人材開発室の仕事【社員インタビュー】
こんにちは。広報担当の古屋です。
みなさんの会社には「人材開発」や「人材育成」を担う部署はありますか?鎌倉新書ではこれまで人事部がさまざまな業務の一環として担っていましたが、2021年8月に「人材開発室」が新設され、専任の担当者も配置されました。
今回は担当者の和田さんにインタビュー形式でお話しを伺いました。
ー 和田さん、よろしくお願いいたします!これまでのご経歴もあり人材開発室にアサインされたと伺っています。
和田:アナウンサーとして就業し、転職して人材紹介会社で12年ほど勤務しました。6千人程度のビジネスパーソンと面談をしてキャリア形成をサポート、転職先を斡旋するという仕事を通じて「人・キャリア・企業・経営」に興味を持ち、同時に営業活動を通じてビジネスの基礎を叩き込まれました。その後は大学の非常勤講師や階層別研修の講師として働きました。
ー 「キャリア」に関する経験が豊富なんですね。人材開発室の役割についても教えてください。
和田:人事の業務には、①労務管理や給与計算、人事制度の設計と運用など、会社が活動するために欠かせない基盤となる機能、②経営戦略・事業戦略の実行に向けて組織開発・人材開発に取り組む機能があります。人材開発室はCOO管掌のもと②の機能のアクセルを踏むことを目的として創室されました。
ー 具体的にはどんな施策を推進してきましたか?
和田:8月からの約7カ月間は、大小含めて6つ程の施策がありました。
ー いくつかピックアップして、詳しく教えてください。
和田:
①立上げ
本当に何もないところからのスタートでした。まずは10名以上の組織長と個別に面談させていただき、HRの課題をヒアリングしました。課題を漏れなく洗い出して、真の原因を探り、いくつかのカテゴリに分類しました。それらをまた組織長とディスカッションし、経営者、人材開発室、人事で割り振りをして、やるべきことを決めました。
② 求める人物像の策定
わたしがバイブルとしている「戦略人事の全体像」というスライドがあって(笑)いくつかのフェーズがあるんですが、最も上位に位置する「目指す人材像・組織像」から着手しました。
最終的なアウトプットはかましんスタンダード(通称:かまスタ)になりました。
*かまスタについてはこちらの記事で★
④ キャリア開発面談
これは現在も進行中ですが、鎌倉新書に入社する前までの経験も活かして、全社員とのキャリア面談をさせていただいています。社員個人が持っているスキルや志向性などを把握し、パフォーマンスの最大化を図ることが目的です。まだまだ改善の余地があると思います。
社員もどんどん増えているので、なかなか全社員との面談には至っていませんが、今後も続けていきます。
さまざま取り組みましたが、振り返ると「経営陣との合意形成」の一言に尽きます。経営陣が意思決定しやすい素案の作成・議論の場の提供・ファシリテーションが大きな役割だったと思います。
ー 「鎌倉新書の人材」について、今どのようなことを考えていますか?
和田:会社に対して高いエンゲージメント(愛社精神)を感じている状態があるべき姿かなと思っています。そのためには働きがいがあって、成長している実感があって、それを自らが望む状態が好ましいです。
人材開発室の取組は短期間で成果がでるものではありません。会社が変わっていく中で違和感を覚える方もいるかもしれません。今日より明日、明日より明後日が少しでも良くなればOKと思いながら根気強く取り組んでいきます。そして10年後、トータルで振り返った時には必ず前進できている、と信じています。
ー 今後取り組みたいことを教えてください。
和田:特に今期はまずは人材開発室の施策の中心である「(等級・評価・賃金の)制度」を良いものにして、みなさんにも納得していただくことです。
私は制度の本来の役目は、毎日の会話、定期的な1on1、評価、振り返りなどの一連の流れを経て、人が成長していく状態になることだと思っています。
単なる制度ではなく、「使える制度」を作っていきたいです。そしてそれを理解していただけるようにコミュニケーションを図っていきたいです。
もちろん、かまスタを浸透させて制度とリンクしている状態や、OJT研修の見直し、社員面談の続行など、引き続きみなさんが楽しく仕事ができる状態も形成していきたいと思います。
ー ちなみに、ゴールが10合目だとしたら、今何合目ですか・・・?
和田:人材開発室としては4~5合目くらいでしょうか。
一方で会社全体の取組み状況として捉えると、ズバリ1合目です(笑)今は土台作りの最中かなと。人材開発室は入口の部分を幅白く支援しますが、実行していくのは現場です。そのため、4合目以降はマネジメント層が中心となっていくと思います。鎌倉新書の経営陣は、「良くしていきたい」という気持ちが強いので、それを形にするための橋渡しをしていきたいです。
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