あぁ。

人の物が欲しい訳じゃない。人の物だったってだけ。

私に悪気なんてありゃしない。

繋いだ手を振り解こうなんて思えない。

美化なんてしようと思わない。

この気持ちに慣れてしまうのかなぁ?

それはそれで私の生き方にはお似合いな気もするよ。

なんで?どうして?なんて考えても無駄だから。

灰を被って、ガラスのヒールがへし折れても。血まみれになった裸足のままで、終わりの景色がやってくるまで私はこの掌を離さない。



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