なぜ大学の外で研究するのか。
わたしはなぜ大学の外で研究しようとするのだろう。
大学の中のほうが、設備も整っていて、資料もあって、同じような仲間もいて研究しやすいのに。
何故か。
多分それは摩擦を求めているからだろう。
よい摩擦というものがある。
違う環境の人と出会ったときにおこる摩擦。
問うまでもない前提を共有していない人たちと出会った時、そこには凹凸が生まれる。
それは合わさったときに擦れあって、熱を帯びた摩擦になる。
今まで見えていなかったものが見えはじめ、気づきがある。
熱を帯びた摩擦は物事を活き活きとさせる。
衝突も摩擦もない場所は、スムーズかもしれないが、スムーズであるだけだ。
それは蓋を開けてみたら、水気がなく、カラカラになっているときもある。
摩擦は面倒だ。
エネルギーも必要だ。
でもそれは、熱を帯びた活き活きとしたものを生む。
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