21世紀を前に、信じていたんだ【Little Rock, AK】
アーカンソー州のリトルロックにあるクリントン大統領図書館・博物館に行ってきました。こちら大統領が任期中に行った活動、大統領の生い立ちなどが紹介されている博物館です。
また図書館には大統領時代の公文書が残されています。
ビル・クリントンの大統領の任期は1993年から2001年。私がアメリカにいたのは1991年から1998年だから、ちょうどクリントン政権の時と重なります。
クリントといえば、印象に残っているのが1993年9月13日。イスラエル・ラビン首相とPLOアラファト議長がオスロ合意の調印後に握手をした。その真ん中にいたのが仲介役となったビル・クリントンだった。
戦争の20世紀から、対話と平和の21世紀になる。
ニュースで流れてくるシーンを見て、泣きそうになった。
大統領図書館・博物館でこの写真を見つけた時、あの時の感動がよみがえってきた。でもそれは、もしかしたら、映画のシーンを見た時の感動のようなもので、劇場を一歩外に出れば現実の世界が待っている。
これは夢ではなかった
でもこれは現実にもならなかった
21世紀は国と国とが争う時代から、国境という概念を超えたところで何かが起きている。大国が勝手に引いた国境線は、すでに機能していない。
あの時の感動は、ただのノスタルジーなのか?
そうとは思いたくない。21世紀は始まってまだ20年もたっていない。
今回、大統領図書館・博物館に行って歴史を振り返ることができた。ということは、今の日常生活ではあまり意識をしてこなかった。
私たちは忘れてはならない、勉強しなくてはならない、振り返らなくてはならない。
さもなければ、足元をすくわれる。
信じていた、で終わらせてはいけない。昔はよかったで、終わらせてもいけない。
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