美しい勘違いをした
あれはバナナの木じゃないんだよ
どう見てもバナナにしか
見えないよ
そういう夢もあったのだ
幼き頃あの木にはバナナが芳醇
たわわに実ると一心不乱に
信じていたとき周りの大人たちの
声は爽やかな夏の風へと変化した
あれはバナナの木
違いますなんて悲しい夢だな