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『東京出身』が『豪雪地域』を選んだワケ
「なんでこげな田舎来たん?」
何度聞かれたかわからないくらい聞かれます。
雑談レベルだと、簡単に答えることが多いですが、今回は改めて整理してみます。色々振り返りながら。
きっかけはネット検索
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2021年5月28日。旅の途中。
「BBQあるけん、2日後に来なよ!」
人生で初めて島根県雲南市を訪れた。
きっかけはインターネット検索。
ヒットしたのは、島根県雲南市と宮城県石巻市で精力的に地域活動している方の空き家を活用したクリエイターを支援する取り組みだった。
去年の記事だったため、ダメ元で連絡したが、数日後電話が来た。
1ヶ月間空き家を貸してくださるとのこと。
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急遽島根県へ向かい、2021年6月〜雲南市で約1ヶ月間過ごした。
その間、地域の方に繋いでいただいたり、地域イベントに参加したり。毎日が濃くて刺激的で楽しかった。空き家も最高でした。(本当に感謝しています。)
そこで知った雲南市は思っていた以上に発展していて、かなり進んでいると感じた。
その流れでたまたま奥出雲町の方とも出会った。
奥出雲出身で、地域おこし協力隊としてUターンしている方。少しお話した後、意気投合し、奥出雲町も見ることになった。
①チャレンジしている人の魅力
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初めて訪れた奥出雲町ミザワの通り。
正直に、「結構大変そうな地域だな。」と思った。人通りはほとんどなく、空き家っぽい物件もいくつか見えた。
しかし、そこで『出会った人』で、『イメージが変わっていった』。
・数年前にNPO法人を立ち上げ、マーケットや食堂を復活させようと動いていた地域のボス。
・地域おこし協力隊としてやってきて、不動産で起業し地域の交流拠点を作っているIターンの方。
自分のやりたいことを話すと、「ここならこんなことできるよ。」と具体的な場所を紹介してくれた。
そして、一回り上の方達が、「こんなことやりたい」「あんなことやりたい」とチャレンジし、形にしている姿を見た。
『高齢化した小さな地域』に『面白い人たち』がいる。そのギャップに驚かされた。
②みんなで作る文化
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奥出雲町のミザワ地区。
人口600人の小さな集落。
目立つものは何もなく、地域のマーケットも数年前に閉店。
小さい小さい集落だからこその面白い文化を知った。
『みんなで作る文化』だ。
人口は少なく、何もないからこそかも知れない。
地域の方もそれを強く話していて、イベントを開催するとなったら、ワッと人が集まり、みんなで手伝って何とか形にする。これができる地域は少ないと思う。
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・「ああしたい、こうしたい」で終わる地域。
・目立つ者は叩かれる地域。
・足を引っ張りあう地域。
ミザワならではの文化を知っていく中で、この地域だったら、自分のやりたいことも実現できるかもしれないと思った。
③奥出雲のポテンシャル
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島根県奥出雲町。
ここには秘めた魅力がたくさんある。
食や神話や文化、温泉も。
食だと、日本三大そばの『出雲そば』や『奥出雲和牛』がある。
『仁多米』や『奥出雲椎茸』も本当に美味しい。
神話や文化だと、出雲地方の旧暦10月に八百万の神様が出雲大社に結集する『神在月』や奥出雲町の『ヤマタノオロチ伝説』。
ジブリでも出て来る、日本唯一残る日本刀の製造方法『日刀保たたら製鉄』などもある。
温泉だと、『日本三大美肌の湯』とされる斐乃上温泉を含めた美肌温泉が多くある。斐乃上温泉のトロトロ度は異常。笑
知れば知るほど出てくる魅力。活かせる素材がたくさんあり、もしかしたらこれほど日本文化を感じられる地は少ないかも知れない。
海外を旅した自分が感じた日本文化のユニークさ。アピール次第では、海外の人ほどを興味を持ってくれるかもしれないとも思った。そのポテンシャルを強く感じた。
この地だからこその意味
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鳥取に次いで日本で人口が2番目に少ない島根県。
消滅可能性都市が8割を超え、その数値は日本で3、4番目。
ただでさえ人口が少ない上にさらに人口が減っていく。
そんな島根県の中の出雲の山の奥。奥出雲で一番小さな集落。
ここは、課題先進国の課題先進地域。つまり、高齢化まっしぐらの日本をはじめ、先進国のこれからの課題を身近に感じられる。
正直、今まで島根県のイメージはほとんどなかった。出雲大社もギリギリ。
東日本の人は特に、島根県についてはほとんど何も知らないと思う。ついこの前の自分もそうだった。
だからこそ、自分が発信する意味がある。ちょっとでも知ってもらうきっかけになれたら嬉しい。
きっと、日本全体としても地域としても人口減少は止められない。けれど、自分を通して、この地域に関わる人は増やせるかもしれない。
地域づくりやまちづくりは時間がかかることだからじっくり確実に進んでいきたい。
『東京出身』が『豪雪地帯』を選んだワケ。今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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