アジア越境チャレンジ 1日目 〜1人で海を越えた日〜
2023年、二度目の海外渡航。行き先は東南アジアの小国、シンガポール。
成田空港に足を踏み入れた瞬間から、既に我が国ではないかのようだった。気持ちは浮き足立ち、非日常状態に入っていた。
単身での海外渡航は初の試みだ。チャンギ空港に着いてからのアテンドも特になく、最初の集合時間までは単独行動になる。
あえて日本にいるうちに詳しい経路を調べることはしなかった。電車の乗り方もまだわからない。
英語も流暢に話せる訳ではないが、なんとかコミュニケーションをとり情報を得て、まずはホテルまで辿り着きたい。
今回の旅で自分が何を得られるかは、正直不透明な部分が大きい。具体的にどんなプログラムになっているのかも知らない。
そんな条件だが、俺は目的を2つ設定してこの旅に臨むことに決めている。
①スマホからの情報を最小限にし、リアルの関わり合いの中で最大限の情報・経験を獲得する。
異国の地かつ言語によるコミュニケーションもままならない中で、自分の「生きる力」を試したい。海を越えなければできないような経験に手を伸ばし、積極的な姿勢で挑戦することで、これまでの自分から一皮剥けたいと意気込んでいる。
②チャレンジすることのハードルを下げる。
シーズン中に選手がチームを空けることは、ほとんどの場合あり得ない。しかし、自分はチームを空けてでもこのインターンに参加することに決めた。(チームに迷惑をかけてしまうことは本当に申し訳ないと思っている。勝ってくれて本当にありがとう。)
その背景には、今自分が所属している筑波大学蹴球部において、「チャレンジすること」のハードルを下げたいという想いがある。綺麗事のように聞こえるかもしれないが、最終的にはこの考えに行き着き、渡航を決意した。
これは自分の経験からくるところが大きい。私は時折、組織の決まりや価値観に自分を投影しすぎて、息苦しくなる。
今の仲間達(特に後輩)のために、組織や集団の規則や固定観念に縛られず、挑戦が許される環境を作りたい(今が許されていないという訳ではないが)。
そのためにも、まずは自分が行動しよう、ということだ。部活動をしていても、色々手を伸ばして挑戦できるんだ、ということを示したい。
以上の2つの目的をのもと、充実した1週間にしたい。
初日である今日は、ほとんどが移動で時間を消費した。
夕方に今回のインターンプログラムの参加者と顔合わせをして、その後市内を散策した。
都心部は日本よりも高層ビルが高く、多かった。人もかなり多い。シンガポールは刺激的な予感がする。
明日以降のプログラムを充実させられるよう、今日はもう就寝する。
また明日から頑張ります。