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2022年下半期 印象に残ったマンガ5選

2022年下半期(7月~12月)の間に読了したマンガの中から、特に印象に残っているマンガを5つ選んでみました。

2022年下半期に発売されたマンガに限定しているわけではなく、あくまで私が「2022年下半期に最新巻(もしくは完結巻)まで読み終えたマンガ」という条件です。


■模型の町(著:panpanya)

本作については別途感想を書いたので、そちらを参照。
やっぱりpanpanyaワールドは最高!


■桶狭間戦記(著:宮下英樹)

戦国時代に活躍した実在の戦国武将・仙石秀久を主人公にした歴史マンガ『センゴク』シリーズの外伝作品。
主人公は若き日の織田信長と今川義元で、2人の成長と戦国武将としての覚醒、そしてタイトル通り「桶狭間の戦い」で激突に至るまでを描いています。
本編シリーズ同様、しっかり参考文献を引用しつつ描写されるリアルな戦国時代の情景や、謀略や経済・政治面の流れを重視する作風が、個人的に大層気に入っております。


■ダンピアのおいしい冒険(著:トマトスープ)

時は17世紀、世界周航を成し遂げた実在の英国人探検家ウィリアム・ダンピアを主人公として描く、公式曰く”海洋冒険飯漫画”。
狂気に片足を突っ込んでいるレベルの好奇心で未知に挑みかかる主人公のダンピアが、ちょっとアレな人間性も含めてとても魅力的なキャラクターになっています。
”海洋冒険飯漫画”という宣伝文通り、17世紀当時の船乗り達の飯事情もとても興味深い。
私掠船(国家に公認された海賊船)が舞台ということもあり、カワイイ絵柄に反して17世紀のリアルなエグい地獄っぷりを容赦なく描写するところも注目ポイントです。


■望郷太郎(著:山田芳裕)

ご存じ『へうげもの』の山田芳裕先生の最新作。
すべてが初期化された500年後の世界で目覚めた男が、様々な人物との出会いや再起動した新しい文明社会との対峙を繰り返しながら故郷である日本を目指す、という物語。
経済や政治が主題の一つなので人を選ぶマンガではありますが、『へうげもの』でも炸裂していた、豪快に斜め上の展開を放り込んでくるような圧倒的パワーが漲っている見逃せないマンガの一つです。
まだまだ物語がどのように転ぶのか分からない状態なので、先が楽しみ。


■ビバリウムで朝食を(著:道満晴明)

独特な雰囲気を醸し出す物語の名手として評価が高い、道満晴明先生の最新作。
小学生3人組が街の七不思議を探索していく中で、摩訶不思議な人物達と邂逅し、やがて奇妙な出来事に巻き込まれていく、という物語。
以前に読んだ同作者の『バビロンまでは何光年?』が面白かったので、本作もたいへん気になっていました。
相変わらず濃ゆい登場人物と独特の世界観で、圧倒的なSF(すこしふしぎ)的雰囲気を感じます。
まだ1巻が発売されたばかりで、物語的には起承転結の「起」という感じ。こちらも先が分からない状態なので、続刊を大いに楽しみにしております。


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