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STRANGE SHOOTERS

あらすじ
ある事件のトラウマを自身の心に持つエミリー・オズモンドが日本へ引っ越して来た。それか年後、彼女はやっと人生をやり直すと決め、新史高等学校で働き始めたのだったが、しかし、彼女が知らなかったのは預かられたクラスは異常だということだ。AIにより、そのクラスの全員はいつか社会脅威となる。必死に初めての授業を終えるオズモンド先生は放課後そのクラスの生徒、今実観来(いまみみらい)からとある注意を聞かせてもらった。
「悪沢リリー、彼女は危険だ」
だが、オズモンド先生は悪沢と対面で二人きりになってしまった。自分のトラウマを再経験させたオズモンド先生が心と体の古傷が再び開かれたままに、悪沢リリーの動きを止めるのか。

「ねー、将来に何の仕事をしたいの?」

 人によってこの質問は簡単か難しいか、その間がない。子供はハッキリ自分の夢を伝え、高校生はわかんないと応えて、そしてもう諦めた大人はやっと本物の返事ができるようにする。高校の時にわたしはもうほぼ決めた。わたしの最後の一年間、憧れていた先生がいなくなっても先生のおかげで、小さすぎて見えない系を捕まえたように本物のわたしを見つけた。引っ張ったら、釣り上げるものはわたしの理想な将来のはずだ。だから、私の答えは彼のように教師になりたいだった。

 けど…

 知らなかったのはその答えがわたしの人生をひっくり返してしまうことだ。

「先生…ごめん」

バーン

 鳴っているアラームでわたしは目を覚ました。起坐姿で私は手を伸ばした。汗がわたしの顔に流れ、息取りのリズムは異常。右に、左に、確認して、もう大丈夫だ。わたしは安全だ。落ち着くために自分の手がわたしの顔を降られた。
「またあの夢だったか」
その後、わたしはシャワーに向かって行った。シャワーから出ているお湯が先ほど出た寒気を温めた。煙が増えたとともにこの国に着いたから今までの思いを振り返った。二年前に、日本に引っ越してきた。日本語を頑張って勉強していて、わたしの揺れられた心が異文化に浸った。あの時の想いから逃げられる一日がなかったが、この国の安全性のおかげで、やっと少しでも良く眠れるように戻った。
 初日だからクローゼットの前に何の服を着た方がいいか悩んでいた。第一印象が大事なことだからねー。けど、なんか懐かしい。あの時もこのように悩んだりして、結局とあるかっこよさを残らせるために白衣まで着たけど、全く逆効果だった。かっこういいより、ダサかった。バカにされて、ダサいだって言われたが、面目を保つために着続けた。最も面白いのはしばらくしてから白衣を着ていなかったら、「えっ、どうしたの?先生の白衣はどうなった?」の風な質問攻めになった。つまり、最後までにわたしの望みどおりになったということだ。あの時の子たちは本当にいい子だった。しかし、今回は違う。白衣なんてもう二度と着ない。だってあの時はあの時だ。これからはわたしの新しい始まりだ。そして外国人として、ここにわたしのイメージとキャラはそれでも十分だし。
 電車に乗っているわたしに疲れた顔ばかりが囲まれている。アニメやマンガや小説など読みつつ、わたしに気づかれない。一点ずつに人々が一人一人降りたり、乗ったりする。みんなの習慣の全てが完璧だ。機械の小さい部分のようにこの社会というマシーンを動かしているんだ。そしてもし、わたしみたいな外来歯車が少しだけでもずれるとしたら、わたしは目立つになり、この社会の流れを破る。別に深いことじゃないが、ただ面白いなーとたまに考えちゃう。でも私は本当に感謝している。この人たちは疲れているのは、この国の安全性の証明だ。みんなは周りの人に迷惑かけずに、やらなきゃならないことをやって帰る。それは憧れていることだと思う。本当に。アメリカと比べると大分違うんだ。笑っちゃうぐらい。まぁ、たまに超キモい変態のやつが出てくるから、完全に安全じゃないということだよね。でも、怖い顔をするとしたら、一気にあいつらが消えていく。しかがないよね。私は外国の美人だし〜⭐︎
 新史高等学校。今日からわたしの新しい職場。面接しかきたことないが、あの時と今までも全然慣れていない。この学校は未来的な光景、高く黒白とその間にある色の変な形の建物ばかりで、どこでも見ればエスカレーター、防犯カメラなどの技術的な物ばかりだ。まるで遠い未来からの学校が現在の現世に現れたようだ。見えるところの全てはグラス。そのグラスは自分の影に映って、外から館内が見えないが、内の側から外が見える。
 学生がいっぱいいる。この学校で女性服は白エメラルドセーラー服と男性服はただ白シャツとエメラルドズボン。この学生の中、自分のクラスがどこかにいるはずでしょう。誰がわたしの生徒になるかなと思いながら教員室へ行った。
 意外と、教員室の中はどこでもと同じだ。わたしはちょっとがっかりしていた。それから誰かがわたしに近づいてきた。
「失礼いたします。エミリー・オズモンド先生ですね?」
「はい。エミリー・オズモンドです」
「早速ですが、出来れば田中所長はご相談したいことがありますのでこちらへ行かれませんか」
「おー、はい、わかりました」
連れて行かれたわたしは突然所長のオフィス内に初めてきた。けど、相談?何のことだろう。もしかして、まだ働き始めていないのに、クビー!
「オズモンド先生、まずは新史学校は君を歓迎する」
「ありがとうございます」
ふーーーーーー。歓迎されたかっただけか!
「早速だが、ちょっと注目したいことがあるので…」
「はい、何でしょう」
「君のクラスについて、その学生たちはちょっと特別なプログラムでこの学校に通っている」
「特別なプログラム?」
「ええ、オズモンド先生、奇妙な罪(ストレンジクライム)という言葉ご存知でしょうか」
「ストレンジクライム?」
「ああ、ストレンジクライムとは暴走した人が目標なしでも異なる犯罪をすることだ」
「なるほどですが、わたしのクラスと何の関係があるのでしょうか」
「我々教育委員会はこのクラスを選ばれた生徒の全員がそのような人になる恐れがあるのだ。AIにより、そのクラスの行動、過去のエピソード、授業内のパフォーマンスなどを計算して、その結果はその生徒は必ず社会脅威になることだ」
そんなことを聞いた時、わたしの心臓が止まったように胸がぎゅっとした。
「ど、どう…いう…こと…?」
「つまり、君に預かるクラスの全員が…そうだね。爆弾のような学生と考えるといい」
そのことを聞いた瞬間、冷たい汗がわたしの背に流れた。
「わたしのクラス…が…」
あの頃のような人ばかりだと…気ついた前に、わたしは完全にシャットダウンしちゃった。微かにわたしの名前が聞こえた。
「オズモンド先生。いやのかな?」
「あ。 いえ…ちょっと驚きましただけです」
 その会議の後、ちょっと落ち着くためにわたしの授業の用意をし始めた。その間、他の先生の話が聞こえた。
「彼女は3-H組の教師を担当するらしい」
「色な噂を聞いたけど、そのクラスの生徒たちは異常らしい」
「そうそう、異常者しかいないんだよ。未来が見える男子とか悪魔の子とかいるそうだ」
「ほっ、ひどくない?外国人にあのクラスを任せるなんて…」
 下げた頭でその先生たちとすれ違って教員室から出た。あの子たちは本当にあんなに変な子なのかしらと深くに考えていた。気づいた前にわたしの教室の前に着いていた。その最中で、わたしは心を準備してドアを開けてはいった。これからわたしの新たな仕事、わたしの新たな人生がやっと始まるんだ。わたしのやり直しの最初の一歩前。

 教室に入りかけて、26名の目が一気にわたしの方をじっと見始めた。その目から精神的なビームを打っているようにわたしのメンタルは入った瞬間からけっこうダメージを受けていた。わたしの存在はこの教室の中で、生徒たちにとって異常だと思われているのだろう。そのプレッシャーの重さを自分の肩に載せて持ち、わたしはクラスの前まで歩き進んだ。着いた際、わたしの次のチャレンジが現れた。急に一人の生徒がわたしに近づいて何かを渡すつもりのようだ。
「先生。本日のペングインニュースです」
と言いながら、新聞のような物をもらってしまい、その後、彼が席に戻った。
「ん?」
ペングインニュース?どういうこと?ちょっと見出しを少し読もうと思ったが、本当にペンギンについてのニュースだ!だけど、これは!「ペングイン帝国 移動」「ペングイン軍 南極支配」「世界征服 順調に進展」ペングイン軍って何?世界征服?なんの話これは?!新聞から頭を上げて、先の子は誰?どこに座っていたっけ?確か、彼の髪型はスリックバックで白が染めて混ざった黒髪?
「あ、いた。ん?」
何かを書いているみたい。わたしは彼が書いている物を見てみていることに気づいた時、早めにその物を隠した。そこまでにほっといた方がいいと決めて、みんなはもう静かに座っているから、自己紹介をし始めた。

「えと、今日からこのクラスの担任を受け持つことになりました。エミリーオズモンドと言います。これからよろしくお願いします」

しーん

「えと、ご質問があれば遠慮しなく…」

シーン

「まぁ、確かに異常な子だね」と囁いた。

 しかし、言われたことより、この子たちは鬼とか悪魔みたいな子の期待しちゃったが、あまりそういうもんじゃないみたい。一人ずつ学生の様子を見たりして、カノジョに気をつけた。
 教卓の直接の前の子は先のペンギン兵隊くんのように黒髪も染めた。白の代わりにピンク色のハイライトがあり、夢中にスマホの画面に取られた。携帯でフリックキーボードを早く使えるように指を動かしている。けど急に携帯をポケットに置き、わたしが彼女を見ているに気づいていたから。その早さ、まるで人間じゃない反応のようだった。その思いに対してとある恐怖感を感じた。彼女が明るくニコニコしたりするとわたしの眼差しに応えた。元気そうな子だが、彼女の目にはとある恐ろしさがある。目からとあるピンク色が光って、水面の中に映っている桜を見ているようだ。綺麗目だが、ずっと見るとしたら、沈むはずだ。わたしの本能ではこの子は危ないと叫んでいる。どう考えても彼女はヤバイやつだ。わたしの胸がギュッとしている感覚はそう言っている。他の学生と比べたらこの子は違うんだ。異常の異常?
「ははは、まさか…」
ちらっと彼女を見て、彼女が笑顔で反応した。まるでわたしの心が読めるようだ。
 2時間目。急に教室のドアが開いて、誰かが入ってきた。マスクをつけている女の子。長い長い白髪、履いているスカートも長い。だが、彼女の特徴は間違いなくあのスタイルだ!とんでもない!足と腕はちょうど細くて、背も高い。モデルじゃなかったら、もったいないぐらいナイスボディ!そして、彼女はそんなことをよくわかっているみたい。見れば見るほど、自意識過剰になっちゃている。嫉妬で爪を噛みながら「チッ」が出てしまう。
 適当に彼女は自分の席に近づいて、突然足で机の下にある椅子を蹴りのような動きで移動させて座った。けど、一つの気づきのせいでわたしは落ち着いた。周りの生徒たちは誰一人でも気にしていなかった。あんなに騒ぎを起こったのに、わたしの授業でも彼女でもこのクラスは自分一人の世界しかいないみたいだ。
 昼休みのチャイムが鳴る。妙な景色がわたしの目の前に現れた。このクラスには一つのグループがなかった。学生たちがたまに適当に雑談するけど、普段なら教室の中がうるさくなるだろう。しかし、物静かだ。一言も聞こえないぐらい。話している姿が見えるのに何も音が聞こえないんだ。教員室まで非難すると決めた。わたしの頭のためにちょっと休憩が必要みたいだ。
 教室に戻ると、一人の男子が追って来た。背が平均よりちょっと低いけど彼の目は美しい。二つの水色の宝石が彼の目として使われているみたい。透明な個性もあり、その目から本当に見えるかどうか疑問に思っちゃうぐらいだ。それで夢中になってしまったわたしが机に置いたばかりのプリントを叩き押してしまった。しかし、彼はちょうど手を伸ばして、そのプリントがバラバラに落ちる前に捕まえた。プリントはもう落ちると知ったようだ。彼は机の上にプリントを戻した。
「あ、ありがとう…」
 わたしは言ったけど、彼は何も言わずに席に戻った。もしかしてそいつはあの未来が見える子?いや、まさか、ただの噂話だろう。でも彼の目は…確かに異常だ。
 あと少しで今日は終える。でもやっぱり、この静かな環境に慣れない。私の声以外、この教室内の刻んでいる時計しかない。そのせいでわたしの心が揺れて、レッスンの続きはだんだんキツくなっている。わたしは本当にこれをできるかなって自問に思っちゃうぐらいだ。わたしの生徒はあまり参加していないし、気を使わないし、やっぱりわたしはもうダメだよね。転職した方が良かった。

キーンコーンカーンコーン。

 やっと来た。このクラスからわたしを救う音だ。授業を終えた後、生徒たちが一人ずつでに出ていった。そしてわたしは教員室の中にこもった。やっぱり大変だった。この学生たちは意外とハードだったなあ。言葉の壁(ランゲージバリア)の問題とか期待したが、性格的にこのクラスは予想外の予想外だったわ。ほぼ人じゃないみたい。どうして、その子たちがこうなったのだろう。何があったのかな。いや、何もなかったの方が正しいかも。名簿を読みつつ、どの顔がどの名前かを覚えてみたりしていて、今実観来(いまみみらい)君、さっきプリントを捕まえた男子の名前か。その今実君のエピソードを思い返せば、気づいていた。
「あ、教室に忘れ物!」
わたしは教室に戻り、教室内に今実君は一人でいた。窓から夕焼けか、何か、どこか遠くをみているようだ。
「今実君?どうしたの?まだここにいるなんて…」
彼は言葉でも体でも何も返事しなかった。たったそのままで残った。無視?ムカつくやつだな。けど、せっかくかれがここにいるから、この人と話すチャンスがあるんじゃない。わたしはこの機会を逃さない。
「ねー、今実君。あなたは大丈夫?何かを悩んでいる?」
「…」
彼は聞いた。はず。わたしの方を見て、すぐに頭を避けた。「その質問を聞いたよ」の印だった。やっとコミュニケーションを取った。
「悩んでいることがあるんだよね。もしわたしが良ければ、耳を貸してあげるよ」
まだわたし向きを見ないまま、彼は困った顔をしていた。自分の中で内戦が起こっているようだ。一刻後、決断にたどり着いてやっと口で答えた。
「全部もう知ってる」
「ん?なにを?」
「僕たち…このクラスは、異なるからここに集まっていただろう」
「それは…」
そうか。彼はそんなことに気づいていた。もしわたしが彼の立場だったら、わたしの気持ちはどうなるだろう。今日わたしはそのことを全く考えていなかった。
「先生、僕はもう知っている。だって、みんなの未来もう観たから」
「えっ、どういうこと?」
やっぱり噂は正しいんだ。彼は本当に未来が見えるんだ。その知識を抱えているのは可哀想なことだ。
「貴方たち、教員は怖いんだろう。何か恐れがあるんだろ!僕は答えてあげるよ!当たっているんだ!貴方たちの恐れは正しいんだ!このクラスの全員は言われたどおりに、未来のいつか、犯罪をするんだ」
「そんな…」
「噂が山ほどあるから、自分で調べてみようと思った…みんなの将来一人ずつで観るためにできるぐらい仲良くなってみた…そして僕は観たんだよ…あの新聞、あのニュース報告、自分の目の前に起こることの、全部を観たんだ!」
「落ち着いて、何を、何が観た?」
「はー、ハー」
彼はパニック状態に陥った。先の訊いた質問は押しすぎだった。その一つの質問でこの会話の展開、テンポがこんな早くしちゃって、わたしはまた教師として失敗だ。情けない。
「無理しないで、ゆっくりで話しましょう」
やっと彼の呼吸が落ち着いてきたと思ったら、急に彼の表情が変わった。線の形から彼の口がどんどん開いていて、歩きから走り出すような笑いが追った。
「は、は、はははハハハ。僕は、あれみたいになるのだろう」
その発言に、自分の口から「えっ」と奪われた。彼の絶望に向かっているような笑い方が続いていた。
「もしかして…自分の未来が見えないの」
「そうだ、僕の未来が見えない。だから、僕は怖いんだ。本当にクラスメイト達のようになるのか。そうしたら、僕は将来もうないんだよな。頑張る理由もないし、生きる理由もない」
この少年は恵まれた目から普段の人物が見えないものが見える。どんなぐらいのストレスを彼の心が持っているのだろう。何を観たのかしら。こんなに悲観的になった原因。もし、自分の未来が見えないなら何を観た。でも確かに彼は見えないものがあるんだ。
「あるよ。ただ見えないんだ。あなたが言ったでしょう。全てが見えるわけじゃないし、それは逆にいいことじゃない?観えたら、つまらないし、ワクワクすること全くなくなる」
「ワクワクすること?はッはははは。もうないよ、そんなこと。まだ放送してないアニメとか発売してないゲームとかもう体験したよ。サプライズ誕生日パーティーも体験できない。驚かされるのは無理なんだよ!だから僕はワクワクさせられない」
彼は恵まれたものを呪いとして考えている。未来予知、大人としてその力を持つと、この世を変えるはずだ。けど、子供を持つと早めに現実の辛さに気づき、進む(生きる)理由が消えちゃうかも。我ら大人の優しい嘘がバレて、聞く事に対して不信感が現れる。何が本物か何が偽物か、成長している子供にはその悩みはいらない。この人の異なるところがはっきりわかってきた。彼の足りないことは希望だ。興奮を感じたい。未来の秘密の全てがバレた彼はただ、普通の日常にサプライズを体験したい。何も楽しみにしていないんだ。けど、きっとできる、だって彼が見えないものがある。
「じゃ初恋は?世界中の旅行とか友達と久々に再会しながら、懐かしい思い出について会話とか」
「恋なんか興味がない。再会できるまでの友達もいない。もう観たから知っている…」
悲観的すぎないこいつ!!!あーもう!!直接言う!
「あなたは未来ばっかり考えているんだよ!今から見ると、もっと明るく生きるんじゃないのだろうか。未来はあんなに絶対的なものじゃないよ。だって未来は変わるものだよ。だから今を楽しんでみて」
「今を…」
彼はそれを一度も考えたことのない顔をした。わたしが言ったことは完全に新しい概念のようだ。
「あなたのレンズ変えよう今実君。未来で生きるな。この今で生きて!」
彼は物静かになった。真剣に深く考えていた。その結果で、わたしもそこまでにしようと決めた。これ以上はやりすぎのやりすぎだ。行きかけたわたしの前に意外な展開が出てきた。彼は何かの覚悟を決めたような強い目でわたしに曲がった。
「先生、ちょっと同級生の話に戻っていい?」
「ん?」
「このクラスの中に注意しなければいかない人がたくさんいるけど、特に話したいのはあの女性だ」
「あの女性…?」
「彼女は善がないんだ」
「善が…ない…?」
「彼女の心は毒入りのように善という概念はまったく欠如だ」
「その人はだれなの?」
「その女性の名前は…」

ガーーシャ

「あーれ〜、今実君もまだいるんだ〜。意ー外〜」
その声を聞いた瞬間、わたし達は冷やっとしてしまった。今実君は困った顔をしてから、わたしがわかっていた。注目したかった人は私の後ろにいる。
「な~に、今実君また何か見ちゃったの?」
「悪沢(あくざわ)リリー!」
悪沢リリー、教卓の前に座っている子だ。この異なるクラスの中でわたしの心を恐怖させるのはこのコしかいない。
「うん、悪沢リリーだよ。でも〜大スクープじゃない!今実君とあたし達の新しいオズモンドセンセーと二人きりじゃん!ツイート(噁噁)しなきゃー」
それを言いながら悪沢がポケットから携帯を取った。また何かをタイプし始めた。そばにいた今実君が怖い顔をした。
「何でお前がここにいるんだ!」
「ん〜、ダメなの?ただあたし達の新しいセンセーに挨拶したかっただけだよ〜」
「僕たち二人ともお前がそういう人じゃないをもうわかるだろう」
「今実君はいつも用心深いね。やっぱり何かをみたよね~」
「…」
どうして今実君はこんなにケンカをしているんだろう。「何かみた?」って未来の話なのか。もしかして悪沢の未来をみたから、彼女がここに来たのか。
「お前は先生に何かをするつもりだろう!」
「安心して、今実君。あたしは何も企んでいないよ。だって、悪魔(あくま)であたしはいい子だもん~」
悪沢はわたしに?何かをするつもりってこと?いったい何を?

チックトック。チックトック。

 一瞬、壁にある時計の音しか聞こえない。その時計はまるでわたし達の周りに歩っているように、そしてその足音がこの教室の中に鳴った。1秒を過ごすごとに、彼女はわたしの恐怖を感じるようになる。もし、わたし達が何も言わないと、この状態から離れられない。悪沢リリー、この子は完全に会話に君臨することができる。この対話から、それが解ってきた。なんとコミュニケーション力だ。だから自分の口から何でも、何かを出してみなきゃ。
「悪沢さん、今実君」

チックトック。

「なーに?」
「そこまでにしましょう」
空気が冷たくなった。悪沢はわたしが言っちゃダメなことを口走ってしまったような顔して、怖い目で返事した。
「あ、そう。あーーー、飽きちゃったな。あたしは帰る」
睨んでいる彼女は冷たく返事した。残ってるのは膝に落ちた姿のわたしと今実君だった。

 朝。わたしの新しい生活がもう始まった。昨日のような特別なイベントはもうこれからの普通に変わった。起きる気がなくても起きなければならない。最悪だ。ゴロゴロのままベッドから起きた。ゾンビみたいにわたしはシャワーへ向かった。昨夜、全然眠れなかった原因は一つの理由だけ。

「悪沢リリー」

 考えながらその名前声を出した。その子、わたしはどうすればいいのか。一日しか働いていないのに、自分の生徒の一人もうこんなにビビっているようになった。シャワーに入り、わたしの周りにぽたりとする水滴が落ちているのように「悪沢リリー」という名は頭の中にクルクル回っていた。その子は確かにおかしい。ちらっと見るとしたら、わたしは汗だらけになる。今実君の最後に言ったことを振り返った。

「先生、悪沢の武器はあの携帯だ。ツイーターで長いリーチがある。彼女の影響は危ないんだ」

 今実君はそう言ったけど、なんか…それは違う気がする。考えてみれば逆かもしれない。その携帯は代わりに全てから逃がすために使うものかな。だって、わたしが最も見た彼女の姿はあのスマホを使っている姿だ。つまり、現実を観るより、あの機械の方がみたいということだろう。だから、彼女の携帯画面にあるものより、わたしの本能にとって彼女の目は気づくポイントだ。揺れている手で思い返した。たった一瞬だけだったけど、その一瞬に悪沢はわたしの心をはっきり読んだに間違いない。彼女の周りに気にせずに、中にあるものを集中する。そのところ、今実君が思うより、その2人は少し似ているかもしれない。
 家でダラダラするより、わたしは早めに学校に行くと決めた。不思議だ。この道は昨日初めて取ったばかりだけど、もうよく知っている気がする。新感覚じゃなくて、大したことじゃなくなった。もうちょっと昨日の初体験を味わうべきだったと思ってしまった。その考えでわたしの視界の隅に悪沢の姿が見えた。悪沢は頭を下げて、携帯電話の画面に勢いよくタイプしていた。

「彼女は本当にいつも携帯を使っているわよね」と囁いた。

 彼女は急に立ち止まって、「やばっ、わたしを気づいてた?」と思ったと同時に、彼女はただため息をつきながら空を見上げた。その瞬間の後、彼女の集中が一気にその携帯に戻ってきた。まるでフリーダイビングして水面の下からちょっと息を取ったようだ。別のクラス6人のグループが彼女に近づいても誰も声をかけない。同い年のくぜに、わたしが預かった子はだいたい同じく、避けられる。

 教員室の前で今実君は歩き回っていた。
 「今実君、なにをしているの?」
 「あ、先生!昨日の話をちょっと続きたいかもしれないと思って…」
彼を近くの会議室に連れて行った。確かに昨日の話は途中で、終わってしまった。悪沢に関するならもっと聞きたい。
「僕が観たのは彼女が未来にインターネットでブログの芸能記者になる」
「そうなのか…想像できるね…けど、それはあんまり社会脅威と言えないが、芸能界の脅威の方が当たるかも…」
「先生。脅威のことに、彼女はその仕事が上手かった。というより、上手すぎる…」
「上手すぎる…?どういうこと?」
「隠した過去を示し、人の悪側も。どう見ても彼女は記者の中、上手だ」
「でも、上手くても…脅威というのはちょっと…」
「いや。当たっていると思う。だって彼女のせいで自殺する人が山ほどいる。必ず自殺する。毎回、彼女がブログを書いたら、誰かは死ぬのパターンだ」
「そん、な…」
「芸能界の死の悪魔と呼ばれるようになった。芸能人のファンにとって、彼女がそいつの憧れたスターを殺したようだと思う。国民はもう耐えられなくなって、ある日、有名な裁判が起こった」
「…」
「最も皮肉なことはその国民、武器として利用し、インターネットで人類の最も最悪が見える。たった一人の誰でもない人が同じな人を集まることができたら、急に、数百や数千や数万になれる。そのハラスメントの渦は津波のようにその落ちた芸能人を当たった。死因はいつもそれだ。悪沢はそういう現象が大好きだ。あの裁判で有罪確定した際、彼女は一つの質問をされた」

「どうして?」
そして彼女の返事は…
「それはあたしの悪趣味なのよ。悪まで人を開いて見つけることを惡惡するよ」

そのような人になるの?人の人生を気にせずに、自分の娯楽のために…
「だから、僕は怖いんだ。彼女は人の心に触れられるんだ。嘘をつけば彼女はその嘘の匂いがする。悪沢リリー、彼女は危険だ。だから先生…彼女に気をつけてください。」
「その未来を教えてくれてありがとう。今実君」
話が終わった時、ちょうど鐘が鳴ってきた。今実君は先に教室に行った。
 昨日より、今日はもっとスムーズに授業が進んだ。多分、今実君のおかげで授業の内容に参加する人はちょっと増えたかも。人は手を挙げたから、これはプログレスというものだね。少しずつでも進めれば嬉しい。この子たちをまだ慣れていないけど、せめて一人の見方ができたのはとっても安心のことだ。

 放課後、明日の準備した後、帰り始めたわたしはある教室で過ごして、教室の中から何かの音が聞こえた。「だれかがいるの?」と思いながら、入って確認しようと決めた。消えていく太陽の光が室内を照らした。椅子を綺麗に机の下に置き、結局誰もいなかった。
「何かが落ちたかな」と思った瞬間、

ガーーラ 

何かがわたしの後ろに入ってきて、ドアが閉まった。

ドックン。

息が取りにくくなった。胸が熱いけど同時に冷たくなった。振り返ったら、見るのは…

「やっと、あたしたちは二人きりになったんだよね。センセー」

悪沢リリー。私がガードなしでのわたしの後ろに現れた。小さな革製リュックを背負っている。その黒いリュックには2つのデビルウィングが付いている。もしだれかが彼女は悪魔だと言われたら、この姿を見たら、わたしは信用できる。けど、どうして…今、悪沢はここにいるの?わたしを狙っている?けど、ダメだ。目の前にいるのはあの時のカレと同じ恐怖が思い浮かぶ。体が動かせなくなって、意識を落ちそうになる。わたしは怖くても、何かしなきゃ。逃げちゃだめ。逃げちゃダメよ。

「あーれ~センセー面白い顔してるね~」
「悪沢さん、何か用がありますか」
「…」

 彼女はちょっと自分の目が見えなくなるまで頭を下げて、何も言わずにわたしに近づいてきた。でも、わたしの足は彼女の動きに応えて後ろ向きに歩き始めた。周りの机をすり抜けて、教室の後ろから前に着いた。

は、ハー

怖いんだ。この子はいったい何を企んでいるのか。つか、何ができるか。どうしてわたしはこんなにビビっているのか。彼女の目線当たらないように避けて続けたが、

ドン

この音、教室の前に着いた印。わたしの背中がブラックボードにぶつかってしまった。もう逃げられない。その後、悪沢が教室の前に置いていた教卓に肘をついた。そして、やっと、わたし達の目が当たった。その目は子供のように無邪気さがあり、鏡みたいに自分がはっきり見える。見れば見るほどもっと自分の中に見えるようになり、自分の深い深いところまで。目線から離れ、どうしようと思った。どうしてわたしはこんなに怖いの…混乱した思いの中、彼女の口を開けた。

「ね、センセー。実はセンセーが高校生を怖がってるねー」
「っは?何を言っているの?そんなことないのは決まっているんじゃない?」
「そう~?」
「どうしていきなり、そんなこと言うなんて、ははっは」

確かにわたしは悪沢が怖がっているんだけど、全体的に高校生が怖いと思うなんて…

「んじゃ、どうしてその銃をリロードしてるの?」
「えっ」

 わたしは俯いて、左手に持っている銃が見えた。6発弾倉のリボルバーだった

「どうして…この銃がわたしの手に…」
「あたしを打つのー?マジ!ウケる!ははははは」
意味わかんない。何であの時の銃が…わたしの手に…そしてわたしの右手は弾丸の一つを持ち、左手を持っている銃をリロードするような動きかけたの?

「早く早く(あくあく)センセー!こーろーしてよ~、あはっははハー」

一瞬理性に戻る時、両手を持つ物を落とし、汗が出る。息苦しくなった。その銃…その銃を知っているんだ。どうしてここにあるの。どうしてわたしの手にあったの?

「ふーーん、やっぱり。打たないのね」
「どう、は、して…ハー、その、銃が…」
「さー、なぜだろう~」

頭が痛い。何が起こってるの?幻想?いや、まさか。だって、悪沢はその銃が見えた。つまり…あの、えーと…あー、わかんない!この状況を理解できない。

「センセーはそういう人なんだー。自分の生徒を打ちたいなんて…意ー外ー」

突然わたしの左足が痒くなり、先の銃を落とした右手を伸ばして足を掻いてみた。痛い。乗せた重量が左足に疲れた。危うく倒れそうになった。この痛み…傷…この傷は!あの時と同じのー。

「変な服ね…センセーのセンスはこういうの?あら!血だらけじゃない!そしてその左足の傷!」
「どうして…わたしに何が起こってるの?悪沢…あなたはなにをしたの?」
「何もしていないよ」
「嘘だ!どうして今はまるであの時のようなんだ!この格好、この傷、あの銃。わたしはこれ全部を忘れたようにしたかったもの。なぜ今ここにあるんだ!」
「あの時?その時ってセンセーの悪なの?」
「わたしの悪?何を言ってるの?」
「センセーの中にある悪よ。これはセンセー自身だよ」
「わたし…自身…」

 どういうこと?わたし自身?悪?この子の言ってること全然わからない。何が起こってるの。もう治ったはずの傷が再び開いた。この傷は本物なの?いや、幻想のはずだ。だって、この傷はあの時の傷だ。間違いない。自分の中にある悪…そんなことがない…わたしの空っぽな体にあるものは罪悪感しかない…待って、罪…悪…感。その悪ってはもしかして、わたしの生存者の罪悪感(サバイバーズギルト)だと!確かにあの時からわたしの見方が毒になった。あの事件から逃げちゃっていただけだ。思い返せば辛く、怖いんだから。そうだ。それはわたしだ。わたし自身だ。悪沢が言われたた通り。わたしの中に「悪」があるんだ。けど、どうしてわたしは悪沢をこんなに怖がってるの?彼女はあの時は関係ないだろう…わたしは彼女を殺すつもり?ふざけるな!
「んじゃ、センセー。そんなことは本当なら、どうしてセンセーはまたその銃であたしを狙ってるの?」
「へっ」

また俯いて、またわたしの左手がその銃を持っていた。そして、また一気に落とした。どうしてまたこの銃がわたしが持っているの?意味がわかんない。

「やっぱりなあ。センセーは悪い子を打ちたいんだ」
「それは違うの!」
「そう?もし、それは本当ならセンセー…どうしてまた拳銃で脅してるんだよ」

これは無限のループなの?落としない方がいいの?この道具は命と同じくらいの重さがある。もしだれかに向けたら、その人の最後は、たったトリガーしかを引かないぐらいの距離だ。

「センセー、あたしを打って。したいでしょう」
「したくない」
「嘘ーつきー」

あー、も。ダメだ。頭が痛くて、自分の目がもう信じられない。疲れた。
「I…won't… I won't shoot you…」

チックトック。

あー、やっと静かになった。おかしいよな。銃を持ってて、そういうことが考えられるなんて。おかしいんだ。

た。た。た。

近づいてくる足音でわたしの手短の至福感が終わった。一歩ずつに彼女の足音をもっと気こるようになっていた。悪沢は目を閉じながら、ゆっくりわたしに向かってきた。
「じゃー、センセー。貴方の悪の原点を見せたら、信じるよ」
動かないわたしは見るしかできない。一歩一歩近づいてきて、彼女の匂いがする距離に着いた時に悪沢は立ち止まった。何の匂い、これは…ラヴェンダー?いや、違う。もっと甘い匂いだ。鼻に入った匂いでピンクが見えるようになる匂いだった。
 あー、ダメだ。上手く考えられない。気を失った。
「ね。センセー」
その言葉に反応するとしてわたしは無意識に彼女を見上げてしまった。この距離で彼女の目がよく見える。綺麗だ。見れば見るほどもっと彼女の瞳の中に迷うようになる。曇っている夏のピンクの空のようなものだ。フワフワな感じがする。なんか、余裕。わたしは眠くなっているようだ。わたしの目が重くなり、だんだん閉じたりして、瞼の裏が明るくて温かい。

「ねー、将来何の仕事をしたいの?」
「ふんふんふーん。もう決めてるんじゃない?教師だよ」
胸を張っていたわたしはそう答えた。そうだった。悩んでいた周りと比べたらわたしは違った。もう何の者になりたかったかはっきり知っていた。
「いいなー。もう決めたなんて…」
「大丈夫よ。ジャズミンちゃんは必ずやりたいことを見つけるよ!」
「まー、それはそうかも。だけど、羨ましいなー。エミリーちゃんは私と同い年のに、こんなに頭がよくて頼れるなんて、もう大人になったみたい」
「そんなことはないよ!また随分子供っぽいところがあるし」
同時に両手を触れて応じた。わたしはただロールモデルを見つけただけだ。わたしの日本語の先生。50年代の日本人、萩原先生。彼はただわたしの学校の日本語授業を担当したが、彼は他の先生と比べたら、全然違った。言葉であまり上手く説明できないけど、萩原先生はとある優しさや熱情を持っていた。正直と言えば、萩原先生は日本語先生より、人生の先生だったかもしれない。
 最初にわたしはあまり日本に対して興味がなかったけど、萩原先生の日本語授業は別の授業と違ったのをとっても感じた。日本語の授業があった時、まるで本物のわたしになったような気分があった。本当に不思議だった。わたしは伝えたかったことをうまく伝えられるようになったみたいだった。そのおかげでちょこちょこ日本が気になった。先生の国、文化、言語、どんな場所だったのだろうかと思い始めてまで。そしてある日、いつか行ってみたいなあと思っちゃった。彼に憧れた。悩んでいた時でも、必ず彼に頼れた。萩原先生の言ったことはいつも賢かった。学校内、彼しか考えたことがないレベルだった。彼のように教師になりたいと言った時に、萩原先生はこう言った。
「ね、エミリーさん。教師の役目は何だと思うんだ?」
「学生に教えることでしょう?」
「はは、いや。違うんだよ。もし貴方の学生が興味がないならむりやりに学ばせても、あなたの生徒は何も学ばないよ。だからエミリさん、これを覚えなさい。教師の役目はねー、生徒を自分の可能性に導くことだ」
「自分の可能性?」
「そうだ。何が好きか、何を楽しむか、何が自分にとって何が大事なのか。先生は学生がそのことを気づく機会を作り、自分自身をもっと学べるようになるために教えているんだ。その理由で僕は先生だ」
「でも、理科のアンデルセン先生はそうしないけど…」
「はは、まあ、彼はまだ自分の可能性に気づいてないかもしれないが、エミリーさんもし貴女の将来がいる生徒を導けると思うなら、立派な先生になると思うよ」
困った顔をしたわたしは本当にそれをできるかなと自問してしまった。気づいていた萩原先生は話を追加した。
「子供は可能性の玉だ。もし、その可能性に対して何をするかはその子供の両親の判断だ。投げられるか奪われるか育てられるかなどはその子供の両親次第だ。だけど、僕らの先生たちはどんな状況でも少しずつ正しい方向に押してみなければならない」
「えっ、しなければならない?どうして?」
「しないと、だれがやるのか」
「その子供の友達とか?」
「もしその子共が友達ができなかったら?その子供は誰に頼られるか?」
「それは…」
わたしはそんなことを一度も考えたことがない。
「そのままに残したら、その人は人間じゃなくなるかもしれない」
「人間じゃなくなる?」
「まあ、生物としてじゃなくて、精神的に、バケモノになる話だ。頼れる人が一人もいない絶望より、恐ろしいモノがないよ。中から食わせる寂しさはなめるものじゃない」
その時の話、わたしはよく考えていたが、正直、萩原先生が何について言っていたのかあまりわからなかった。いったいどういう意味だっただろうか。彼はわたしが卒業する前に日本に帰ったから、もっと詳しく話せるチャンスがなかった。もし、わたしがもっと頑張って聞いていたら、上手くわかったかもしれない。

それはわたしの人生の中で最も偉大なミスだった。

 通った大学のおかげで色々な高校で働く経験ができた。その結果として、大学を卒業した後、理科の先生としてけっこう早めに雇われた。その高校でわたしの人生という物語の新しいチャプターがやっと始まるんだと思った。わたしの夢のような生活をしていて、自分の夢を叶うのはあと少しだ。第一印象は大事だと思っていて、数日に何の格好を着るぺきかを悩んでいた。理科の先生だから、白衣はマストだと決めた。生徒たちがわたしの白衣を着ている姿をバカにされたが、逆にみんながすぐ慣れてきた。白衣がドライクリーニングしていた時とかわたしは白衣を着ていないままに学校に行ったら、みんながいつも「えっ、白衣を着ていないの?どうした?」と質問をするけど、次の日を白衣を着たら、「やっぱり、白衣を着ているオズモンド先生の方がいいんだよな」と言われた。先生らしく授業をやっていて、できる限りみんなの悩みに耳を貸した。わたしの生徒は立派な生徒だった。将来よく成功する人だった。ちょうど少数を示すために、フットボールのエース、チャッド・ロバーツ。チアリーダーのキャプテン、エミーリア・へリングトン。ミュージック天才、ルーク・ムキャルム。みんな本当にいい子だった。ニコニコしたり、共感できたり、するままにみんなに理科を教えてあげた。だと思った。

けどわたしは甘かった。

わたしがやっている行動とはただ萩原先生の真似しかやらないことだった。萩原先生のようにわたしの心を自分の将来に導いたみたいじゃなくて、逆にアンデルセン先生のような理科の先生になってしまった。自分が教えたレッスンはつまらなく、わたしの生徒は別のことに集中していた。そして、わたしはそれが何なのか気づくのが遅すぎた。

それは一人の生徒、彼の名前はビリー・ヒューストンだった。

彼は大人しくて、シャイな子だった。声をかけても、彼が返事するかの確率はかなり低かった。そのクラスの平均年齢は16歳だ。その頃は大変だし、わたしもちょっと先に終わったから、よくわかっていた。一人になりたかったら、そうすればいい。けど、わたしはいつもビリーに知らせていた。
「もし、悩みとかあるなら、わたしがいるよ」

その時、わたしは知らなかったが、その言葉は嘘だった。

わたしは少し心配していた。クラスの中、明るい周りの生徒と比べて、彼は暗いところにいつも一人だった。彼の成績はどんどん減っていて、何かがあったかどうかちょっと確認したかった。だけど、流石に彼は何も言っていなかった。

わたしの人生がひっくり返した日の一日前、彼はやっとわたしに話かけた。

放課後ビリーが急にわたしの前に現れた。あまり彼らしくないと思いながら、彼はわたしを呼んだ。
「先生…」
「あ、ビリーどうしたの?」
「ボクは…」
本当に言えばいいかどうか悩んでいる顔をした。わたしはただ静かに待っていた。どう考えてもこれはプログレスだと思った。無理にさせないようにすればいい。
「ボクは怖いです」
「怖い?ビリーは?」
「うん」
ビリーが頭を下げて、わたしの目線に当たらないように床を見始めた。
「どうして?理由がある?」
「うん。最近、ボクは…」
ビリーはまた話を区切った。
「ビ…」
ビリーの名前を言いかけて、サムソン校長がわたしの後ろから呼び出した。
「オズモンド先生、ちょっと確認したいことがあるのでよければ今日はどうでしょうか?」
「あ、今はちょっと…」
「あ、また自分の生徒と話しているのか」
「大丈夫です。ボクは…これから帰りますので…」
「ちょっ、ビリー、相談したいことがあるんでしょう」
「あ、ううん。別に…大したことじゃないんです。先生…また…また明日…」

ビリーは逃げられた。そして、わたしは彼を止められなかった。それはわたしの最も大きな後悔だ。もし、わたしが彼に全力で聞かせてもらったら、その次の日の起こったことを避けられたかもしれないと毎日考える。

次の日、ビリーはいなかった。学校に来られなかったみたいだった。彼のクラスメイトは一言も訊いていなかった。そして、もし、わたしはみんなにビリーについて何かを聞いたかと質問したら、一人も何も知らなかった。ただ、「今日、ビリーを見たことない」と言われた。そのまま授業に進んだ。

それからあったことは、今でもはっきり、鮮明に覚えている。

 昼休みが終わったばっかりで、ざわざわの廊下が静かになってきた。その沈黙は巨大なバーンで終えられた。教室に集まっていたわたし達は「ん?」と反応した。

「なんか花火みたいな音…」
一人の生徒がわたし達と同じことを考えていて声を出した。けど、その音は一つの意味しかない。わたし達は疑問に思った。「まさか」と思いながら、決して遅れない学校のトップ生徒、サラ・ウォーカー出し抜けに教室に入った。
「誰かが、ハ、銃をー!」
言いかけながら、また大きなダの音の後にサラが倒れた。彼女は最初だった。そしてわたし達はやっと気がついた。これは本当に起こっているんだ。これが現実だ。

学校において起こる銃犯罪。(スクールシューティング)

みんなだけでなくわたしも動けなくなった。サム・ボーモントという生徒が代わりにドアの鍵を閉めた。
「みんな早く!机の下に!」
みんなが机の下に隠れながら、わたしは泣き声、囁き声、電話呼び出しの音、色々なことを聞いた。訓練通りにできることが全部できた。だけどなんと無能だと思ってしまった。ここでわたしはただ標的として座って待っているしかできない。

ダダダダダダダ

弾雨がドアに穴を開けて通って、直接にあった机に当たられた。そして、手の一本が落ちた。その手の周りに漏れた血しなかった。その机に隠れたのはアンディ・マルシュだった。彼は2人目だった。隣の机も当たられた時に、大声で叫んだのは傷つけられたエイデン・スミス。その声に応えて、さらに打たれた。

ダダダダダダダダダダダダダダダ

エイデン・スミスと彼の隣いたアマンダ・ベイカーとティム・アダムズで、5名となった。窓にわたしの生徒をはねた。匂いは強くて、鉄っぽい。血がぽったりと天井から徐々に降ってきた。教室内の二人がもう耐えられないからには、逃げてみたが、ドアを着く前に打っ飛ばされた。その二人はアシュリー・パッカーとチェルシー・ハリスだった。7名だった。教室の入り口の前のグラスのかけらを踏んだ足音がこの音のない死だらけの部屋に反響した。彼が入っていた。わたし達は死んだふりをしながら、彼は死亡者数を確認している。怖くて、犯人の足が見えていた。一歩一歩、わたしは全部を観た。一つずつ遺体を銃で突いた。一人の男性の体に向かっていて、しかし、その体はまた生きているジョシュ・テイラーの出番だった。突いた際、ジョシュは反応してしまった。

ダダダダ

彼は8人目だった。犯人は何か誰かを探しているように続いていた。その後一人の男性、サム・ボーモントが犯人に突撃して、チャッド・ロバーツはサムのチャージをきっかけにわたしと残っている生徒を猟場のような部屋から連れていった。逃げているわたし達は出口に向かった。

ダダ

後ろから聞いた。振り返ったら、サム・ボーモントの体が倒れた。9人目となった。それを見た瞬間に笑っている犯人の正体を見た。ビリー・ヒューストンだった。
「どうして?どうしてこんなことを…」と思いながら、わたしに狙っていた銃が打たれた。残っている5人のわたし達の中で、4人が倒れた。モニカ・ルウィス、アリス・サッチャー、ウィル・トマスそして、わたし。左足を傷つけられただけだった。他の3人はそうじゃなかった。二人の女性は即死だった。ウィルはまだ生きていた。彼が何も言わずに、わたしをじっと見ていて、それしかできないからに気づいた際、わたしの背筋に冷たいものが走った。動けなくなった。その時、チャッドはわたしの手を取って、彼の肩にわたしの脳を乗せた。
「そいつを忘れて、早く行け」
そして、わたしは彼の肩を借りたままで、自分の生徒を見殺した。ビリーから逃げるため、廊下を通って走っていた。弾丸が追い、わたし達は倒れた。壁(デッドエンド)だった。そして、やっと最後の弾雨が来たが、チャッドは自分の体でわたしを守ってくれたんだ。
「ど、どう、して…」
「俺の足はもうダメなんだ。この傷で俺はプロ選手になれない。叶いたかった夢を叶えられないなら、死んだ方がましだろう。もし、俺の将来が終わったら、先生が生きて欲しいんだ。せめて先生が守れるなら、それの方がいいかもしれない。だから、先生、俺たちの代わりに生きて」

それは彼の最後の言葉だった。言い終わった彼がわたしの上に倒れた。13名。

た。た。た。

わたしの向かってくる足音は一人しかない。ビリー・ヒューストン。チャッドの冷めている体を抱いているわたしがやっとはっきり見ていた。死神のふりをするような黒ずくめの格好をしていた。わたしは死ぬ。それしか考えられなかった。わたしの前のワナビーの死神はたった一つのピストルしか持っていなかった。わたしはどうしても声をかけたかったけど、自分の口から何も出られなかった。彼のハイが冷めて、何かをやったことに気づいていた。自分の持っているピストルを自分の頭に向けた。彼が何をするつもりを気づいていたわたしは反応してみたけど、結局指一本でも挙げられなかった。ただ、見るしかなかった。彼の目を見ながら、彼が喋った。

「先生…ごめん」

バーン

そして、その一瞬で全てが終わった。エミーリア・へリングトン、ルーク・ムキャルム、マックス・スタンリーも追加したら、最後の死亡者の数は16名だった。犯人のビリーも含んだら、17名。その事件の全てはたった7分54秒で起こった。検査によると、ビリーの事情の全体はまだわからなかったが、カレはいじめられたそうだった。カレは誰一人も信じていないままに、義理を立てて学校に来た。頼れる人が一人もいなかった。そして、カレは最後にわたしに手を伸ばした。

その後、学校は3ヶ月休んでいた。その3か月の間、わたしは16の葬式に顔を出した。そして、16回も同じことを見ていた。破壊された家族、揺れていた生徒、お亡くなりになったわたしの学生。そして、遠くにいたミス・ヒューストン、ビリーのお母さん。自分の息子があんなことをしていたなんて…16の命を奪われたり、16の家族を壊されたりした。彼女はどんな気持ちをしているんだろう。

その3ヶ月後、学校が普通に戻った。初日、わたしは用意した退職届を持ち歩いて学校に行った。あの廊下を通ったら、あの時のことしか思い出したようになった。わたしは新しい方針に関して校長のオフィスに呼ばれた。
「オズモンド先生、この新しい方針により、あなたはあるゆるの怪しい行動を報告しなければならない。そうしないと、この学校の保証できない」
「はい。わかりました」
「あらゆる脅威は前のようにさせない」
「はい。わかりました」
彼は自分の机の上に銃を置いていた。6発弾倉のリボルバーだった。
「これから、あなたの安全のため、このリボルバーを持ち歩いて欲しい」
「ハー!」
「もし、ある学生の行動が怪しいと思って、事件を起こる恐れがあるなら、その生徒に対してこの銃を使って欲しい」
何も言わずに、その銃の隣にわたしの退職届を置いて帰った。

そしてわたしは両親と暮らし始めた。その間、わたしは23歳から25歳になった。自分の人生をやり直すと決めたわたしは幼稚園で働き始めた。幼稚園児は可愛くて、いい気分転換だ思った。だけど、ある日避難訓練中、

「あら、アンナちゃん、可愛い靴だよ」
彼女は悲しい顔をした。
「ん?アンナちゃん、どうしたの?」
「これから、このくつをはけないよ」
「ん?どうして?」
「だって、ピカピカしてて、悪い人がわたしをみてて、殺しちゃうから」

わたしの頭が割れた。その小さな女の子の言ったことはわたしの限界だった。このふざけた国はもうダメだ。子供がそういう恐れ、そういうことを悩んでいるなんて…この腐っている国はおかしいんだ。銃、銃、銃、銃、銃、銃ばかりだ。観てわからないのかよ!子供が死んでいる。そして、その死因は明確だ。

子供の死因の一つは銃だ。

交通事故より、ガンより、窒息より。銃に関する死は最も多い。そして、毎年事件は増えている。近いうちに全然減らないということだ。学校で起こる事件の年平均は30件以上だ。なんと悲しいことだ。犯人の年齢平均は16歳だ。ビリーと同じだ。つまり、もしわたしがこのままに、ここに教師として続いたら、自分の生徒がわたしを殺しちゃうかもしれない。この国は危険だ。もうここから逃げ出したくてたまらない。

「どこかが安全な国だ」

その考え、萩原先生を思い出した。日本。確かに日本ではこういうことは全く起こらない。ここじゃない国でもいいから、わたしは決めた。わたしはやっと日本に行く。そこでわたしは本当に自分の人生をまた最初からやり直せる。わたしの悪夢はそこで終わるはずだと思った。

 全てが真っ黒になった。心の中にあり、虚しい空間とわたって、プールに浮かんでいるようだ。やり直すと思ったわたしが、また怖いんだ。何も変わらずにまた自分の学生を怖がっている。ただ、脅威になる可能性があるのが自分の理由として…

「えっ、待って…可能…性…」
萩原先生の言った言葉を思い出した。
「教師の役目はねー、生徒を自分の可能性に導くことだ」

わたしの生徒の可能性。わたしの生徒が何になれる可能性より、悪人になる可能性に集中しているんだ。まるで、わたしはその子たちの将来を決めたようだ。一日立ったばかりのくせに、わたしはもうわたしの学生をもう諦めた。情けない。萩原先生のようになりたかったのに、こんなダメな先生になってしまった。その子たちの始まりより、みんなの終わりの方が導いている。

それから、眩しくなった。ピンク色の光がわたしの前に現れた。その中で、小さな悪沢リリーみたいな少女が見えた。その子の両親はケンカばっかりで、悪沢を見失った。

「ねー、お母さん、これをみてみて」
「ごめんね、リリー、今お母さんは仕事で忙しいから」

その状況を何回も見た。同じ言い訳、悪沢を一回も見ていなかった。ある日彼女の両親が帰ってきた。様子がおかしくて、悪沢を山のどこかに連れて行った。そこで、変な服装を着ている人の集団に歓迎された。
「我が聖地へよこそう、悪沢家」
カルトだ。どう見ても彼女の両親がカルトの活動に巻き込まれた。とすると、悪沢リリーも巻き込まれたようになった。
「んー、しかし最も不幸なことを知らせなければならぬ。貴方たちの子供、彼女は悪魔の子である」
「そんな…」
「そう思った。彼女はおかしいよね」
悪沢リリーは頭を下げたままに、寂しそうな顔をしていた。その時、間違いなく、彼女は誰一人頼れる人がいなかった。
「だが心配要らぬ、浄化儀式さえすれば彼女の中にある悪は消えるはずだ」
「あー、よかった」

彼女は檻に閉じ込められた。毎日飲食をもらわずに、水をはねかけられた。それはあの浄化儀式ということだった。ある日、小さな可愛い謎の生物が檻の前に現れた。とても低い声でとある質問をした。
「ねー、君、オレとちょっと取引をしてみないかい?」
気の抜けた彼女はもう全てを諦めた。彼女にとって、自分の人生はもう破壊された。残っている力で彼女が答えた。
「いいよ」
「ではでは、君が何を望むのかい」
躊躇せずに、その檻に閉じ込められて以来、望んでいたことを伝えた。
「お母さんの、お父さんの、ここにいる人の信仰のすべてを…滅ぼして…」
「かしこまりました。だが、それだけは安いものさ、だから、それだけだったら、悪い気がするさ、んー。じゃ、ちょっとサービスをあげましょう。オレの目もあげるよ。いかがでしょう、人の中にある悪を明確に見える目だぞ。将来に必ず役に立つと思いますよ」
悪沢は何一つも言っていなかった。
「ではでは、ちょっと口頭契約が必要なので、君の魂を渡したら、大丈夫かねー」
「ええ、どう、でも、いい…あげるから」
「ではでは、これで契約は完了しました」
それで、その生物は出口に向かった。出る前に立ち止まった。
「あ!そうだ。もう一つのサービスだ。この檻を開けましょう」
その後、その生物が手で檻を開けて、姿を消した。外にやっと出た悪沢は両親を見つけたが、二人の目は死んでいた。希望がなくて、人形のようにじっと立っていた。

「お母さん、あたしは…帰りたい」
一秒立っていた。悪沢のお母さんが答えた。
「うん、リリー。帰りましょう」

それで、そのエピソードが終わった。そして、同時に悪沢の両親もいなくなったようだ。残っているのは悪沢リリーの言う通りにする奴隷だった。空っぽの人形としての両親と共に、元の生活に戻ってきた。
 ふと、起きた。はっとした悪沢は後ろに一歩下がった。
「アンタ!何を観た!」
わたしは何も答えていない。
「つか、あれは一体何なの?!あれはアンタの悪だと?ふざけるな!」
わたしはまた、そこで立っていたしかない。
「は、ハー、あーー」
わたしの前でこの子は自爆し始まった。昔のわたしは多分このまま、ショックで立ち続けたかもしれない。でも、今のわたしは違うから、進めわたし!
大きな一歩前を取って、悪沢を抱きしめた。
「ごめんね、酷いものを見せちゃったの」
彼女はちょっとだけ落ち着いたようになった。
「あなたは救いようのない悪だと思うかもしれないが、わたしはあなたの良さがはっきりわかる。あなたはただまだ気づいていない」
そうだ。彼女はただチャンスをあげていない少女だ。悪と呼ばれていて、ただの女性としての機会は一つもなかった。わたしもギルティだ。昨日からずっと彼女を怖がっていた。自分の中にあった恐怖を、悪沢に対する恐怖と勘違いした。先生として、大人として、恥ずかしいことだ。
「あたしは悪魔よ。魂がない悪魔…」
「それはそうかもしれない。けど、それはそうでもないかもしれない。結局、それはあなたの判断よ」
「もし悪沢が悪魔として、生き続けたいなら、わたしは必ずあなたを止めて、もっとあなたと合う道に導く」
「何で、そこまで…」
「あなたの先生として、それはわたしの役目だ」
わたしが言ったことに応えて、悪沢は驚いた顔をした。多分、人生で初めて誰かが彼女を諦めていない。
「その寂しさが消えるまで、その携帯を置くまで、わたしがいるよ。だから、悩むといい、何の問題や悩みがあっても、悪(あく)までわたしは聞いてあげるよ。だって、わたしはあなたの味方(先生)だから」
先ほど揺れた彼女が、わたしから離れて、わたしの顔まで手を伸ばした。わたし達の目線が当たった。
「飽きちゃった!あたしは帰る」
「ちょっ…!」

ガチャッ

「あー、やっと見つけた。わたしの失った覚悟」
柔らかい涙が出てきたと共に気づいた。

次の日、白衣を着たわたしが学校にきた。その白衣は覚悟の印だ。これから、わたしは本気でやる。26人の学生が将来がないと思われている。わたしのやらなければならないことは、それは違うと証明することだ。また、わたしのドアの前にたどり着いた。しかし、初日の意気地のないわたしはもうわたしじゃない。今度、わたしはちゃんとこの子たちを自分の可能性、自分の将来へ導く。わたしの学生は社会脅威じゃない。ただ知らないことが多くて、子供だ。

ガーーーシャ

教室に入った。



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