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『奇蹟がくれた数式』

土曜日ですね、今日の映画は『奇蹟がくれた数式』です。

数学の研究で数々の功績を残したラマヌジャンと、それを支えたハーディの事実に基づいたストーリーです。ラマヌジャンの境遇を思うと、ぼくには悲しすぎる映画でした。

最後の20分のところで温かい映画かも!?と一瞬期待しましたが、やっぱり悲しかったです。

あらすじ
1914年、英国ケンブリッジ大学G.H.ハーディ教授のもとに、遠くインドから一通の手紙が届く。差出人はマドラス港の事務員ラマヌジャン。手紙には驚くべき“発見”が記されていた。生まれも境遇も全く違う二人の天才が出会い、世界を変える<奇蹟の数式>を証明した実話が映画化。独学で数学を学び、“アインシュタイン並みの天才”と称えられたラマヌジャンと、ケンブリッジの最高峰トリニティ・カレッジで共同研究に人生を懸けた、もうひとりの天才が発見した、人生で最も素晴らしいものとは?その答えが待つ胸を揺さぶる感動のラストに涙と喝采が止まらない──。
Filmarksより引用) 


映画は最初の10分で決まる

今回まずはNetflixで「インセプション」を観はじめたんですが、これ何分で終わるんだろうなと。

そこで「バットマン ビギンズ」に切り替えたんですけど、なんか違うかもしれないなということで、最後に「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日」という映画を観ました。野球ならいけるかもと思ったんです。

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でもピンとこなくて(笑)。
そこで、Amazonプライムを見にいきました。

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気になっていた「二ツ星の料理人」を10分ぐらい観たんですけど、またなんか違うなと。つぎに「オーシャンズ 13」を観て、これも俺じゃないな今は、と思いました。でもぼくはNetflixよりもAmazonプライムに観たい映画があるのかもしれないです。

そして史実が大好きというところから、最終的にたどり着いたのが『奇蹟がくれた数式』でした。


分割数と証明

ぼくは高校生のときに勉強をまったくしていなかったので、文系理系の選択肢がありませんでした。文系になることは確定していたんです(笑)。

当時は遊びほうけていたので『奇蹟がくれた数式』にでてきた分割数がなんのことなのか、高校生が習うものなのかも分かっていませんでした。

でもこの映画を観ていたらちょっと面白いなと思いましたね。ただ、数学がしたいわではないんです(笑)。

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それからこの映画を観ていて、驚かされたことがあります。

ラマヌジャンはトリニティ・カレッジに行くまではインドで数学を研究していました。しかも独学だったので学位をもっていません。

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ラマヌジャンは直感がずば抜けて優れていたんですけど、発見したことを証明する習慣がありませんでした。ここをハーディが強く指摘するんです。

とにかく証明しろと。

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ぼくはこれまで「証明する」ということは「答えを出す」ということだと思ってきたんですけど、この映画ではちょっと違いました。証明を進めることで、定理から導かれた値と計算で地道に導かれた値では、何パーセントの誤差があるかを明らかにしていくんです。

ここにギャップを感じたというか、それを証明というのか、とびっくりしましたね。


愛情には方程式も証明もない

ストーリーに話を戻すと、ラマヌジャンは信仰に熱く渡英する前に結婚もしていました。そして妻のジャナキはラマヌジャンのお母さんと一緒に暮らしながら、イギリスに呼び寄せられるのを待っていたんです。

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一方のハーディは神を信じていないことを公言していました。そして周囲からは数学と結婚したと言われるほど、数学だけに没頭していたんです。

これだけ違いのある2人なので共同研究を進めるうちに衝突することもありました。そもそもハーディ以外のフェローは、ラマヌジャンの境遇を快く思っていません。そこへ第一次世界大戦がきっかけとなりラマヌジャンへの差別が強まっていきます。

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そんなとき、ラマヌジャンはハーディに声を荒げます。

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先生は僕を見もしないし 知ろうともしない
先生は信仰もない 家族の写真もない 先生は何者ですか?

ここからさらにラマヌジャンは荒さんでいきました。最終的にはハーディそれに気づき、なんとか関係の回復につとめ、研究でも成果をあげることに。

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これでようやくラマヌジャンは認められるんですが、その頃にはジャナキとの関係性が悪化していました。こういった様々な出来事を経てラマヌジャンはインドに帰ることを決めます。

そのときにハーディが言うんですよ。

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愛情の問題についてはそれを決定づける証明も法則もない

なんかいいなと思っちゃいましたよね。ここで、ぼくはこの映画は悲しいことがありつつも、最後は温かい映画なのかなと思っていたんです。


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----------------------ここからはラストのネタバレを含んだ感想です。







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でも、ラマヌジャンは結核で亡くなってしまいます。

32歳でした。当時は不治の病なんですよね。

グリーンブック」もそうでしたけど、理不尽な世の中ですよね。こんな環境なのに、どうしてラマヌジャンが頑張らなきゃいけないんだろうと思いました。

ぼくは今の方が遥かに恵まれていて成功しやすいと思っています、だからこそ頑張らないとなって。こういう映画を観るといつも思います。

それから今回はハーディに共感しましたね。ぼくにとっての主役はクリエイターなので、ラマヌジャンを支えながら一緒に戦うハーディに重なるものを感じたんだと思います。


エンドロールが好き

フォードvsフェラーリ」もそうでしたけど、史実に基づいた映画でその後のエピソードが分かると嬉しいんですよね。『奇蹟がくれた数式』のエンドロールを観ながら、これだよこれと思っていました。

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1976年ラマヌジャン最後の研究を記したノートが見つかった
ベートーヴェンの“第10番”の発見と同じ重要性を持つ

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1世紀後ラマヌジャンの公式はブラックホールの研究に役立っている

こういうの大好きです。

ただ史実ならどんな内容でもいいわけではなくて、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」のように、人が生きていく根幹となる部分を作った人の話が好きです。例えば、電気、飛行機など今では当たり前のことを作り上げた方に対して尊敬の念を覚えます。

ぼくが史実に基づいた映画を好きのは、誰もが恩恵を受けているものが生まれた過程について知ることができるからかもしれないですね。

(画像引用元:IMDb


それではまた明日。

最後に。
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