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秋のズッキーニ

昨年の成功に気をよくして、花壇に植えた今年のズッキーニ。実が大きくならない。あきらめかけていたが、暑さがやわらぐと思い出したように雌花を2つ咲かせた。そしてみるみる大きくなって食卓に並べることができた。

初めてズッキーニを育てた昨年は、種をまいて苗をつくり、野菜用培養土をプランターに入れて苗をセットするという教科書通りのやり方を採用。2株育てたうちの一方はとくによく成長し、7月後半からちょうどいいサイズのズッキーニを収穫し始めることができた。

簡単に育ち、味もよかったから、今年はもっとたくさん収穫したい。そう思ってプランターではなく花壇で3株育てることにした。種をまいて苗をつくるところまでは昨年と同じ。ただ、花壇の準備が間に合わず、苗ができても植えるのは遅くなった。

ズッキーニを植える場所はしばらくの間、雑草や這性タイム、こぼれ種の花などが生えていた場所で、土はやや硬く、石も混ざっていた。

とにかく耕してきれいにしたい。母と私とで鍬を使って耕してみるが、なにが悪いのか時間ばかりかかって疲れてしまう。まるで1ヘクタールも耕したような気分で、このくらいでいいでしょう、と割り切って準備完了ということにした。使い慣れない道具を私たちは甘く見ていた。鍬を上手に使えるようになりたい。

地面で育てる際も教科書通りというならば、耕すだけでなく元肥を混ぜたり、マルチを貼ったり、まだまだやることはある。ただ、肥料なしでも大葉やバジルなどはよく育っている。草マルチにすればわざわざ買わなくていい。ということで、一応きれいに耕した地面に苗をセットして、抜いた草を苗の周囲に置いた。

その後、素人目には順調に成長していった。大きな葉っぱを茂らせて、7月中旬ごろから雄花が咲き始め、8月初旬には雌花がひとつ咲き、人工授粉をした。けれども大きく成長する気配がないので、小さな状態で収穫。そのあとは雌花がついても花を咲かせることなくしおれてしまうばかりだった。

植え付けが遅くなったせいだとか、肥料を与えなかったせいだとか、うどん粉病が発生したせいだとか、うまくいかない原因はいろいろ考えられる。とはいえ、昨年もうどん粉病と無縁だったわけではなく、昨年同様に白くなった葉は切り取ったし、病気が株全体に広がることもなかった。肥料を与えなくても株自体はのびのび大きく成長していた。

ひとつ昨年と大きく違うのは気温。春は春でなかなか温かくならず、暖房がいついらなくなるのかと思っているうちに、突然夏がきて猛暑となった。人間も疲れてしまうが、野菜もそうなのだろうか。猛暑の前に収穫できるように早めに植えればよかったのかもしれない。

こんなふうに今年のズッキーニ栽培について考えつつ、実はつかずとも3株ともまだ元気だから処分はせず、相変わらず咲き続ける雄花をめでていた。

すると9月になって雌花が続けて2つ咲き、数日で立派な果実になった。

もう今から来年のズッキーニ栽培が楽しみになっている。

開花から4日後のズッキーニ


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