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『火花』

土曜日ですね、今日の映画は『火花』です。

最初はすーっと観ていたんですけど、板尾創路って出てきて「あれ?俺の知ってるあのガキ使の板尾さん?」ってなりました(笑)。

ストーリーの予想

このnoteを読まれている方にまず知ってもらいたいことがあって...もともと、ぼくは小説は読まないので、原作のことは知らないで『火花』を観ています。それもあって冒頭のシーンから今後の展開を想像したんです。

場所は熱海のお祭りで、テキ屋のあたりで漫才をしているところに、

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ヤクザが来てヤジを言って帰っていくと、花火がバーンと上がります。

ここで、この映画はこれくらい人を惹きつけるような有名人になりたいっていう映画なのかなっていうのを、勝手に想像しながら観ていました。


何を伝えたかったのか

小説の映画化ということで漫才が面白いかどうかが重要になると思っていました。そこを振り返ると「難しいんじゃないかな、漫才」と思いましたね。例えるなら、『BECK』のライブシーンを観たときと同じような気持ちで、この映画をずっと観ていました。

いまだに考えているのが『火花』が伝えたかったものってなんだったんだろうということです。ああいった人生の難しさなのか。

例えば、ぼくがYouTuberの会社に所属しながら、小説を書くとなった場合、YouTuberについて書くのは嫌だと思います。読みたい人は、いるかもしれないですが。

又吉先生が書いたのはそういうことだと思うんです。テーマは芸人のこと、でもピースの物語ではない。そこから「なにを伝えたかったのか」っていうのが、ぼくは映画全体を通してまだ答えが出ていないなと感じました。

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もしかしたら、小説と映画は違うっていうオチはあるのかもしれないですけど(笑)。

抽象的な表現をすると、漫才のことを伝えたかったのではなくて、漫才を通してうまくいかない世界のことを表現したかったのか、それとも笑いが大切だよねってことなのか。そのあたりのことは思いましたね。

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気になったシーン
具体的で印象に残ったシーンもありました。芸人というのは、常に先輩が奢る文化を表現していたところです。それから最初に「伝記を書け」って言われたシーンで、神谷くん(桐谷健太)が死ぬのかなって思ったんですよね。ピースの又吉さんが成功するまでの間に、亡くなった方について書かれた作品なのかなと邪推が膨らんでしまいました(笑)。

同業者は好きになっちゃいけない

牛丼屋でご飯を食べながらテレビを観ていると、そこにいたギャルが別の芸人のことを「面白い」と言うシーンがありました。そこで、テレビを消すところ。ここに1番共感しました

たぶんテレビに出ていた芸人のことも嫌いじゃないと思うんです。なんだけど。これについて、ぼくは世の中が悪いと思っているんですが、誰もが成功できる世界じゃない。

成功者の椅子は限られていますよね。

変な話になってしまうかもしれませんが、「仲の良い友達を蹴落とせますか」ということだと思います。そう考えると、ぼくも同業種というだけで嫌いたくないけど嫌わないといけないんですね。そうでないと勝ち残っていけない世界だから。

と、ぼくは思っているのでスーパー共感してしまいましたね(笑)。

――そこまでは思い至りませんでした。(聞き手:Erina)

普通は嫉妬だと思われるところですよね。

でもぼくの場合はそれ以前に、同業者は好きになれない、好きになっちゃいけない、という責任感に通じている気がします。

例えば、ぼくがUUUMに所属してくれているクリエイター以外のYouTuberを褒めたら...

いや、褒めたいけど(笑)

みたいなことは、考えてしまいましたね。

不安定の中の爆発力

ストーリーに話を戻すと、結婚をきっかけにスパークスは解散することになります。

ここでも考えたことがありました。

安定することで得られるものもあると思うんですけど、不安定だから行き着く世界って絶対あるとぼくは思っているんですよね。結婚するってことは、自分を売りにしているような人からすると、加減するとまでは言わないまでも少しなにかが変わっていく気がします。

例えば、自分一人のことだけを考えていれば良かったものが家庭を守る意識に変わることで、なにか違ったエッセンスになる。というのはお笑いに限らず、いろいろなものに通ずることとしてあるのかなって考えちゃいました。

Netflixの悪いところ
最後のライブで「あれ?」って思っちゃったことがありました。「残り何分なんだろう」って(笑)。映画館だと、ここで終わりなんて知らないで観ますよね。上映中に時計やスマホを見ることもないです。
でも、Netflixを観ていると、どうしても「これあと何分だろう」「もうこれで半分なの?」って観ちゃうんですよ。今回も「まだこれ30分残ってるの?」って思ってしまうことがありました。

最後の漫才

解散のライブで、



-----------------------------------ここからはネタバレを含んだ感想です。




「これから全部真逆のことを言います」

「お前とか死ね」
「全然好きじゃない」

とか、お客さんにも

「お前ら全然アホだな」
「こんなうちらのために」

っていうネタがあって、ここの演技は「まあまあまあまあ」とか思っていたんです。でもまだ残り17分。また見ちゃったんですよ、Netflixの悪いところです。

それからぼくはずーっと神谷くんの同棲相手が「どっかで見たことあるな」って思っていて、ずーっと気になっていたんですよ。でも、エンドロールに名前が出てくるからそれまで待ってようと思ったんです。

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そうしたら不動産仲介会社に就職した徳永くん(菅田将暉)が、吉祥寺の公園でたまたまショートカットになった真樹さんを見かけるんです。

その瞬間に「あ、木村文乃じゃん」って分かる俺。

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木村文乃さん
『すべては君に逢えたから』という映画があるんですが、豪華なメンバーがオムニバス形式で出演されて最後に繋がっていくストーリなんです。ぼくはこの映画は「もう一回観てみたいな」と思っていたりするんですが、コテコテの恋愛映画を観たい気分のときにおすすめです。このなかで当時全く知らなかった木村文乃さんを観て「めっちゃ可愛い人だな」って思ったんです。それが気づけば今日に至り。ぼくの先見の明に狂いはなかった、と言ってもいいかもしれません(笑)。

ここまで、髪型って人のイメージを変えるんだなって思いましたね。木村文乃=ショートヘアーイメージなんですね。そこで思い出して良かったなって思って。

いやいやいや、そこじゃないよね(笑)。
って思ったときに戻ってきた神谷くん。

このシーンで、「最後にどうして神谷くんは巨乳になって帰ってくるの?」「そのくだりいるの?」っていうのを正直思っちゃったんですけど、それは30代の巨乳のおっさんが、年下の人に...っていうところが面白さなのかなと思いながらも気になっちゃいましたね。

でも、結局「この作品はなんだったんだろうな」っていうのは答えが出ていなくて。最後に「また一緒に漫才やろうぜ」って言う前、10年間お笑いから離れていた徳永くんに

「お前はずっと考えていただろ?」「お笑いが染み付いているし」「有名じゃなかったとしても、それはそれだ」「無名のボクサーでも人は殺せる」「お笑いっていうのは人を殴れば殴るほど人を笑顔にできる、そんな仕事だ」 

みたいなシーンがあるんですけど、ここは良い表現だなと思いました。

又吉さんに聞いてみたいこと

観終わったあとで、シャワーを浴びながら気になってしまったんですよね。

アメトーーク!を観ていると、原作者の又吉さんってすごく本を読まれているじゃないですか。なんでこの人は、1作品目に自分が働いているお笑いってものを媒介にして、伝えたいものを伝える作品を作ったのかなって思っていて。

それが1発目だからってことなのか、ちょっとここは「本人に聞いてみたいな」と思うぐらい気になっているところではありますね。

「今度どっかで会ったら聞こう」って思っちゃってます(笑)。

ただぼくは小説を読んでいるわけではないので、映画ではこうでしたけど、小説では...みたいなことがあればそれもまた聞いてみたいですね。

あと又吉さんが次はどんな作品を書かれているのかも気になります。それから設定を決めて書いているのか、伝えたいことを設定に落とし込んでいるのかなとか。どうやって『火花』を作ったのかを聞きたくなってしまいましたね。

完全に穿った見方であることは間違いないです(笑)。


でも「ちょっと一歩引きながら観たのかな」っていう感じがしますね、結果的には。

これ、ぼく的には外したというよりは今まさしく吉本興業さんとお仕事をしていこうというタイミングで、とっかかりとして「観なきゃいけなかったよね」っていう感じでした。

エンドロールを見ていても社長さんのお名前とかいっぱい出てくるので、なんというか、遠くには感じないんですよ。

それから、もう1つあるのが朝7:30から観たのも関係していると思います。

朝に映画を観る理由
最近、映画を朝に観るっていう謎な習慣ができてきました。それからあつ森もやってないんですよね。夜は疲れてすぐに眠る日々が続いています。夜に映画観るって絶対無理なんじゃないかくらいに、体力が無いんですよ。そんなところから朝映画を観るのも意外といいなと思いながら、朝7:30から映画を観るのを繰り返しています。

今回はかなり客観的に観終わって、語ってますね。

あと、最後の浅草キッドを2人で歌っているところなんて「めっちゃ豪華じゃん」って思いました。あの歌までセットで「お笑いっていうのは、こういうもんなんだよ」「お笑いを通じた人生はこういうふうに見えてるんだよ」

とか、そういうのを表現したいのかなって思いました。いろんな道中がありましたよね。一緒に居酒屋で飲んでいるシーンとか

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好きなお店
飲んでる居酒屋めっちゃいいじゃんって思いましたよね。俺もあんな居酒屋で飲みたい。ぼくは日高屋みたいなお店が大好きなんですよ。天下一品とか、定食屋とかですね。心が落ち着くのはこういうお店です。2人が食べていてレバニラ炒め?をみて「今日はこれが食べたい!」って思いました。

真樹に男ができたから、荷物を取りにいくシーンとか。

いろんなパターンの描写があったとは思うんですけど、それはそれで完結していて、ぼくのなかでは繋がっていかなかったんですね。

グリーン・ブック」だとそこが繋がっていっていた気がするんですよね。結構、客観的に観ていたらそのまま終わっていった感じです。

――「目の前でシーンが展開されていっただけ」といった感覚でしょうか?

ああ、そうですね。ぼくの性格でいうと...

これは提携をした吉本興業さんの作品なので、褒めろっていうところだと思うんですけど、そこはまた違っていて。

それはそれ、これはこれですね。

別に媚びることもなくという感じですね。評価で言うと3.0くらいです。

――「ナイヴズ・アウト」クラスでしたか。

(笑)。これはフォローとも違うんですけど、その時に観ていないっていうのも大きい気がしますね。あとは、好みの問題ですよね。ぼくは最初に「ピースの史実なの?」って期待しちゃいましたし(笑)。

――そうだったんですね(笑)。映画のなかに明確な意味や学びがあると、鎌田さんのテンションは上がりやすいのかなと思いました。

それはあると思いますね(笑)。



今日はこんなところで!



最後に。(やっぱり毎回言おうと思います)
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あと(追加!)、人生相談というnoteを書きました。ちゃんと回答していきたいと思うのでぜひあれば書き込んでみてください。

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