村田亀餅

あること無いことを書く。 別名: ホル ホル子 ぬらた などでそのへんにいます。

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最近の記事

ホル子のブラジャー紹介(8)パステルカラーのキキララブラとファンシーをめぐる色々

 今回は、前回の大人下着から一転ファンシーなやつ。つやつやサテン地にキキララがプリントされていてパステルカラーに白レース。なんと可愛いのか。大人下着が夜の鱗翅目であるとすれば、ファンシーブラはラウンド菓子のケースに詰まったコットンキャンディー。ええ大人がキキララはどないやねんと思う向きもあろうけれど、見えない下着ならどんだけファンシーでもよいでしょう。いや別に見える服でもええと思う、「大人がファンシーでドコが悪いねん(註)」である。(註:昔の関西ローカル番組内のコーナー名に「

    • ホル子のブラジャー紹介(7)深い青の大人下着

       なぜ人は大人になると鱗翅目のような下着をつけるのだ。  伝わりますかね、豪奢なレースや刺繍で彩られた貫禄ある下着、だいたい派手な色でギラギラしてるやつ。あれを「大人下着」と呼んでいる。大人下着は夜の蛾のよう。大人下着は鱗粉を散らす。深い濃青に惹かれて買ったこのブラジャーは、30歳になる頃に大人下着屋で買った大人ブラである。カップを覆うレースの光沢とその縁を飾る花弁の繊細さに、「大昆虫展」ではじめて熱帯のモルフォ蝶を見たときのように目を奪われた。少し高価であったけれど、 「も

      • ホル子のブラジャー紹介(6)桜色の刺繍のブラジャーとピンクという色

         所有しているブラジャーの色を調べてみたところ、黒とピンクがツートップだった。ただし、黒は(素材や柄の違いはあれ)同じような黒だけど、ピンクは一口にピンクといってもヴァリエーション豊か。  今日のイラストのブラジャーは桜色。生地に同色のレースと同色のチュールが重ねられ、チュールに光沢ある糸で細かな刺繍が施されています。生地の桜色とパイピングの若草色の配色も、春めいた優しい気分になるね。馴れない土地に引っ越した頃、なにか心和むものを買いたくて買ったブラジャーです。  そんな優し

        • ホル子のブラジャー紹介(5)黒

           ゴトウユキコの漫画『R-中学生』に、黒いブラジャーの副級長が出てくる。なぜかいつも黒いブラが制服に透けている。強くてカッコいい彼女はアホな男子のセクハラにも怯まず毅然とやり返す。ある男子は「中2で黒って…!!」「エロ!」とニヤけ、ある男子は戸惑いつつ胸をときめかす。黒いブラジャーというのは、単にカラーバリエーションのひとつであるはずだがなんか特別らしい。なんか大人の象徴らしい。私も10代の頃の黒ブラの思い出を書こう。  ある日ホル子は、気の進まぬドライブデエトに誘われた。

        ホル子のブラジャー紹介(8)パステルカラーのキキララブラとファンシーをめぐる色々

          ホル子のブラジャー紹介(4)チョコミント配色の水玉にピンクのレース

           ブラジャーに関する難問のひとつに「ブラジャーはどこまで見えてよいのか」というものがある。正直よう分からん。下着が見えてしまうのは基本的にはカッコ悪いことのはずだが、構造上、襟ぐりや短い袖からブラ紐が覗くくらいは仕方ないものとして許容されている気がするし、なんなら一時期「見せブラ」が流行ったこともあった。2006、7年だったかな? 「見せブラ」は「魅せブラ」なんて表記され、カップ上部や肩紐に一定の装飾をもつブラはどうやら見せてもいいらしい方向になった。そうすると、わざと見せる

          ホル子のブラジャー紹介(4)チョコミント配色の水玉にピンクのレース

          ホル子のブラジャー紹介(3)迷彩柄

           ちょっと前にこんまりこと近藤麻理恵の著作を読んだ。有名な片付け指南の本です。詳細は別のブログで書いたので省略するけど、単なる「断捨離」本だと思ってたらアニミズムの書だったのでした。その中で印象的だったことのひとつは、ブラジャーを「おブラ様」と呼んでいたこと。こんまりは、衣類の中でもブラジャーは別格の空気感をもっているとして「VIP待遇」の収納を勧めるのだけど、一見滑稽に思えてもその感覚はなんとなく理解できる。おブラ様と呼びはしなくとも、日々の下着選びに軽く呪術的な意味を込め

          ホル子のブラジャー紹介(3)迷彩柄

          ホル子のブラジャー紹介(2)天使の刺繍と綿のレース

           天使の刺繍――にちゃんと見えるのんがふしぎだな、なんかゴニョゴニョした形であるのに――が施された淡いブルーのカップに、生成のレース。ストラップも同色のレースであるのが可愛い。ロマンチックで乙女チックな綿のブラジャーは、昔に近所のおばちゃん洋品店で買うた。  おばちゃん洋品店が好きである。  おばちゃん洋品店とは、地元の商店街とか市場やスーパーとかの中に存在する昔ながらの洋品店のこと。中高年女性を主な客層とする品揃えのため便宜的にそう呼んできた。もちろん個人商店でなければな

          ホル子のブラジャー紹介(2)天使の刺繍と綿のレース

          ホル子のブラジャー紹介(1)マンゴー色

          休日の薄暗い夜明け。灰皿には、たくさんの吸殻。 あのひとの残してったマルボロを一本とって火をつける。 天気予報は晴れの予報。iphone 12 pro の画面に表示されたおひさまのマークが今の気分とうらはらでおもわず笑ってしまう。 いつまでこんな恋ばかりつづけるんだろう。 立ち上がり、せめてお気に入りの下着を身につける。 ブラのホックを留めながら、ホル子は軽率にかんがえてみる。 はじめてコレを外した男は、誰だっただろう。制服の時代の小さな恋ははるか遠く、もう顔もおもいだせない

          ホル子のブラジャー紹介(1)マンゴー色

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