、こうやって1番乗りでおめでとうLINEをくれたりするので、なんだかんだ可愛い。

 
 

2. その次は、彼氏の太郎。

「かめ、誕生日おめでとう🎂🎉🎉」の文字の後に、チップとデールがクラッカーを鳴らしているスタンプが連打されていた。

 

 

3. 大学・大学院の同期で一番仲の良かったOから「おめでとう」のスタンプだけが来ていた。

OとI、そしてわたしの3人で旅行に行くほど仲が良かったのだが、大学院を修了してから1年半以上経ったいまでも、3人で会ったことは一度もない。厳密に言えば、Iとはよくメッセージをしたり、何度か会ったりしたが、Oとは本当にたま〜に業務連絡のようなメッセージをするだけで、全然連絡を取り合っていないし、近状も知らないし話さない。理由として、これはわたしの意識なのだが、わたしたちは仲が良かったものの、実際お互いをライバルとして実は意識しているところが心の底である(と思う)ので、お互い嫉妬などの感情を持たないために、あえて、交わらないような距離感を保っているようなところがある。と、わたしは思っている。

だから誕生日も、忘れてはいないし祝わない訳でもないけど、言葉は発しない。スタンプだけなのだ。

実際、私も7月のOの誕生日には「Oお誕生日おめ🎂!」とだけしか送らなかった。

今回のOの「おめでとう」のスタンプにも、「ありがと!」と、スタンプだけ返しておいた。

そこからの会話は必要ないし、お互いに望んでいない。

疎遠にはなりたくないけど、このくらいの距離感じゃないとお互いの精神衛生が保てないから、これでいいのだ。

 

 

4. そして、両親からのメッセージ。

ただ歳をとっただけのニートにも両親は優しいメッセージをくれて、罪悪感に苛まれる。

「良い一年になりますように❤️」だって。

絶対に良い一年にしないと、いけない。

 

 

5. そして、いとこの中で一番仲のいい、同い年のKちゃん。

ちょっと前に、わたしが太郎の愚痴を彼女にぶちまけ過ぎてしまい、険悪ムードになりちょっと連絡を絶っていたのだが(完全にわたしが悪かったので反省している)、最近はまたよくLINEするようになったし、おめでとうのメッセージもくれて、良かった。

 

 

6. 次のメッセージは幼馴染のK子ちゃん。

彼女とは、北海道の実家が歩いて30秒もしないくらい近所に住んでいたので、本当によく遊んでいたし、小学校入学から高校卒業までの12年間、毎日一緒に登校していた。

もう何年も会っていないのだが、お互いの誕生日は忘れる訳ないほど完全に染み付いてしまっているので、毎年欠かさずお互いにメッセージを送りあっている。

 

 

7. 弟。「たんおめええ」以上。

弟はマジでLINEでのコミュニケーションが不自由なので、当日に忘れずに送って来ただけえらい。

ちなみに、仕事で使うカメラとストロボを繋ぐケーブルを誕生日プレゼントとして事前に買ってくれた。

 

 

8. 高校の友達、A美。

A美についてはまた今度ゆっくり語りたい。

先日、宮下パークで会ったときに、誕生日プレゼントとして可愛いピアスをプレゼントしてくれた。

 

 

9. 高校の友達、A奈。

A奈とは、2週間ほど前に北海道に帰省した際に会ったので、送ってくれたのだろう。

 

 

10. 中学時代の部活の後輩M。

Mは特別学級に通っている後輩で、彼が入部してきてからは大変だった。なぜか今でも毎年律儀にFBでメッセージをくれる。

 

 

11. 高校時代の生物の先生

先生には、高2の一年間生物を教えていただいただけなのだが、高校卒業して7,8年経った今でも毎年FBでメッセージをくれる。

ほかの教え子たちにもそうしているようで、なんとも律儀である(実際とても変わった先生で、授業中、目薬を指している生徒を発見すると、教科書を読んでいようが板書をしていようがその生徒の元に駆けつけて、目薬を指している眼球を覗き込むという癖があった)。

 

 

12. 前にちょっとだけ働いていた会社の先輩

この先輩とは大学時代から交流があったのだが、その時からこの先輩は確実にわたしのことが好きだった。自惚れるなという話だが、これは絶対にそう(エピソードは多々ある)。

 

 

13. 台湾の友達ダニエル

留学生として大学に来た彼の姉をお世話したことがきっかけで知りあった。

同い年。お互い拙い英語でしか会話できないので、ちょっと深い話とかが難しくて、メッセージは途切れがちだが、毎年誕生日にはメッセージをくれる。
 

 

 

以上、わざわざわたしにメッセージを送って祝ってくれた人たち。

ありがとう。

 

 

 

 

 

そして、彼氏の太郎がうちに来てくれる。

10月1日に、「スカイツリーでディナー食べない?」と連絡が来て、2日に「予約もう全部埋まってた、ごめん…」と来た。

そりゃ前日なんて埋まってるに決まってるだろ。

わたしは別にスカイツリーでのディナーをどうしても食べたかったわけじゃないからそれに関しては別にいいのだけれど、「期日ギリギリになって行動し始めて、案の定失敗する」というダサいところを見せられたところがイヤだった。

太郎のこういうギリギリになって行動することによる失敗はもう何度もあるので呆れるしかないが、同じ「ディナーに行かない」という結果なら、最初から「ディナー」を知らない方が良かった。計画不足による失敗を目の当たりにさせられたことがイヤだった。

 

結局、どこにも行かず、太郎がケーキを持ってうちに来た。

わたしが、上記のような計画不足をめちゃくちゃに嫌うことを知っている太郎が、ピザでもお寿司でも、なんでもかめの好きなものをデリバリーしよう!と言ったので、ドミノピザでピザを注文した。

テイクアウトしたら半額になるとのことで、お夕飯の時間までまだ時間もあったし、飲み物とかも買いに行きたかったので、結局デリバリーじゃなくて散歩がてらドミノピザまで歩いてピザを取りに行った。

先にスーパーに寄って、スパークリングワイン、合鴨のハム(?)、シュリンプフライ、生ハム、アボガドポテトサラダ、チョレギサラダなど食べたいものを全部買ってもらった。

そのあとドミノピザに焼きたてピザを受け取りに行ったのだが、このスーパーとドミノピザとわたしの家、全て微妙に遠くて、トータルで8000歩くらい歩いた。

道はだれもいなかったので、太郎のスマホをスピーカーにして、NijiUとかサカナクションとかをかけて歌いながら2人でずっと歩いた。

 

 

 

もうめちゃくちゃお腹減っていたので、帰ってきてすぐにお酒で乾杯をしてから、ピザとかのごはんを食べた。

 

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アマゾンプライムで「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」を400円でレンタルして観ながら。
ピザと映画と、シャンパン。と、太郎。

 

おなかはち切れるくらい食べて、酔っ払って、ハーレイ・クインもダイヤを手に入れてハッピーエンドしたら、ちょっと眠くなってしまったので、太郎とちょっとだけ横になった。

食べてすぐ寝たら牛になっちゃうけど、わたしは今日牛じゃなくて26歳になる日なのだ。誕生日だからいいのだ。

 

 

ちょっとだけ寝て、起きたらめちゃくちゃ喉が乾いていた。食べたもの全部しょっぱかったからしょうがない、太郎とお茶をがぶ飲みした。

 

 

そのあと一緒にシャワーを浴びた。久しぶりだ。

 

 

シャワーから出たら、楽しみにしていたケーキ!!

わたしがプレートをのせてほしいとせがんだので、可愛いいちごのホールケーキの上には「かめ、お誕生日おめでとう」と書かれたチョコプレートがのっていた。

ろうそうくに火をつけてくれて、誕生日の歌も歌ってくれた。1回で火を吹き消した。

26歳の抱負は、自分の中でなんか決めなね、と言ってくれて嬉かった。抱負とか急に聞かれても困るし、そういうことはあまり他人に言いたくなかったりするから、無理に聞こうとしてこなかったことが嬉しかった。

 

ケーキ、クリームは甘くていちごは酸っぱくて、すごく美味しかった。残った分は、また後日わたしが一人で食べる。

 

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そして、誕生日プレゼント。

事前に太郎には何が欲しいか聞かれていて、いくつかわたしが候補をあげた中から何を買ってくれるかはお楽しみ、という仕組み。

少し前から、わたしたち2人の間では「何かとレクサスを欲しがる」というネタが流行っていた(よくあるカップル間でしか通じないやつ)ので、レクサスをめちゃくちゃ欲しがるそぶりを見せてみたりしていたが、太郎がくれたのは、本当にわたしが欲しかったAirPodsだった。

嬉しかったので、早速耳につけてみたら、「耳からうどん出てるよ笑」と言われた。やめろ。

 

AirPodsを充電機につないで太郎の方振り返ると、もう一つ小さな紙袋を差し出された。CHANELのルージュココシャインだった。

 

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このルージュも、わたしが最初から候補の中に入れておいたものではあるが、AirPodsもルージュも、どちらもくれるとは思わなかったので、嬉しかった。
太郎にはいつもデパコスをおねだりすることが多くて、誕生日、クリスマス、ホワイトデーなどのたびにCHANEL、Dior、NARS、YSLなどを買ってもらっているので、太郎はデパートの化粧品売り場にひとりで行くのにすっかり慣れてしまったと言っていた。ウケる。

 

 

 

 

 

まぁこんな感じで、朝からとても幸せにみんなに祝ってもらって、わたしの10月3日は、太郎の腕の中で、静かに終わった。

とってもささやかだけど、やっぱり特別な気分になれる1日だった。

わたしは感謝をしなければならない。


 
 
 
 

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