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発達凸凹の息子に向き合った日々⑦  ~初めての療育~

私がこの5年弱、一番向き合ってきたのは間違いなく『息子』です。
息子は発達グレー。発達に凸凹があるタイプ。
今年の4月で小学生になります。

息子が療育に通い始めたのは1歳8か月の時でした。

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初めての日。

その療育施設では、

⓪朝の自由遊び(ホール)
①朝の体操~ホールでみんなで歌って踊って~
②朝の会(各クラス)
③療育遊び(各クラス)
④給食(各クラス)
⑤お昼休みの自由遊び(ホール)(お母さんたちは別室でお弁当)
⑥帰りの会~ホールでみんなで~
⑦帰りのごあいさつ(各クラス)

という1日の流れがありました。

息子は終始落ち着きがなく、1つのところには留まりません。
ホールでの自由遊び、朝の体操の後はクラスに戻るのですが、
息子にその気配はなく、遊びを中断されて怒って、泣いていたような。。
仕方なく抱っこしてクラスに戻りました。

クラスでの朝の会。
ひとりひとり、小さな椅子におっちゃんこして
(北海道では「座って」を『おっちゃんこして』っていいます~!)
お名前呼びをして、シール帳をもらってシールを貼って。

確か、、、何一つとして参加できなかったような。。。

ひとりひとりに与えられているロッカーに、自分のリュックやスモック、お着換え、コップなどを入れておくのですが、そのロッカーに気になるものがあればいじるし、上りたいし、暖房の上にも上るし。

最初だからね。。仕方ないよね。。。2歳前だしね。。。

と、半年くらい思い続けます。。

そんな中、クラス担任2名のほかにベテラン先生がついてくれました。
その先生は初めて来た息子の様子をずっと観察してくれて、
「うん。みてるね。みてる。うん。みてるわ。」
って言っていて、、、その時は分かりませんでしたが、
息子が「周りの様子を観察している」という様子を言っていたのでした。

そう。息子は自分の興味の対象に突っ走っていきますが、
ちゃんと周りの様子を確認していたみたいなのです。
今、自分以外の子は何をしているのか。
先生は何をしているのか。これから何がはじまるのか。
きょろきょろしていたのは、周りをみていたという事。

何かが始まろうとしていること。
自分の知らない事が不安である事。
不安だから逃げ出したいのかもしれない事。

そうか。息子が終始忙しいのにも、彼なりの理由があるのね。。

そしてこの時の息子は、多動で大変だったこともあるけど、
発語や指差しもなくて、コミュニケーションがとれませんでした。
なので、息子が思っているだろうことをすべて代弁していきます。
どんな風に代弁していくのかを先生が自然に教えてくれました。

「ぼく、もっと遊びたかったよ~!」
「朝の会が始まるね。」
「何をしようとしているんだろうね。」
「みんなが座っているね。」
「なんだかドキドキする~。」
「座っていたら、シールがもらえたね。」
「シールが貼れるの嬉しい~。」

しゃべらない息子に向かって、独り言のように話す。

息子が興味を示したもの。
息子の今の気持ち。
息子が今やっていること。
全て言葉にし続けました。

そうやって教えていただいて、話しかけ続けて。
2歳を過ぎたころには2語文が話せるようになった気がします。


続きはまた書きます。
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今は、よくしゃべる、どちらかというと落ち着きがない男の子。
お友達と遊ぶのが大好き。ゲームも大好き。外遊びも好き。
それでも、「定型発達」と言われる子たちよりは不安が強いかなと。
療育→幼稚園→発達支援を受けて、優しい子供に成長しました。

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