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ぼんやり「死にたい」と思うとき

道を歩いていたり、ご飯を食べていたり。そんななんてことないタイミングに、頭の中が「死にたい」という言葉でいっぱいになってしまう瞬間がある。

例えるなら脳内メーカーが「死にたい」という言葉で埋め尽くされているよう。それが溢れてどうしようもなくなって言葉に吐き出されていく感覚。その時の自分はただその感情にじっと耐えるしかなくて、ほかのことは何も感じない。本当に死んでしまいたい訳ではないけれど、「ただただ死にたい」以外の適切な言葉を持ち合わせていないのだ。


後から考えても、その瞬間の自分の感情・感覚をうまく言葉にすることはできない。それは津波のようにやってきて静かに去っていく。後から瓦礫の跡を見ても、当時何が起こっていたのかその詳細を思い出すことはできない。


頭の中が「死にたい」でいっぱいになる時間は大体10秒ほど。だんだん負の感情が迫り上げてきて、またかと思う。一回頭の中をいっぱいにしてしまえば思考は静かに去っていく。

どうにも抗えない時間そのものは大して長くはないけれど、常に息苦しい。最近はそれが訪れる頻度が、一時期に比べて多くなってしまった。どうしたらいいものか。

この世のどこかに同じ経験をしている人がいるはず。過去の自分も含めて、死にたい瞬間があっても、なんとかみんなやっている。そう思うと少し楽になる気がする。あなたにも、私にも、どうか穏やかな明日が訪れますように。

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