ホル子のブラジャー紹介(1)マンゴー色
休日の薄暗い夜明け。灰皿には、たくさんの吸殻。
あのひとの残してったマルボロを一本とって火をつける。
天気予報は晴れの予報。iphone 12 pro の画面に表示されたおひさまのマークが今の気分とうらはらでおもわず笑ってしまう。
いつまでこんな恋ばかりつづけるんだろう。
立ち上がり、せめてお気に入りの下着を身につける。
ブラのホックを留めながら、ホル子は軽率にかんがえてみる。
はじめてコレを外した男は、誰だっただろう。制服の時代の小さな恋ははるか遠く、もう顔もおもいだせない