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ワイと助手〜センテンススプリングに用はないが春よ来い。

ワイ「こんにちは。」

助手「こんにちは、じゃないわよ。」

ワイ「どうして怒ってるんです?」

助手「中の人、私たちのこと忘れてたよね。」

ワイ「忘れてたわけじゃないと思いますよ。」

助手「前回出たのいつだった?」

ワイ「遠い昔でしょうか。」

助手「私たちの存在を消し去るなんて許せない。」

ワイ「登場させるタイミングを図ってたんじゃないですか?」

助手「なんで中の人の肩持つのよ。」

ワイ「言っても我々の生命線でもありますし。」

助手「あ、抹殺されるところだったわ。」

ワイ「そして可哀想じゃないですか。ネタ浮かばずなかったから書けなかったなんて。」

助手「中の人のキャパ考えたら無理言えないね。」

ワイ「週刊文春のようにネタを出し続けるのは至難の業ですよ。」

助手「確かにネタを作り続けるのは大変そうだよね。」

ワイ「文春といえば松ちゃんが話題ですね。」

助手「大変そうだね。」

ワイ「それを見てふと新しいサービスを始めようと思ったのです。」

助手「どんな?」

ワイ「『浮気適性検査&アドバイス』的な。」

助手「炎上必至。」

ワイ「浮気調査はあれど、浮気を支援してくれるサービスが世の中に無いことに気づきました。」

助手「頭のネジ外れてない?」

ワイ「誰にも相談できず、コソコソとしなければならない浮気。そんなところにビジネスチャンスが眠っています。」

助手「そのまま世の中に埋もれていてほしい。」

ワイ「ぜひ松ちゃんに使って欲しい。」

助手「裁判に向けて大変なんだからそっとしておいてあげて。」

ワイ「世の中に眠る潜在的顧客層を開拓しようと考えています。」

助手「具体的にどうすんのよ。」

ワイ「まず適性検査を実施しましょう。」

助手「浮気に適性もクソもないよ。」

ワイ「実は必要なんです。適性がない人がパートナーとの離婚問題などに発展するのです。」

助手「じゃあ教えなさいよ。」

ワイ「まず平気で嘘をつけるかどうか、です。」

助手「まず人として間違ってるね。」

ワイ「嘘をつくために表情や姿勢・行動に変化が現れるような人は浮気に向いていません。」

助手「確かにそれは言えるかもね。」

ワイ「次にリスクマネジメント能力。起こりうる最悪の事態を想定して、その場合にどのような行動を取るか。選択肢を用意しておく周到さは大切です。」

助手「カスね。」

ワイ「そして思考力&想像力。嘘をつくときに最も大切なことはなんでしょうか?」

助手「嘘吐きの思考は知らないよ。」

ワイ「ストーリーとして不一致が生じないことです。人間の行動原理・自分自身の癖を考慮して『どのような嘘であれば最もスマートか?』を考える思考力は必要です。」

助手「やってることがスマートじゃない。」

ワイ「そして最も大切なこと。これを知ってほしい。」

助手「大袈裟に言ってるけどさ、やってることアウトだから。」

ワイ「それはパートナーに不満があるときにやるな、って事です。」

助手「それは違うんじゃない?不満があるから浮気になるんでしょ。」

ワイ「それが間違いなんですね。不満がある時って今の状態から逃げたいわけじゃないですか。ということは無意識に焦りを感じている状態と言えます。」

助手「それはそうだけど。」

ワイ「焦りがあると正しい判断ができません。逃げたいというネガティブな感情は正しい判断を誤らせます。」

助手「なるほど。」

ワイ「正しい判断ができない時に新しいことをやろうとするともれなく失敗という成果が付いてきます。」

助手「もう浮気の話してんのかビジネスの話なのか分かんなくなってきた。」

ワイ「仕事のできる男は遊びも上手だと言いますからね。似てるんじゃないですか。」

助手「さておき自分の適性って言うか、癖とかも含めて自己把握は大切ってことよね。」

ワイ「そうです。松ちゃんは浮気というか遊びでしょうが、男女関係における自己把握ができてなかったのかもしれません。」

助手「文春に生命線を絶たれそうになってるから、リスクマネジメントって大切よね。」

ワイ「分かってくれましたか。」

助手「だけどさ、ひとつ言っていい?」

ワイ「なんです?」

助手「アナタ自身が浮気と縁遠いでしょ。」

ワイ「真面目って意味ですか?」

助手「いや、相手がいないって意味で。」

ワイ「泣いていいですか?」

助手「ご存分に。」

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冒頭で書いたサービスは実現するか分かりません。

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「浮気」をテーマに見つけた本。


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