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【前編】Life Quest~釜石で〇〇する人たちの多様な生き方〜番外編「釜石❝つながり人口❞特集」

本記事は、岩手県釜石市で人生を探求し生き方を自分でつくることに挑戦し、様々な活動に取り組むゲストの生き方に迫っていくイベント型オンライン番組『Life Quest』の内容をnoteに転載しています。         
今回は、2020年11月16日に実施された番外編「釜石❝つながり人口❞特集」です。実際の放送については、こちらよりご覧ください。

戸塚)今回は、番外編ということで釜石のつながり人口特集ということですが、まずこの特集の背景についてですが、東日本大震災からの復興を釜石はオープンシティを掲げて進めてきました。今まで釜石に移住をして、釜石で挑戦している方々をご紹介してきましたが、他にも多様な関わり方をしている方々がいらっしゃいます。そのような方々を皆様に紹介し、この関り方なら釜石と繋がることができるのではないかという糸口を見つけて頂けたら嬉しいです。本日は、釜石に関わっている方、三者三様でその取り組みなどをご紹介したいと思います。

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戸塚)この3点をゲストの方々からお話頂きたいと思います。まず初めに滝川さんよろしくお願いたします。

滝川

ゲストプロフィール:滝川 善貴/愛知出身。新卒で外資系スタートアップに入社し、日本支社立ち上げに従事。物流最適化、採用、マーケティングなどを幅広く行い、事業成長に大きく貢献。その後、大企業でデータアナリストとして働きながら(株)かまいしDMCに参画。Webページのリニューアルやキャンペーン特設ページの制作を行う。現在は新規事業開発やマーケティング支援、データエンジニアリング支援を本業としながら、岩手県花巻市の漬物屋の販促支援や高知県の町と海外をオンラインで繋ぎ、産品交流の場の設計などに携わる。

①釜石で何をしているのか

滝川)私は、複業という形で、かまいしDMCで働いています。かまいしDMCは、簡潔にいうと地方自治体の事業を回す企業で、ふるさと納税などの事業を行っています。そちらでwebサイト制作などを行っています。ちょうどwebサイトをリニューアルしたいとのことでアドレスを取得することから、今はgotoキャンペーン関連も携わっています。かまいしDMCとの出会いは、外資系に勤めていた時にデザインに関連の学校に通っていた時でした。そこでの制作物を先輩に見せ、かまいしDMCを紹介していただき案件に繋がりました。

②なぜ、釜石なのか

大企業で働きながらもなぜ釜石なのかという理由は二つあります。一つ目は、震災が起きた時まだ高校生で、そこから時間が経って行った中で、微力ながら復興に携わりたかったからです。また、二つ目は、震災後、街がどのように再⽣と発展を⾏うのかということを外からではなく、中から見てみたいという知的好奇心からでした。そこから、是非やらせてくださいということで関わるようになりました。

③関わってみてどうか

実際に関わってみてどうだったかということですが、まず、良かった点についてです。私自身が村出身ということもあり、やはりいつかは村を盛り上げたいと考えていながら、「地方を盛り上げる」ことの難しさを体感しました。難しかった点は、やはり複業という関わり方なので、緊急対応ができないということです。また、後程詳しくお話させて頂けたらと思います。

戸塚)滝川さん、ありがとうございました。続いては、水島さんお願いします!

水島さん

ゲストプロフィール:水島 寿人/神奈川県鎌倉市出身。大日本印刷株式会社で営業職として従事した後、2019年に独立。東日本大震災の復興支援活動がきっかけとなり、岩手と首都圏の人や地域をつなぐ活動がライフワークに。現在は、地域に関わる若者たちを応援し、次世代に「想い」を継いでいくことを目指して活動している。独立後は、岩手好きが高じて釜石に移住。持続的で豊かな地域社会の未来をつくる担い手となるべく産業連携コーディネーターとして釜石市内を動きまわりながら、釜石ライフを満喫中。

①釜石で何をしているのか

水島)昨年、大日本印刷から独立して、今は釜石ローカルベンチャーとして活動しており、地域の産業連携をコーディネートしています。ミッションとしては市役所などの行政や商工会や産業育成センター、また地域の事業者と連携して、一緒に産業の振興を図るということをミッションに掲げています。釜石は、東京にいた時からご縁があって、釜石の方々が大好きです。地域で働き、釜石で暮らす方々が幸せになり、持続的な社会をつくっていきたいという思いがあります。

②なぜ、釜石なのか、③関わってみてどうか

そもそもなぜ、このような形で釜石に関わるようになったのかということを簡単にお話させて頂きます。2011年から復興支援のボランティアで岩手だけでなく、東北各地で活動していました。たくさんの仲間に恵まれて、いつのまにか「趣味なんですか?」と聞かれると、「岩手です。」と答えるようになりました。2013年ぐらいから、自分が楽しむ為に関わっていくようになりました。お祭りに参加して、御神輿を担がしてもらったり、鵜住居の虎舞の方々と一緒に活動させてもらったり、東京の物産展のお手伝いをさせて頂いたり・・・。2016年から、私よりも若い子達が首都圏から岩手を盛り上げたいということで「岩手わかすフェス」というイベントを企画するようになりました。その立ち上げメンバーと関わりを持っていたので、一緒にお手伝いをするようになり、岩手と首都圏を繋ぐ活動がライフワークになっていき、今も続いています。来年の2月にもあるのですが、コロナの関係でオンラインでの開催予定です。

大日本印刷にいた頃、中小企業診断士というもの取得して、ボランティアではない形で岩手と関われるようになったのが、大きな変化でした。わたしが、東北に関わっていることを色んな方が知って下さっていたので、中小企業や生産者さんの取材や執筆などの違う形で岩手と関われるようになりました。2018年に創業セミナー講師をやらせていただいて、サラリーマンの僕がリスクがある中で起業しようとしている方々の前で話すのは、何か違うなと思ったのが、独立を考えるきっかけになりました。その後、大日本印刷を退職し、今に至ります。

大日本印刷を退職した後に、復興庁の事業で戸塚さんに声をかけて頂いて釜石と関わるようになりました。そこで、地域の足りないリソースや課題を目の当たりにしました。一方で、地域の魅力的な経営者の方々と一緒に、時間をかけて地域課題の解決取り組みたいなと思ったからです。また、東京にいた時から、釜石の方々とのご縁があったのも理由の一つです。そのおかげで安心して活動出来ております。

戸塚)ありがとうございました。では、最後に大原さん、よろしくお願いいたします。

大原

ゲストプロフィール:大原 学 /1983年神奈川県南足柄市生まれ。早稲田大学に入学も、大学デビューに失敗。落ち込んでいる時に祭に出会い、踊るうちに自信を取り戻す。日本GE株式会社、NPO法人クロスフィールズでの勤務を経て、2016年に独立しマツリズムを設立。全国の祭を行脚し、これまでに30地域100回以上祭に参加。祭りの楽しさを伝え、人と地域をつなぐ役割(マツリテーター)として、祭りの本質を体感してもらうプログラムを5年間でのべ400名以上に対して提供。釜石まつりにも4年連続で参加させてもらっている。

①釜石で何をしているのか

大原)今は一般社団法人マツリズムという団体で活動しております。「祭りの力で、人と町を元気に」がモットーになっています。私自身が全国の祭りの内部に参加して見えてきたのは、地域の担い手だけでお祭りを運営していくのはかなり難しいというものです。地縁を超えて祭りに関わりたいと思っている人の入り口をつくることがマツリズムの役割になっています。そこで4年前から、外部者が地元の人と一緒に祭りに参加し、歴史を学び、人と触れ合い、地域に混じる体感型ツーリズムの企画をしています。釜石との出会いですが、同じく4年前から祭りに参加させていただいており、2018年、2019年は日本財団の海と日本プロジェクトという海の魅力を世の中に発信する事業で、釜石の海の祭りに主に大学生に参加してもらうものになります。そこで、戸塚さんや久保さんなどとツアーを組んで行いました。今年に関しては、オンラインでの後方支援として、祭りのダイジェスト動画を見てもらったり、釜石の食の魅力を知ってもらったり、虎舞の団体の方に参加してもらったりして、イベントを行いました。

②なぜ釜石なのか、③関わってみてどうか

マツリズムはお祭りに関わっているので、なぜ釜石まつりなのかということをお話させて頂きます。色んなお祭りがある中で釜石が特徴的だなと思ったのは、御神輿が神聖なものとして地域に存在しており、また、その信仰が浸透しているということです。関わった中で見えてきたものとして、参加した大学生の「海への畏敬の念が沸きました」という発言です。漁村の町として栄えていた頃に、海の神様を祀っていたというのが体感として分かってくるというか、どんな状況でも祭りをするということへの尊敬を込め、この言葉がありました。僕自身も、釜石祭りに参加しなければ、同じような気持ちにならなかったと思います。また一方で、この活動を続けていく中で、全部地元の人でやっているわけではなく、復興工事の関係者やマツリズムなど色んなが参加し、神輿をあげていました。その中で、「このつながりは希望です。」という言葉があり、いろんな人が集まって、この祭りを盛り上げることで釜石を盛り上げるという構造が内部に入ることで見えてきたことになります。

戸塚)ありがとうございます。それぞれの関わり方や釜石の多様性を改めて感じました。

ー後半は、ゲスト自身を深掘って、クロストークをしていきます。

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