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【海外MBA受験】#5 エッセイ対策

今回は、海外MBA受験に関するnoteの5回目、出願書類(エッセーや推薦状)について記載します。

1. 総論

私が出願書類について最も大事だと考えることは、「出願書類であるエッセー、推薦状、レジュメ、アプリケーション内の質問など、を総合的に勘案して書くべき内容を吟味する」ということです。出願書類というとどうしてもエッセーのみがスポットライトを浴びがちですが、こうした出願書類全てにおいて、「どこで何を書くか」ということをしっかり考えることが重要です。つまり、自身のことを何も知らないAdmissionに対し、「出願書類」というツールをフル活用して、伝えうる限り全ての自身のことを伝えるべきです。そのため、アプリケーション内の質問1つ1つ(例えば、「自身の趣味や課外活動」)にもしっかりと心血を注いで対応していくことが重要です。

2. エッセー

エッセーで重要なのは、以下の事柄だと考えます。
①経歴
②ロングタームゴール/ショートタームゴール
③なぜMBAを目指すのか/なぜこのスクールなのか
④人間性(自分がどういう人間なのか)

エッセーにおいては、
"こういう「①経歴」を持った私が、こうした「②ロングタームゴール」に向けて、数年後にこうした「②ショートタームゴール」を設定している。そうした「②ゴール」には、現時点ではこういうことが不足している/こういうことを経験する必要があるから、「③MBA/このスクール」を目指している。そして、私はこれまでの経験を通じて、こういう「④人間性」を培っている"
というように自身の経験やゴール、人間性を棚卸しすることが必要であると考えます。

このnoteの最後に、有料版となりますが、私が実際に合格校で使用したエッセー(個人情報に関わる部分はぼかしています)を2本掲載し、どのような戦略で書き上げたかについて説明します。内容は、「キャリアゴールに関するエッセー」及び「なぜこのスクールを選んだかに関するエッセー」です。

エッセーの執筆にあたっては、カウンセラーをつけることをお勧めします。日本人カウンセラーか外国人カウンセラーかで迷われると思いますが、私の場合は日本語で自身のアイデアを正確に深堀したいと思ったため、日本人カウンセラーにお願いしました。一方で、スクールのアドミッションは当然日本人ではなく、その人たちに評価されるエッセーの書き方は日本人ではわからないところもあるため、外国人カウンセラーに見てもらうというのも手だと考えています。先日、同じスクールに通う友人(外国人カウンセラーを使用)とエッセーの会話になり、エッセーを見せてもらいましたが、構成や表現も私のものとはかなり異なるもので驚きました。
エッセーや出願書類を記載する際にはとにかくアドミッションの顔を常に頭に置いておくことをお勧めします。そして、彼/彼女らに自身の全てをどう限られた範囲内で紹介し印象付けられるかを考えながら書き進めるべきだと思っています。

3. 推薦状

推薦状は偉い人(社長など)に書いてもらうよりも、自身のことをよく知る人に書いてもらう方が一般的です。皆さんお忙しい方なのでできる限り早めにお願いしましょう。内容についてもこちらから骨子を提供した方がよいです。推薦状は上述のエッセーや出願書類を補完するものですので、エッセーや出願書類で記載していて裏付けしてほしい内容、まだ記載していない内容で書くべき内容をカウンセラーの方とピックアップして骨子を固めましょう。推薦状の指定内容については学校によって多少異なりますが、大体聞かれている内容は同じですので、1校目の内容をしっかり固めるようにしましょう。
提出も推薦人に行っていただくことから、フォーマット(レターの形で提出するのか、フォームの形で提出するのか)をよく調べておき、しっかりと説明しましょう。提出時はお時間をいただき一緒に作業してもらった方がよいかもしれません。

4. エッセーの例

ここからは上述の通り、私が実際に使用したエッセーを掲載して、どのような戦略で書き上げたかを紹介します。太字になっている箇所は、個人情報が含まれるためぼかしている箇所です。

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